岸本医院(宝塚市)のホームページ https: //www.ne.jp/asahi/kishimoto/clinic/
岸本医院 糖尿病専門医 総合内科専門医
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目 次
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治療について
院内検査
予防接種(予防注射)
健康診断
ワンポイントアドバイス
社会活動
宝塚糖尿病友の会
地図(アクセス)
医院内部
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2018年7月のワンポイントアドバイス

低血糖とは

意識障害を起こす疾患に低血糖があります。正常血糖値は、70から109mg/dlです。 110mg/dl以上が糖尿病につながる高血糖状態。70mg/dl未満が低血糖です。 低血糖症状には動悸、冷や汗、手の震えなどの交感神経症状と反射神経が鈍る、 眠気、もの忘れなどの中枢神経症状があります。重症低血糖を起こした方の約9割は、 インスリンやインスリン分泌促進薬を服用する糖尿病患者様で、食事のタイミングが ズレた時や薬の二重内服時に起っています。

2018年8月のワンポイントアドバイス

熱 中 症

熱中症とは暑い環境や体温が下がりにくい環境で起こる体の異常です。 最近は室内での発症が増えています。症状は高熱、めまい、立ちくらみ、 顔のほてり、筋肉痛、けいれん、倦怠感、吐き気、頭痛、意識障害などで、 重篤な場合死亡します。治療は冷却と水分補給です。屋外での運動で 汗をかいた場合は、糖分と塩分補給が必要ですが、日常生活での予防には 水分補給が最も大事です。糖尿病患者さんは糖分を補給しないことが 脱水対策には重要です。

2018年9月のワンポイントアドバイス

感 染 症

感染症とは、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの病原体が体内に侵入して 症状が出る病気です。病原体が体内に入ると、通常は免疫機序が働き 病原体を排除しようとする仕組みが働きます。しかし、ステロイドなどの 免疫抑制剤を使用中時、慢性疾患や急性疾患で体力や免疫機能が低下して いる時、糖尿病などで病原体にも栄養源が供給されている時は、 感染症が悪化します。この様な時は、通常の抗生剤投与では改善しません。 基礎疾患の治療も必要です。

2018年10月のワンポイントアドバイス

副作用があっても薬は内服すべき

高血圧、糖尿病、高脂血症治療薬を副作用を理由に内服しない方がいます。 薬は認可前の治験期間や発売後の市販後調査期間、その後10年間の再審査 期間いずれに於いても、薬剤を使わない無治療群と内服治療群を比較し、 副作用を含めても服用群に優れた治療効果や延命効果が認められる為、 国より認可されています。例えば、抗がん剤は、副作用が有っても延命 治療効果が優れている為認められています。高血圧、糖尿病、高脂血症薬も 全く同じです。

2018年11月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種を10月より開始しております。本年は宝塚市内でも、 インフルエンザ感染が9月より報告されました。海外の亜熱帯地方では 暑い時にインフルエンザが流行します。異常気象によるものか、 今後日本でも冬と夏に流行するかも知れません。9月の感染報告から、 本年は早い時期に大流行するかも知れません。予防接種は、接種後2週間 以上後から効果が見られ概ね6ヶ月間効果が持続すると考えられます。 早めの接種をお勧めします。

2018年12月のワンポイントアドバイス

高血圧ガイドライン

昨年、米国ガイドラインの高血圧基準が、140/90mmHgから130/80mmHgに 変更されました。また、今年、欧州ガイドラインも、高血圧降圧目標を 忍容性があれば130/80mmHgとしました。これに基づき2019年の日本の ガイドラインでは高血圧基準と降圧薬開始基準を従来の140/90mmHg以上 とする一方で、降圧目標を75歳未満の患者は、原則130/80mmHg未満に 引下げる予定です。降圧目標を引下げて心筋梗塞と脳卒中の減少を 目指す目的です。

2019年1月のワンポイントアドバイス

かかりつけ医

昨年12月、当院は地域包括診療を提供する施設として認められました。 これまでと診療内容は変わりませんが、生活習慣病、認知症等に加えて 他医療機関の治療内容など包括的に診療します。他医療機関で処方されている お薬を含めた服薬に関する管理、予防接種や健康診断の結果に関する相談、 介護保険の利用に関するご相談等に応じます。患者さんへは、当院受診時に、 お薬手帳や健康診断結果、他院採血結果などをご持参頂くようお願い申し上げます。

2019年2月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ治療薬

昨年度まで、インフルエンザの治療には、5日間内服するタミフル、5日間吸入する リレンザ、初日のみ吸入するイナビル、点滴薬のラピアクタが有りました。 今シーズンより1回内服するだけのゾフルーザが本格的に使用可能となりました。 1回のみの内服にて、利便性は格段に向上しました。しかしながら、効能、耐性株との 関連は作用機序の異なる新薬のため未知数です。ご希望に応じて処方致しますが、 人により最も効能効果のある薬剤は違います。

2019年3月のワンポイントアドバイス

ブルーライト

ブルーライトが目に悪いかどうか医学的な論争があります。目に長時間日光を 浴びると障害が起きます。日光には様々な光が含まれ、その中でブルーライトは 紫外線に近い波長を持ち、強いエネルギーを持ちます。スマホ、タブレット、PC、 テレビは光源にLEDを多用し、ブルーライトを多く含みます。よって、目への悪影響が 懸念されていました。実際は日光の方が目に対しては悪影響のようです。 ブルーライトは脳への悪影響の方が問題かと思います。

2019年4月のワンポイントアドバイス

風疹の流行対策

風疹の患者数は2010年に全国で87名でしたが、最近増加し2018年は全国で2917名、大阪だけで123名が報告されています。妊婦が風疹に感染すると難聴、心疾患、 白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の症状をもった赤ちゃんがうまれる 可能性があります。そこで本年度から予防対策として、昭和37年から54年生まれ の免疫の持たない男性に対して予防接種が開始されます。対象者には市町村から 原則無料の抗体検査と予防接種の連絡があります。

2019年5月のワンポイントアドバイス

糖質制限は発がんリスク?

糖質制限にて糖尿病治療をする方がいますが、過度の高タンパク質食は、 癌による早死の危険性が指摘されています。特に動物性タンパク質の多い食事は、 癌の死亡率が3倍増加するとの報告もあります。タバコの危険度と同程度です。 糖質制限食は、脂肪が多く、繊維質が少ないため、LDLコレステロール値が上がり、 脳卒中や心筋梗塞となる危険性も増加します。糖尿病は改善しても、 癌や循環器疾患の死亡率が増加するため、バランスの良い食事を。

2019年6月のワンポイントアドバイス

高齢者安心キット

緊急時や災害時の安心・安全を確保するため、ひとり暮らしの高齢者の方が、 名前や血液型、かかりつけ医、緊急連絡先などの情報を記入した用紙を専用容器に入れ、 冷蔵庫に高齢者安心キットとして保管しておきます。これにより、災害時・緊急時など、 自らの情報を伝えることができない場合に、駆けつけた救急隊員等が保管された 「高齢者安心キット」の情報により、迅速かつ適切な救急搬送等に役立てることが できます。ご希望の方はお教え下さい。

2019年7月のワンポイントアドバイス

りんご病

咽頭結膜炎、手足口病、溶連菌感染症、感染性胃腸炎がこの時期に流行しますが、 今年は、伝染性紅斑が流行しています。頬に出現する蝶翼状の紅斑を特徴とし、 両頬がリンゴのように赤くなることから、リンゴ病と呼ばれます。 ヒトパルボウイルスB19が原因で微熱や感冒様症状などの前駆症状の後7?10日で、 頬に紅い発疹、続いて手足に網目状・レ?ス状・環状の発疹がみられます。 りんご病は妊婦感染による胎児の異常及び流産が報告されています。

2019年8月のワンポイントアドバイス

診療順番予約システム

待合室での感染予防、待ち時間の解消や混雑緩和にむけて、順番待ちシステムを 導入しました。スマホで受付番号札のQRコードを読み込みますと、診察順番や 待ち時間が院外でも判ります。感染予防など、車でお待ち頂いてもお呼び出しが 確認できます。当院のホームページ上にも現在の待ち人数と大凡の待ち時間を 表示します(岸本医院で検索)。ご活用下さい。さらに、ネットでも順番予約が 可能となりました。もちろん従来の直接来院でも診察出来ます。

2019年9月のワンポイントアドバイス

2018年の平均寿命と死因

日本の平均寿命は男性81.25歳、女性は87.32歳で過去最高です。女性は香港87.56歳 に続いて第2位、男性は香港82.17歳、スイス81.4歳に続いて第3位です。人口は 444,085 人減で、12 年連続で減少しています。死因は、第1位は悪性新生物(27.4%)、 第2位は心疾患(15.3%)、第3位は老衰(8.0%)、第4位は脳血管疾患(7.9%)、 第5位は肺炎(6.9%)となりました。健康寿命の延長には、がん検診、 動脈硬化疾患の管理、肺炎球菌ワクチンが重要です。

2019年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザワクチン

本年度のインフルエンザワクチンは、A/Brisbane(H1N1)、A/Kansas(H3N2)、 B/Phuket(山形系統)、B/Maryland(ビクトリア系統)株を使用します。昨年は製造に 時間がかかりワクチン不足となりました。また、免疫が早期に低下する症例も 報告されましたが、本年度のワクチンは改良されています。チメロサール除去ワクチンは 本年度も確保が難しいようです。宝恷s内での発症も既に確認されています。 予防接種は10月15日より開始します。早期に接種を。

2019年11月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ

本年度はラグビーワールドカップなどにより訪日外国人が多く、海外から多種類の感染症が 持ち込まれたと考えられています。インフルエンザも流行が早く、関東では学級閉鎖があり、 宝恷s内での発症も既に確認されています。今年は早めの予防接種をお勧めします。また、 インフルエンザ治療薬は種類が多くあります。昨年の使用実績より耐性菌出現率や副作用情報が 報告されています。費用等を含め情報はお伝えします。ご希望があればお伝え下さい。

2019年12月のワンポイントアドバイス

肺炎と予防注射

平成31年度に公表された死因では、肺炎は第5位でしたが、誤嚥性肺炎を含めると9.7%となり 死亡原因の第3位となります。実際は、がん治療中や心臓病術後の肺炎、インフルエンザ治療中の肺炎 など他疾患の回復を阻害し、その死亡率を高めますので、もっと死亡原因に係わっています。 現在、対策として肺炎対策の予防接種が公費で行われています。特に、インフルエンザ予防接種と 併せて行うことで相乗効果が期待されますのでご検討下さい。

2020年1月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ治療薬

インフルエンザの治療薬には、様々な作用機序があります。昨年より使用可能になった 1回内服タイプのお薬は、耐性インフルエンザが多数報告され、小児への積極的投与は 推奨されなくなりました。一方、インフルエンザ脳症との関連が疑われていたため、 小児への投与が見合わせられていた薬剤は、問題が無いことが報告されました。薬剤には、 利点、欠点がございますのでお気軽にご質問下さい。また、ご希望のお薬がありましたらお知らせ下さい。

2020年2月のワンポイントアドバイス

ウイルスの感染経路

嘔吐、下痢を起こす病原体のノロウイルスは、@元々汚染していた食品や、ウイルスに 感染した人が調理した飲食品を摂取する事による経口感染と、A感染者が触れたタオルや ドアノブ等に病原体が付着し、それに触れた手などを介した接触感染があります。また、 B感染者の嘔吐物の処理が不十分で、それらが乾燥してチリやほこりとなり空気中を 漂って口から入る飛沫感染・塵埃感染もあります。インフルエンザは、A接触感染とB飛沫感染です。

2020年3月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルス感染症

発熱などの風邪症状が出た場合は、まず学校や仕事を休み外出を控えた上で、 体温を毎日測定して下さい。4日間37.5度以上の発熱、強いだるさや息苦しさがある場合は、 保健所に相談して下さい。死亡例にはHbA1c7%以上の糖尿病、高血圧、心不全、呼吸器疾患などの 患者さんが多数です。持病の良好な管理が必要です。持病のある人、免疫抑制剤や抗がん剤を 用いている人、妊婦は、発熱などが2日程度続いた時、保健所に相談して受診先の指示を受けて下さい。

2020年4月のワンポイントアドバイス

かぜ症状(咽頭痛,鼻炎,咳,発熱等)

国民全体の感染予防対策にて、現在は、風邪やインフルエンザの流行はありません。今、 咽頭痛,鼻炎,咳,発熱等を認めた場合は、新型コロナウイルス感染症の可能性があります。 この場合でも80%以上の方は軽症で改善します。治療薬が無いため、まず学校や仕事を休み、 受診、外出を控えて他人への感染を防止して下さい。高熱、倦怠感や息苦しさがあれば、 保健所に相談して受診先の指示を受けて下さい。今後の当院の対応はホームページに記載します。

2020年5月のワンポイントアドバイス

糖尿病と感染症

血糖値が高い患者様には感染症が多いことが知られています。食べ物には細菌等の微生物が 付着して腐りますが、食べられない物は腐らないのと同様に、糖分などの栄養素が多いこと、 免疫が低下することが糖尿病患者様に感染症が多い理由です。コロナウイルスも同様で、 ある種の細菌感染が多いことや免疫が低下することが重症化に関与すると報告されています。 外出を控えることやマスクよりも血糖値の正常化が最も予防効果があると考えられます。

2020年6月のワンポイントアドバイス

慢性疾患とコロナウイルス

新型コロナウイルスのため受診を控え、お薬も中断し、病気の悪化による死亡が報告され ています。感染症の重症悪化防止には慢性疾患の管理が欠かせません。さらに、高血圧の薬、 喘息の薬、膵臓の薬には、新型コロナウイルスへの効果が認められると報告されている 薬剤もあり、内服がコロナウイルス感染予防、重症化予防にも期待されています。現在、 当院ではこれら最新の研究報告をふまえて薬剤選択を行っています。最新情報は当院 ホームページで。

2020年7月のワンポイントアドバイス

コロナ免疫検査とホームページ

新型コロナウイルスの対策等、最新情報は岸本医院のホームページでお知らせします。 下記QRコードか、”岸本医院 宝怐hで検索して下さい。診療時間、待合室の混み具合、 待ち時間、順番予約方法、オンライン診療方法をご案内中です。現在はコロナ抗体検査も 施行中です。ご連絡事項は随時掲載致します。また、紙幣やコインを介した感染予防のため、 キャッシュレス決済を導入しました。クレジットカード、IC決済、PayPayなどがご利用頂けます。

2020年8月のワンポイントアドバイス

血栓症と塞栓症

血管が詰まって血流が遮断される機序には、血栓と塞栓の2つがあります。血栓は血管に 異常があってその場所に血塊が発生する疾患で心筋梗塞などがあたります。塞栓は他の場所に ある血塊等が流れてきて詰まる病気で、エコノミー症候群などがあたります。最近、 新型コロナウイルスは肺に血栓を発生させ、肺の血流を止めて血中に酸素を取り込めない事が 重症化の一因と言われています。抗凝固剤(血液をさらさらにする薬)は、必ず内服をお願いします。

2020年9月のワンポイントアドバイス

新型コロナ以外の感染症

今年は、外での人と人との接触を少なくする努力の効果により、咽頭結膜熱(プール熱)、 手足口病、ヘルパンギーナなどの夏風邪を含めて、ほぼ全ての感染症で流行を認めておりません。 その中で突発性発疹は例年通りの流行です。これは、90%の人が保有するウイルが原因の疾患で、 家庭内感染を防御できていないことを示しております。コロナでは家庭内クラスターが問題に なっております。外出だけでなく、家庭内での感染予防も考えましょう。

2020年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

今年は、新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、この冬に向けてインフルエンザワクチン の需要が高まる可能性があるため、接種に優先順位が設定されています。定期接種対象者 (65 歳以上の方等)は、10 月1日から、基礎疾患治療中の方等は、10月15日から、それ以外の方は 11月から接種が可能です。この冬に発熱した場合、新型コロナとインフルエンザとの鑑別が難しいため、 まずは早期のインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。

2020年11月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルスPCR検査

新型コロナウイルス感染症の冬の流行に備えて、PCR検査態勢が充実して参りました。これまで保健所が 行ってきたPCR検査を、市立病院を含め病院、医院でも行うところが増えてきました。さらに、宝塚市、 西宮市では、PCRセンターを開設し、さらなる検査充実を計っております。新型コロナウイルス感染が 疑われる場合は、院内では検査出来ませんが、当院からPCRセンターでの検査を直接予約可能です。 行政検査のため陰性証明には利用できません。

2020年12月のワンポイントアドバイス

食事中の感染に注意

新型コロナウイルス感染症は、マスクを外した会話時の感染が多いようです。家族内、職場内を含めて、 食事中が特に注意が必要です。入院中、介護施設内のクラスターも食事時に感染しているものと考えます。 一方、外来受診での感染はほぼ皆無です。病院内でマスクを外した飲食、会話に注意を払えば感染を予防 できます。口腔内などマスクを外した診察等が必要な場合は、他人への感染予防徹底のため、11時以降、 18時以降の外来受診をお願いします。

2021年1月のワンポイントアドバイス

NASH/NAFLD

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)はアルコール性肝障害、ウイルス性肝疾患、薬剤性肝障害などの 他の肝臓病を除いた、主にメタボリックシンドロームに関連する諸因子とともに画像診断などで脂肪肝と 認めた病態です。NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、NAFLDに肝細胞傷害及び炎症を伴うもので、進行性で 肝硬変や肝癌の発症につながります。脂肪肝の予防に運動は大切です。最近はNAFLD/NASHが非肥満の方にも 増加しております。

2021年2月のワンポイントアドバイス

遺伝子ワクチン

従来のワクチンには弱毒、又は、不活化ウイルスが含まれ、それを注射して体内に抗体が作られるのを待ちます。 一方、遺伝子ワクチンでは、ウイルスそのものは一切体内に入れず、抗体が認識して欲しいウイルスの一部分の 設計図である遺伝子を体内に注射します。体内でこの遺伝子情報を基にウイルスの一部が作られ、生体がこれを 認識して抗体を作ります。遺伝子ワクチンは、新しい技術の為、副作用が心配されており、現在も調査が進められています。

2021年3月のワンポイントアドバイス

不織布マスク使用を推奨

スーパーコンピューター富岳での検討では、拡散防止効果(吐き出し飛沫減少量)は、不織布マスク80%、 布マスク66〜82%、ウレタンマスク50%、フェイスシールド20%、マウスシールド10%です。感染防止効果 (吸い込み飛沫減少量)は、不織布マスク70%、布35〜45%、ウレタン30〜40%、フェイスとマウスシールド は0%でした。他の研究でも感染予防効果は不織布は90%以上に対し、布やウレタンは10%程度との報告もあり、 注意が必要です。

2021年4月のワンポイントアドバイス

新型コロナのワクチン接種

新型コロナワクチンの接種が開始されます。まず、市役所等より接種券が送付されます。送られてきましたら、 予約センター又は各医院にて接種日時の予約を行います。当院に受診歴のあるかかりつけの方は、岸本医院での ワクチン接種が可能です。慢性疾患での受診時に、予約をお取りする予定です。国の優先順位、治療中の重症度等に従い、 予約順位を決定しますのでご了承下さい。また、ワクチンの有効活用のため、キャンセル待ちも承る予定です。

2021年5月のワンポイントアドバイス

新型コロナウイルスと血栓症

新型コロナウイルスは、過度の炎症、血小板活性化、内皮機能不全、およびうっ血などにより、 動脈系・静脈系の両方で血栓性疾患を起こしやすいと報告されています。特に肺炎に伴う血栓症は、 人工心肺装置ECMOが必要になるほど重症化します。一方、糖尿病等の生活習慣病も血管内皮機能障害 を介して血栓性疾患を誘発しやすく、心筋梗塞、脳梗塞の合併がが多いとされています。 糖尿病の方がコロナに罹患すると重症化する原因かも知れません。

2021年6月のワンポイントアドバイス

新型コロナワクチン接種時

新型コロナワクチンの接種時間帯には、同時の通常診察、投薬、健診などの業務を行いません。 ファイザーワクチンは、-80度の冷凍庫出庫からの時間管理、溶解後からの時間管理、温度管理、 遮光など厳しい制約があります。短時間に、多くの方に接種頂くために、予防接種業務中は、 接種業務のみに専念します。投薬、診察は通常診察時間帯に再度来院下さりますよう、ご協力をお願いします。 発熱などの副作用発生時も、改めて診療時間にお越し下さい。

2021年7月のワンポイントアドバイス

コロナウイルス変異株

インド型変異株(デルタ株)は従来株と症状が異なるので要注意です。デルタ株は頭痛、のどの痛み、鼻水が多く、 従来株で多かった発熱、咳は比較的少なく、嗅覚異常も少ないと報告されています。ワクチンの1回だけ接種は、 デルタ株に対しての効果が低いですが、2回接種すると、感染リスクは5分の1から10分の1に減少し、感染しても、 短期間で治り、入院する可能性が少なくなります。インド型変異株等に対してもワクチン接種をお勧めします。

2021年8月のワンポイントアドバイス

ワクチン接種後の感染

コロナワクチン接種後にコロナ罹患が報告されています。当院では引き続き、慢性疾患の患者さんと感冒や下痢等の 感染症状がある患者さんを分離して診療します。ご協力をお願いします。9:00〜11:00 17:00〜18:00 慢性疾患優先外来、予防接種優先外来(感染症状がある方は診察できません)11:00〜11:30 18:00〜18:30 感冒、下痢、倦怠感等の感染症が疑われる方、いつもと違う症状の方を診療します。マスク着用にて来院して下さい。

2021年9月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

昨年度は、新型コロナウイルスへの感染対策のため、世界中でインフルエンザの流行は認められませんでした。 本年度も現在寒い南半球で認められておりませんが、今後のコロナワクチン終了後の人の移動に伴い再流行の可能性はあります。 インフルエンザワクチンとコロナワクチンとは、2週間以上の接種間隔が必要です。発熱した場合、新型コロナと インフルエンザとの鑑別が難しいため、希望者は早期のインフルエンザワクチン接種をお勧めします。

2021年10月のワンポイントアドバイス

ブレークスルー感染

ブレークスルー感染とは、ワクチン接種後に、その予防効果を突破されて感染することです。コロナの場合、 ワクチンにより感染率を6%程度に低下させることが出来ますが、コロナウイルスの変異、ワクチン接種後の 時間による抗体価の低下、感染者数の増加等により、ブレークスルー感染は起こります。ワクチン接種後も 引き続きマスク、手洗いなどの感染対策は必要です。国では、コロナワクチン2回目接種後8ヶ月以上後に 3回目接種を検討中です。

2021年11月のワンポイントアドバイス

マイナンバーカードと保険証

マイナンバーカードを健康保険証の代わりとして利用できるよう国で準備が進められています。 当院でもマイナンバーカード読み取り装置を導入予定ですが、世界的半導体不足によりシステム構築が遅れています。 導入した医療機関では、マイナンバーカードでも保険証でも保険診療が出来るようになります。 マイナンバーカードを保険証として利用するには、まず、患者様ご自身で、スマホ、 PCのポータルサイトでの手続きを終了する必要があります。

2021年12月のワンポイントアドバイス

3回目のコロナワクチン接種

3回目のコロナワクチンについては、宝塚市では2回目を接種した所で8ヶ月の間隔を開けて3回目接種を行う予定で検討中です。 来年3月頃です。当院で2回目接種を終えた宝塚市民には、接種日と時間が予め記載された予約券と接種券が市より届き、 当院で接種予定です。宝塚市で予約管理を行いますので、変更も宝塚市にご連絡下さい。他市の方は、 それぞれの市で接種が原則ですが、接種券が届いた後に当院でも予約を受け付ける予定にしています。

2022年1月のワンポイントアドバイス

スマホで待ち時間のチェック

岸本医院は予約診療でないため、診療待ちがあり、ご迷惑をおかけしています。土曜日、休日明け、晴れ日、 年金給料日以降が混雑しますが、予測も困難です。そこで密防止のため、岸本医院のホームページで現在の待ち人数と 待ち時間をお知らせしています。自宅で確認して空いている日時に御来院下さい。多少お薬が余っていても 次のお薬を処方することは可能です。ホームページは、「岸本医院・宝悒で検索するか、QRコードを読み取って下さい。

2022年2月のワンポイントアドバイス

慢性疾患の専用外来

保健所等の指導に従い、院内感染予防のため慢性疾患の患者様とそれ以外の患者様を時間分離しています。 新型コロナの症状は、発熱・鼻汁・咽頭痛・咳・倦怠感・息切れ、嗅覚異常・味覚異常に加え、下痢・嘔吐・頭痛など様々です。 従って、いつもと違う症状がある方は、感染対策をした時間帯(午前11時から、午後18時から)をご利用下さい。一方、 生活習慣病の薬剤のみで治療可能な方は、午前11時、午後18時までに院外に出るよう御来院下さい。

2022年3月のワンポイントアドバイス

生活習慣病の悪化とコロナ

新型コロナ感染症の蔓延に伴い、外出頻度減少による運動量低下と家庭内での飲食カロリー増加によって、 最近、糖尿病、高血圧、高脂血症等の生活習慣病が悪化しています。生活習慣病はコロナウイルスへの 感染リスクでもあると共に重症化リスクでもあります。感染予防には外出制限が重要ですが、家族内感染が多い現状を考えると、 家庭内での感染予防と室内での運動、運動量減少に合わせて、お菓子を含めた総摂取カロリー制限が重要となります。

2022年4月のワンポイントアドバイス

オンライン資格確認

顔認証によるオンライン資格確認を運用開始致しました。マイナンバーカードを保険証としても利用可能です。 ご利用には、まずマイナンバーカードに保険証を登録する必要がありますが、当院の顔認証機器にて登録も可能です。 マスクなどで顔認証が困難な場合は暗証番号が必要です。この資格確認方法を用いますと、他院の投薬内容や 検診データも参照可能で診療に大変便利です。また、登録作業を行いますと国から7500ポイントがもらえる予定です。

2022年5月のワンポイントアドバイス

子供にコロナ罹患後の突然死

小児の突然死には心臓疾患が関与している場合が多いとされています。新型コロナワクチン接種後に心筋炎、 心膜炎の副作用による死亡例が報道されていましたが、実際、コロナに感染後、心筋炎、心膜炎を併発し 死亡する事例がワクチンよりさらに多く報告されています。宝塚での心筋炎死亡例では、コロナに感染後 ほぼ無症状で、数日後に突然死しました。子供が感染した場合は、発熱が治まっても数日間は、 目を離さないよう厳重な観察が必要です。

2022年6月のワンポイントアドバイス

院内マスク着用について

国より新しいマスク着用基準が示されましたが医療機関はコロナに感染した患者様が利用する場所であることより 原則マスク着用をお願いします。一方、屋外では、マスク着用による熱中症のリスクが増加し、コロナ感染より マスクによる死亡リスクが高いため、人との間隔を作れる場合は着用しないことが勧められています。屋内でも 一人の場合はマスクは必要ありません。他方、咳などかぜ症状がある場合は、他人への感染予防のため着用をお願いします。

2022年7月のワンポイントアドバイス

だるさは熱中症の初期症状

熱中症とは高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。 日射病などと呼ばれていましたが、今は室内での発病も多く熱中症と呼ばれます。体温以上の気温では、湯あたりと 同じ症状の熱中症になります。湯あたりと同じく体を冷やすことが大切です。脱水などで汗が出ないときは体温低下が 機能せず発症リスクが上がります。いつも水分補充を行い、室内には温度計を設置して下さい。

2022年8月のワンポイントアドバイス

コロナワクチンは重症化予防

日本国内のコロナ感染者は約1000万人で死亡者は約3万人以上となりました。死亡率は約0.3%です。 若年者に死亡がない一方で高齢者の死亡率は3-6%と約20人に1人と高率に推移しています。また、 持病を持つと死亡率が4-14%とさらに高率となっています。ワクチン接種の効果は、感染予防としては 2回接種で約半分、3回接種直後で約1/5程度です。感染後の重症化予防、死亡予防は1/10以上と報告され、 ワクチンは特に重症化予防に効果があります。

2022年9月のワンポイントアドバイス

コロナPCRと抗原検査

新型コロナ感染症の診断には、現在、PCRと抗原検査が主に用いられています。PCR検査はウイルス遺伝子を増幅し 判定するため感度が高く正確ですが、判定に時間がかかります。一方、抗原検査は10分程度で結果が出ますが、 ウイルスが少ない場合には偽陰性になります。抗原検査で陽性ならコロナと診断できますが、陰性の場合は PCR再検査をお勧めします。PCRが陰性であれば、コロナはまず否定されます。当院ではPCR検査が出来なくなりました。

2022年10月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ予防接種

本年度は、南半球でインフルエンザが大流行し、日本でも夏前よりインフルエンザの感染者が発生しています。 2年以上流行がなかったため、免疫を持たない人が多く大流行が懸念されています。インフルエンザによる発熱でも、 新型コロナの発熱との鑑別が難しいため、発熱外来を受診しなければなりません。インフルエンザ予防接種は 10月1日より開始です。オミクロン対応コロナワクチン接種前に、早期にインフルエンザの予防接種をお勧めします。

2022年11月のワンポイントアドバイス

体調が悪いときは

午前11時〜30分、午後6時〜30分に診察します。インフルエンザ、胃腸症状、頭痛、鼻汁等の時は感染症の可能性が あるため上記時間にご来院下さい。診察できる人数に限りが有るため来院前に電話にてご連絡をお願いします。 午前9時〜11時、午後5時〜6時は、高血圧、糖尿病、高脂血症など慢性疾患の方、予防接種、健診の方を診察します。 コロナに加えてインフルエンザも流行しつつあります。感染防御のため、マスクと時間分け診療にご協力を。

2022年12月のワンポイントアドバイス

平均寿命の減少

最新の平均寿命が発表されました。男は 81.47 年、女は87.57年となり、前年と比較して男は 0.09年、女は0.14 年 短くなりました。悪性新生物、肺炎、交通事故が減少しましたが、それ以上に新型コロナ感染症の死亡が増加したため 平均寿命は短縮しました。コロナの死亡者は、第1-2波が約1700人、3-5波は約16000人、6-7波は約24000人と増加傾向です。 死亡率は0.1%と減少し軽症化していますが、感染者数増加のため死亡総数は逆に増加しています。

2023年1月のワンポイントアドバイス

摂食中枢と満腹中枢

食欲は脳の視床下部にある摂食中枢と満腹中枢のバランスによって調節されています。胃の中が空になったり 体内の脂肪が分解されると摂食中枢が刺激され食欲がわきます。一方、胃の中がいっぱいになったり血糖が上がると 満腹中枢が刺激され食欲がなくなります。糖尿病や肥満症ではこの中枢の障害も言われています。 海外のガイドライン等で評価の高いGLP-1製剤は、注射薬や経口薬として用いられこの脳の視床下部にも作用し食欲異常を改善します。

2023年2月のワンポイントアドバイス

医薬品不足による代替薬処方

医薬品の製造販売を行う場合は、品質、有効性及び安全性等の観点から、医薬品として適当であるかを判断され、 厚生労働大臣か都道府県知事から承認を受けなければなりません。ジェネリックメーカーによる睡眠薬混入事件に端を発して、 様々な医薬品製造業者に監査が入り、行政処分により薬の製造が止まりました。また、製造販売会社は監査への対策として 自主点検のため製造ラインを止めました。その結果現在、全ての薬剤が品薄となっております。

2023年3月のワンポイントアドバイス

マスク着用のお願い

マスクの着用が13日から緩和されます。一方で、「高齢者等重症化リスクの高い者への感染を防ぐため、 マスク着用が効果的な場面では、マスクの着用を推奨すること」とされております。医療機関内は高齢者や 慢性疾患等重症化リスクが高い方が多く集まる場所であることより、岸本医院内は引き続きマスク着用を継続 することとしました。特に感染症での受診時は、他人や弱者への感染防止の観点から着用をお願いします。 ご協力お願い申し上げます。

2023年4月のワンポイントアドバイス

診療時間の分離について

5月8日より新型コロナ感染症がインフルエンザ同等の5類分類に引き下げられます。これに伴い診療分離を緩和します。 午前は9時から11時まで、午後は17時から18時までは、予防接種、健診、慢性疾患のみの診療など感染症の可能性の ない方の診療時間としますが、午前11時以降、午後18時以降は、発熱者を含め全ての疾患を診療致します。 院内感染が心配な方は、早い時間の診療をお勧めします。11時まで、18時までは外窓口での受付を継続します。

2023年5月のワンポイントアドバイス

新型コロナの後遺症

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症、いわゆる「long COVID」の日本人での実態が報告され、 症状は、倦怠感や抑うつが多く、頭重感、息切れ、身体の痛み、関節痛、食欲不振、長引く咳、繰り返す微熱、 感覚低下、脱毛などと様々でした。COVID-19罹患者のlong COVID発症率は25〜60%とされ、ウイルスの持続感染が 原因の1つと推察されています。確立した治療法はないものの、抗ウイルス薬を使用する研究等が現在行われています。

2023年6月のワンポイントアドバイス

麻 疹

麻疹は感染力は非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で同じ室内にいれば罹患してしまいます。 一度罹患すると一生免疫を獲得すると言われていました。近年、麻疹ワクチンが普及し、国内での発症が 10名未満のため、ブースター効果が無く、ワクチン効果が持続せず罹患してしまう場合もあるようです。 海外から持ち込まれた麻疹ウイルスにより、新幹線車内等で感染するケースが報告されています。 麻疹予防にはワクチンの再接種が効果を示します。

2023年7月のワンポイントアドバイス

高血圧の薬(降圧剤)の仕組み

降圧剤には、血管に直接作用するもの、心臓に作用するもの、尿量を増やすもの、自律神経に作用するもの、 血圧を上げる物質を減らすもの等、様々な作用機序の薬があります。現在、主に使用される薬剤は血管拡張作用を 有する薬剤です。血管を広げることにより血液は流れやすくなり、心臓は収縮力を上げずに血流を増やし心保護 にもなります。低血圧でも血流量は増加しています。因みに、熱中症は脱水による血液減少の血圧低下で、 注意が必要です。

2023年8月のワンポイントアドバイス

味覚障害・亜鉛不足

最近、貝類の摂取が減り、亜鉛不足の患者様が増加しています。亜鉛不足では、皮膚炎・脱毛、貧血、味覚障害、 下痢、骨粗しょう症、易感染性等の症状が出ます。予防は食事療法で、亜鉛が多い牡蠣・いわし・あじなどの魚貝類、 豚レバー、豆腐・納豆・えんどう豆・アーモンド・落花生等豆類、切干大根等の摂取増量と、吸収を阻害するコーヒーや オレンジジュース、食物繊維、アルコール、加工食品に含まれる食品添加物(ポリリン酸)を控えることです。

2023年9月のワンポイントアドバイス

最後の公費コロナワクチン

9月25日から、7回目コロナワクチン接種が始まります。今回は、この夏流行の中心であったXBB株に有効な単価ワクチンです。 また、無料で接種できる最後のコロナワクチンとなる予定です。全ての方が接種対象となります。コロナBA5株に比しXBB株は やや強毒化しており、感染すると基礎疾患を悪化させ、合併症を引き起こす場合も多いようです。慢性疾患で治療中の方、 ご高齢の方は接種をご検討下さい。インフルエンザと同時接種も可能です。

2023年10月のワンポイントアドバイス

味覚、嗅覚障害

舌の味蕾(みらい)は味を識別し、鼻の神経は匂いをかぎ分け、密接に関係しています。この障害には様々な要因がありますが、 亜鉛不足が一般的で、その補充療法を行います。新型コロナや感冒罹患後の味覚嗅覚障害は、直接神経組織を障害するという メカニズムと、ウイルスに対する免疫応答による組織障害因子で二次的に神経障害を生じるメカニズムが考えられています。 感冒等罹患後の障害には、昔から漢方薬も用いられ著効を示す報告もあります。

2023年11月のワンポイントアドバイス

糖尿病患者の寿命

高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は生命予後を短くすると言われ、積極的に治療されます。 糖尿病は治療薬の進化により有病者の寿命が延びましたが、糖尿病のない人に比し未だ短命です。 今回のコロナ感染者でも死亡者の4分の1が糖尿病患者との試算や後遺症が他の疾患に比し4倍多いとの報告もあります。 糖尿病の加療は、様々な合併症の頻度を減らし、平均寿命を延ばす以上に、寝たきりでない健康寿命も延ばすと言われております。

2023年12月のワンポイントアドバイス

帯状疱疹

最近、帯状疱疹が増加しております。コロナ罹患後の後遺症としても多く報告されています。子供の時に感染した水ぼうそうの ウイルスが神経節に潜み、免疫力が低下した時にウイルスが増殖し神経から皮膚に広がり帯状疱疹を発症します。 帯状に神経痛や発疹が出ます。神経痛が生涯残る場合もあり、主に50歳以上の方を対象としたワクチンでの予防が効果的です。 ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンの2種類がありますので希望者は御相談下さい。

2024年1月のワンポイントアドバイス

インフルエンザ3種類流行

今シーズンはインフルエンザが早期から流行しました。現在、Aソ連型(H1N1)とA香港型(H3N2)が流行しております。 また、最近、B型(ビクトリア系統)も検出されています。今年は3回インフルエンザに罹患する可能性があります。 既に2回目の罹患者もおられます。ワクチンには、A型2種類B型2種類合計4種の抗原が含まれ、 本年度のワクチンは現在流行中の全ての型に有効と思われます。ワクチンは1月末まで可能で、1回罹患した人にも有効です。

2024年2月のワンポイントアドバイス

新型コロナ変異ウイルス「JN.1」

最近、再びコロナ感染症が増加しています。オミクロン株の一種で、2022年に国内で流行した「BA.2」系統が変異した JN.1の増加によるものです。世界各地で検出される割合が増加し、41カ国以上から報告され、日本でも2023年12月末の 時点で新型コロナの31%に急増しています。WHOの報告では免疫を逃避する能力が高まっている可能性があり肺炎も多く、 マスクを再び推奨する国も出てきました。罹患防止のために、感染対策を十分お願いします。

2024年3月のワンポイントアドバイス

診療体制変更について(4月)

政府の発熱外来縮小政策に合わせて、当院も診療体制を4月から変更します。これまで通り午前診11時まで、 午後診18時までは、慢性疾患、予防接種優先診療とします。この時間に感冒症状の方も診療致しますが、 診察前後は屋外でお待ち頂きます。一方、午前診11時から午後診18時からは、感冒症状の方も待合室に誘導し混診となります。 通常診察の方で院内感染が気になる方は、11時まで、18時までに診療が終了し院外に出られるよう早めに御来院下さい。

2024年4月のワンポイントアドバイス

麻 疹(はしか)

日本は先進国唯一の麻疹流行国でした。予防接種の充実により2015年WHOより麻疹排除状態国に認定されましたが、 2019年には全国で744名の感染者が報告されています。コロナ禍は10名以下の報告でしたが、海外からの観光客増加で現在、 10名を超え過去に比べ小規模な流行が報告されています。麻疹は空気感染、接触感染ですので、手洗い、 アルコール消毒とN95マスクが有効です。ワクチンは出荷制限となっております。自費の抗体検査のみ可能です。

2024年5月のワンポイントアドバイス

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