少女革命ウテナ 決闘の歌 注釈:生徒会編

制作者:KrK (Knuth for Kludge)

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※すべて「一解釈」です。


E-02 絶対運命黙示録

初出『カスパーハウザー~人間の謎への序章、あるいはわたしのモーシェのために~』

黙示録

暗黙のうちに記される記録、神の啓示。
神が信仰心の強い者だけに与えた終末預言である事が多い。
必ず起こることであり、絶対的な運命と言える。

出生登録・洗礼名簿・死亡登録

洗礼

キリスト教徒となるための儀式。社会的な誕生。

出生登録・洗礼名簿・死亡登録

生まれてから死ぬまでの記録。

わたしの誕生・絶対誕生・黙示録

絶対誕生

わたしは「わたし」を通してしか世界を知ることができない。
「わたし」の誕生は、わたしにとって「絶対」の誕生である。

闇の砂漠に燦場・宇葉

闇の砂漠

生命の育たぬ場所。

燦場・宇葉

産婆・乳母。『演劇実験室◉万有引力 黙示録』より。
生命は必然的に生まれるのではなく、「なにか」の力を借りて生まれる。

燦場

輝く場所。

金のメッキの桃源郷

桃源郷

日常生活からの逃避によりたどり着く理想郷。
仙人思想と結びつく。

金のメッキ

あくまで理想であり、存在しない。

昼と夜とが逆回り 時のメッキの失楽園

昼と夜とが逆回り

例え時間が逆回りしても、昼と夜は訪れる。
時間の流れなどと言うモノはみせかけないのかもしれない。

時のメッキ

人間は楽園から追放され、悠久の時を失った。
しかし、時が流れ出したことにより発展もしてきた。
「時」とは本質的なものではなく、メッキのようなもの。

ソドムの闇

ソドム

旧約聖書に登場する、住民の罪悪により神が滅ぼした古い都市。

果てなき闇

果てなき闇

人は「今」しか認識できない。
その前も先も、永遠の闇でしかない。

私的解釈

人間の一生はすべて決められている。
桃源郷も失楽園もみせかけで、すべては闇である。


E-05 Wの予言 (when where who which)

初出『演劇装置 飢餓術師レクイエム~光、そう何もかも、その存在は一光のスパークに始まり、そして消滅す~』

記憶のおりの血の流れ

記憶

過去にしか存在せず、時間的に閉ざされている。

おり

檻と殿の掛け言葉。

血の流れ

人体を動かす原動。

千年至福のゆりかごの

千年至福

天の軍勢が悪魔サタンを捕らえ封じ込めた事により、地上に悪が存在しない千年間。
(ヨハネの黙示録より)
混沌→楽園→洪水→現世→世界炎上→千年王国→恒星

ゆりかご

親の加護を受け、なにも心配いらない空間。
神の加護を受けられる千年至福への例え。

わたしは俳優たとえて永久

俳優

演劇は本来、神に捧げる儀式の一つで、その俳優は神官である。
神の行為を真似る事で神の力添えを求める。

永久

「わたし」は神の創造した「世界」で役割を演じる俳優である。
神が創造したものなら、それは永久不滅である。

砂漠の冬のスフィンクスフィンクス

砂漠

植物の育たない場所。

植物の育たない季節。

スフィンクス

境界の番人であり、タロットカードにおいて「運命の輪」に登場する。
生命は生じるのではなく、転生を繰り返しているだけ。

誕生死亡の肉体の悲しき風を君知るや

誕生死亡の肉体

肉体を持つ人間は、誕生と死亡を繰り返さざるをえない。

動いているときにだけその存在が認められる。

奈落へ落ちた暗闇光・マルジノー

奈落

仏教用語で「地獄」。
舞台装置において役者がせり上がって来る床下の空間。

マルジノー

社会内の周域におかれた人々。
殉教者、Margineaux。

光れ燃えよ、さめて歌え

光れ燃えよ、さめて

惑星の誕生する過程。すなわち宇宙の縮図である人体の過程。

歌え

運動する惑星はそれぞれ音楽を奏でており、それらはハーモニーをなしているという、ピタゴラス学派の説。

世界に誕生、瞬間誕生 その繰り返し

瞬間誕生

永遠に比べれば人間は瞬間的なもの。

繰り返し

誕生と死亡の繰り返し。
肉体ある存在の宿命。

私的解釈

人間は瞬時の誕生・死を繰り返すが、その魂は不変であり、時間という檻の中で役割を演じつづける存在である。


E-06 肉体の中の古生代

初出『電球式アンモナイト~深き、我らがスピラ・ミラビリス劇場よ~』

シーザー曰くこの曲は「南無アンモナイト」。

天体時代 原始の海洋 浸食 堆積

天体時代

地質時代の対語。

原始の海洋

生命誕生の場。「有機物スープ」「原始スープ」とも。

浸食/堆積

水の作用により土が削られる事と積もる事。地層の形成過程。

三十億年 生命誕生 地質時代

地質時代

地球の地層ができてから現代まで。
人間は生まれるまでに母親の胎内で、下等生物から人間に至るまでの経過をすべて通過する。

カンブリア オルドビス シルル デボン ストロス トライト バクテリア コレニア 三畳 ジュラ紀 白亜紀

カンブリア, オルドビス, シルル, デボン

Cambrian, Ordovician, Silurian, Devonion
古生代の紀分類。

ストロストライト, バクテリア, コレニア

Stromatolite(ストロマトライト), bacteria, collenia
古代生物。

三畳 ジュラ紀 白亜紀

中世代の紀分類。

ヒカゲノカズラ イワヒバ ブレウロメイア カイトニア ベンネチテス アンモナイト

ヒカゲノカズラ, イワヒバ, ブレウロメイア, カイトニア, ベンネチテス, アンモナイト

Lycopsida, Selaginella, Pleuromeia, Caytonia, Bennetites, Ammonite
化石で発見されている古代生物。

ウミノバラ ウミノユリ ウミリンゴ ウミツボミ ウミテンシ ウミカガミ ウミトビラ ウミカゲロウ 石炭 二畳紀 古生代

化石で発見されている古代生物。

ウミノバラ

ウミバラ科

ウミノユリ

ウミユリ網

ウミリンゴ

ウミリンゴ網

ウミツボミ

ウミツボミ網

ウミテンシ~ウミカゲロウ

架空の古代生物。

石炭, 二畳紀, 古生代

石炭紀,二畳紀は古生代の紀分類に属する。

ウミノアナタ ウミノワタシ

ウミノアナタ

「海の貴方」と「海の彼方」の掛け言葉。
貴方も私も古代から生き続けているという意味では古代生物である。

肉体の中の古生代

肉体の中の古生代

人間を作る細胞は、太古より積み重なった進化の結果。

生き続ける 死に続ける

生き続ける

次々と新しい肉体の要素となっていくという意味では、細胞は生き続けている。

死に続ける

常に「過去の転生」という意味では死に続けている。

クジラのように イルカのように アザラシのように

クジラ, イルカ, アザラシ

海洋に生息する哺乳類。
哺乳類の直接の先祖は水棲生物だと言われている。

海の底の大歴史

大歴史

肉体の中の古生代に気付き、目覚め、やがてはすべての生き物の故郷である海へ還っていく。

アンモナイト

アンモナイト

その形から、輪廻転生の象徴とされる。

(単位:百万年前)
000-065 新生代
065-143 中世代:白亜紀
143-212 │ジュラ紀
212-247 ↓三畳紀
247-289 古生代:二畳紀
289-367 │石炭紀
367-416 │デボン紀
416-446 │シルル紀
446-509 │オルドビス紀
509-575 ↓カンブリア紀

私的解釈

人間の体には、その進化過程が刻み込まれている。


E-07 スピラ・ミラビリス劇場

初出『電球式アンモナイト~深き、我らがスピラ・ミラビリス劇場よ~』

スピラ・ミラビリス

Spira Mirabilis
ラテン語で「驚異の渦巻」。

劇場 特別精神 集合現象 劇場 特別人物 空想現実

集合現象/空想現実

劇場という場の特性。集団で空想を見ている。

手術台 難破船 純粋遊劇

手術台/難破船

自分ではそこから動く事のできない、閉ざされた場。

純粋遊劇

人生という舞台は、演じることそのものに意味がある。

渦巻 螺旋 変化しつづける

渦巻,螺旋

回転→渦巻→螺旋と進むにつれて高位の運動となる。
水平運動の回転には進歩発展という意味がある。
渦巻の中心にはキリストがいる。
つまり救世主が回転を渦巻へと変化させる。
螺旋では地上から天上へも地獄へも向かう動きとなる。

アーアー スキ・ピオの夢

スキ・ピオの夢

キケロ(Cicero)『Scipio's dream』
天体(星)は偉人達の魂の宿る場であるとの概念が提示される。
偉業を成し遂げた人だけが天体で過去の偉人達に会う事ができるとする。
スキピオは紀元前ローマの英雄で、政治家・将軍。

劇場 幻想精神 不死の運動 劇場 幻想人物 不死の構造

不死

劇場すなわちこの世は神の作ったものであり、永遠である。

アンモン貝 錬金術 神聖甲虫

アンモン貝

アンモナイトの異名。
その形から、輪廻転生の象徴とされる。

錬金術

無から有を生み出す試み。
不死も目的の一つ。

神聖甲虫

エジプトにおけるスカラベ(the scarab)、日本ではフンコロガシ。
転がすフンが球形で、エジプトにて至高神である太陽になぞらえられる。
フンに卵を産み地中の球から幼虫が出てくる様を
太陽が地平線に沈み再び昇るのになぞらえて、自己再生の象徴とし、昇る朝の太陽の神ケペルをスカラベの姿にした。

ふたたび 生きる ために死ぬ

生きるために死ぬ

生きるモノのさだめ。

マイマイマイマイ マイマイマイマイ

マイマイ

かたつむり(マイマイ)と英語の一人称「my」との掛け言葉。
かたつむりは、その形から輪廻転生の象徴。

終わりなき劇場

終わりなき劇場

人間は転生を繰り返し、人生を演じ続ける。

幾何学舞台

幾何学舞台

世界は幾何学的に無駄のない単純明快な姿を好むとされている。
幾何学を学ぶ事は神について正しく学ぶ事と同義。

生命 死の神秘

死の神秘

生命の存在が神秘であるのなら、その終焉である死も神秘である。

去りゆく一切

去りゆく一切

生命が死ぬことができれば、すべては去りゆく。

私的解釈

人間はこの世という劇場に縛られており、死と再生を繰り返す運命にある。


E-08 天地創造すなわち光

初出『ダーウィン~時は幻想と仮説の舞台装置~』

神は「光あれ」と唱え、この世を想像した。

万象ライト モザイコライト

万象ライト

すべてを照らす光。

モザイコ

モザイク。
ルネサンス以前には偶像否定の立場から、神の絵ではなく幾何学模様が多く作られた。
なお、幾何学は神の創造のたまものであり、神学の一部である。

暁の子ルシフェル天使

ルシフェル

Lucifer。ルシファー。
堕天使。神を裏切り魔王サタンとなる。
ルシフェルは「暁の子」の意、暁は夜明けの事。
明けの明星、宵の明星、すなわち金星に例えられる。

黙示ライト ミカエルライト

黙示

神が真理を明かす行為。

ミカエル

Michael。
「神に似た者」の意、神が最初に創った天使。
太陽を司り、悪の原理と戦う、知性の大天使。
『ヨハネの黙示録』では天使達を率いてサタンに戦いを挑んでいる。
ルシフェルとは一つの卵から生まれた双児だとの説もある。

闇の子アンドロギュヌス

植物の種子を土に埋めると芽を出す事から、生命誕生の場とされている。

アンドロギュヌス

Androgynous。
両性具有。その2面性から完全な性質を持つとされる。

焔のライト 天堂ライト

ヘラクレイトスの言うロゴスは、火に例えられる。
ギリシア神話でプロメテウスが人間に最初に与えた知慧が火である由縁。
聖書の冒頭で神が世界を創った時「光あれ」という言葉を発した事から、ロゴスは言葉、あるいは光にも例えられる。

天堂ライト

天の光、すなわち神の光。

天界のヒエラルキア

ヒエラルキア

もともと神を頭に天界に階級があったとされたことが
地獄にも応用され、天使や悪魔の身分階層をヒエラルキアと呼んだ。

幻想ライト 永遠ライト

幻想ライト 永遠ライト

光は神の作りしものなので、永遠であるが、人間にはその本質を感じることはできず、幻想である。

空想カラクリ気まぐれ誕生

カラクリ

世界は一種のカラクリで、延々と動いている。

気まぐれ

人間は不完全で、偶然の産物である。

闇夜[ニコクス] 幽冥[エレボス] 星空[ウラノス] 死[タナトス]

ニコクス, エレボス, ウラノス, タナトス

Nyx, Erebus, Uranus, Thanatos。
ギリシア古神話、オルフェウス教に登場する神々の名前。
闇夜~死を表現する為に神の姿を取らせたもの。
Hesiodos(ヘシオドス)『神統記(神々の生誕)』
カオス┬ガイア
   │↓├ゼウス
   │ウラノス(天空)
   ├エレボス(幽冥、男神)
   │├タナトス(死)
   └ニュクス(夜、女神)

光り輝く肉体、球形ギュヌス あらゆる奇跡に生れギュヌス

球形ギュニュス

球形も、アンドロギュヌスも、完全の象徴。

快楽原則 ニルヴァーナ原則

快楽原則

人間は何もしていないときに最大の快楽を得るとするもの。
すべての欲望は、その解放により快楽を強める為に行われる。
本能に快楽が伴わなくては生命が維持されることはない。

ニルヴァーナ原則

The Nirvana principle、涅槃原則、死の本能、タナトスの原則。
自己破壊の衝動。成長を恐れての幼児退化などもこの原則による行動。

死の必然性、すなわち光

すなわち光

光があれば必ず闇が生まれるように、生があれば必ず死がある。

大脳宇宙に漂っている生命の形

大脳宇宙

大脳も宇宙と同じく「無機質なからくり」のかたまりである。
その大脳にこそ生命の根元が宿っている。

光明、仮現に 永遠を期して!

光明

暗闇を照らす明るい光。神や仏の後光。

仮現

神仏が姿を変えてこの世に現れること。
普通「化現」や「顕現」と書くので、仮の姿であることが強調されている。

永遠を期して

永遠を期待して。

すなわち原初に戻る不完全

不完全

原初に完全なる一者から分離した不完全な我々は完全なるものに憧れ、その究極の存在と一体化したいと願わずにはいられない。
一体化すればそれがすべてとなり、空間を占める肉体も動きに付随する時間も無くなる。
つまり永遠を手に入れられる。

両性 両極 二つのわたし 上下 左右 二つのわたし 前後 天地 二つのわたし 天使 悪魔 二つのわたし

二つのわたし

完全なる1人のわたし。

◆中は空洞 ◆Repeat

空洞

空洞(hole)は地獄・奈落(hell) と同一視される。
不完全な我々は外観こそ存在すれ、本質は存在しない。

私的解釈

人間は男女に分かれた、不完全な存在である。
完全な存在になるために原初に向かおうとする。


E-09 ラスト・エヴォルーション〈進化革命前夜〉

初出『ダーウィン~時は幻想と仮説の舞台装置~』

地球のはじまり 舞台装置

舞台装置

地球は神の作りし舞台。

ラプラス星雲 他人論

ラプラス星雲

カントの星雲説をラプラスが手直しした、カント=ラプラス星雲説。
原始の星雲は冷却しつつ収縮・回転し、それによって太陽系の惑星が生まれたとする説。

他人論

主観論の対語。
主観論とは、「私が物事を考えるからこの世は存在する」という考え。
つまり他人論とは、「他人(観客)が存在するから、その比較として自分の存在を確認できる」。

不変の幻想 謎解き時計

不変の幻想

この世は幻想であるが、それは強固な幻想である。

謎解き時計

時間による変化が、幻想を解く鍵となる。

不滅の果ての 乳母車

不滅の果ての乳母車

輪廻転生。

永遠のワタシ 永遠の他人

永遠

ワタシと他人は決して交わることがない。

神秘の天秤 人体星座

天秤

キリスト教において主にミカエルの持ち物。
タロットカードにおいて「正義」のカードに登場する。
最後の審判の時に人間一人一人の善行と悪行が天秤にかけられる。

人体星座

細胞の動きが大きな一つの形を作る様は、星座に例えられる。

時は仮説 幻想の生れはじめの舞台装置

時は仮説 幻想

ヒンドゥ教では、我々が認識している世界は創造神プラフマーの見ている夢であって実のあるものではなく、全てが幻想とされている。
幻想の始まりが時間と空間の始まりで、その幻想の世界=時空の呪縛から解き放たれることを解脱と言う。
解脱とはプラフマー=宇宙と一体化すること。
そこでは過去も未来も私も他人もなく、すべてが一つの存在である。

運命 選択 グッバイ論

運命 選択 グッバイ論

わたしと他人がある人間として生まれたならば、それぞれの運命を選択し、離れ離れになるのは必然。

わたしとあなたは天の河

天の河

わたしとあなたは、決して交わることがない。

過去なし ただ現在 未来なし

ただ現在

過去も未来も幻想であり、存在しない。

テアトル 宇宙にただ一人

テアトル

Theater、劇場、舞台。

That's me! Wait! my last evolution revolution everlution

evolution

進化。徐々に進歩・発展して行く様。

revolution

回転、革命。

everlution

造語。永遠に(ever)更新しつづける様。

私的解釈

人間は決して他と交わることのない存在である。


E-10 封印呪縛

初出『カスパーハウザー~人間の謎への序章、あるいはわたしのモーシェのために~』

印なき封印呪縛

封印

閉じ目に、開ける事を禁じる警告の印を付ける事。
精神的に封じているだけで、物理的には何の効果もない。

呪縛

呪(まじない)によって縛る事。
物理的にではなく、精神的にまじない/催眠術/諭し/脅しなどによって縛る。

印なき

封印も呪縛も精神を持たない者には意味を持たない。
さらには印もないのでは、封印呪縛されている事にすら気付けない。

不運の鉄仮面

不運の鉄仮面

アレクサンドル=デュマのダルタニャン物語『鉄仮面』より。
王の二人の息子は、一人は王位に付き、一人は鉄仮面を被り牢獄に閉じ込められる。
同じ血を引いているのに鉄仮面を被らされた方は不運と言う他ない。

時は、時代は変わることなし 時は、時代はあるものないもの

時の流れは川の流れと同じ。
水そのものは常に変化しているにも関わらず、「川」は変わらず存在する。

人を「ごっこ」の血の記述 人も「教え」の川流れ 人も人なりとただ伝えられるのみ 変化なし!

ごっこ

人間は、人間という役割を演じているにすぎない。

教え

そして「時」とは人から人に「あるもの」として伝えられているに過ぎない。

変化なし

常に細胞が変化しているにも関わらず、「人」は「人」という概念が存在する限り存在する。

昼には見えて夜には見えず 夜には見えて昼には見えず アナグラム その謎言葉 言葉の仮面

昼には見えて夜には見えず

人の主観により、ものはあったりなかったりする。

アナグラム

言葉の文字の順番を並び替え、別の言葉を作る遊び。
答えはすべて目の前に提示されているにも関わらず、並び替えなければそれが見えない。
言葉とはそれだけ強力である。

言葉の仮面

物事は「言葉」を与えられた瞬間から「概念」として固定化される。

その源なるは ディッヒ!

ディッヒ

dich(ドイツ語)、あなた。

私的解釈

物事はすべて変り移るが、「概念」は引き継がれる。


E-11 何人も語ることなし

初出『ダーウィン~時は幻想と仮説の舞台装置~』

何人も語ることなし 何事も語ることなし

語る

神がこの世を創った行為。人間には行えない。

ただ 昨日という閉ざされた暗闇に ただ 今というほんの瞬間の閃光に ただ 明日という光待つ暗闇に、劇場に

ただ

人間は「現在」しか認識できず、過去も未来も不定である。

劇場

この世は神が作った劇場である。

何人にもなることあり 何事にもなることあり

なる

あるものが別のものに「成る」。人間にも可能な行為。

ああ 踊れよ 時の仮面をつけた 芸人たちの古代大陸劇場

時の仮面

ロバート・スルヴァーバーグ『時の仮面』より。
1999年に世界は滅びるという終末論に取りつかれた人々は刹那的に生きる。
そこへ未来から来たと言う男が現れる。
体制側は男を使って終末論者たちを抑え
治安を取り戻そうとするが、男は世界をさらなる混乱へと導く。

芸人

人間は神の創った劇場で役を演じている。

古代大陸

古代の仮想大陸レムリアの人々は両性具有の卵生人であった。
猿と交わった為に猿の姿の男女に別れて、胎生となる。
やがてアトランチス人と呼ばれる様になった彼等は大陸共々沈んでいった。

ああ 踊れよ 銀河鉄道より来る

銀河鉄道

三途の川の渡し船と同じもので、死出の旅路を象徴する。

君たちの憧れ 三つの七不思議

七不思議

人間の造った驚異的な造形物を世界中から七つ選んだもの。

光って生まれ、光って消えろ 生まれ消えろ わたし玉

わたし玉

球は魂に通じる。
霊から分かれたものがて個々の魂となり、個々の肉体に宿る。
死後、肉体を離れた高貴な魂は上昇し天界へと至るが、卑小な魂は下降して地獄へ落ちる。
上昇した魂は最高点へと達すると再び霊と一体化する。

光って生まれ、光って消えろ 生まれ消えた わたし星

生まれ消えた

輪廻転生。

わたし星

この世を去った人、この世へやってくる前の人の魂は星に宿る。
星空は天界である。

一番星ワタシボシ

一番星

宵の明星。金星であることが多い。

私的解釈

人間が認識できるのは「今」しかない。


最終更新:2024/02/24

主要参考文献

©J.A.シーザー:当ページでは引用の範囲内で歌詞を使用しています。

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