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和平復興関連 No45


2004-05-14
お気に召さないかもしれないが
カディルガマール外務大臣、率直に語る


 …皆さんはお気に召さないかもしれないが、彼らJVPは国民によって民主主義で選ばれた。スリランカには民主主義に変わる政治選択などない。先月の選挙で、その最中にも前後にも暴力沙汰が起こらなかったのは”激動の時における大いなる民主主義の勝利”なのだよ。
 民主主義の勝利は別のところにも現れている。
 今回の選挙の結果、仏教政党が僧侶を国会に送りこんだが、彼らは僧侶の特権である「白い布に覆われた椅子」を要求せず、他の議員たちと同じ形の椅子に腰掛けたばかりか、着席すべき議場の席を案内する女性に従われて平然としていた。これらは僧侶にとっては革命的な出来事だったはずだ。

 第3世界のデモクラシーは活発に機能している。我が国スリランカはそれを体現している。スリランカの人々は私にこう望んでいる。「われわれが基本的に求めているものを忘れるな。あなたが何であれ、たとえ国際社会に出たとしても農村にいるわれわれを忘れるな。農村の経済を忘れるな。あなたは何んなときでも農村を守れ」
 アメリカとの二国間交渉という約束であったため、世界銀行、IMFの代表とは会うことが出来なかった。しかし、米国ミレニアム基金の供与を受ける16の国のひとつに選ばれたスリランカは近く開発プロジェクトを南部と戦争で疲弊した北部東部に立ち上げる。      (ラクシュマン・カディルガマール外務大臣) 

 LTTEは分離独立国家の樹立を望んでいるが、この件に関してスリランカは国際社会からの協力を得て解決して行きたい。アメリカはスリランカがひとつの国家であることを見とめている。言いかえればスリランカは分離すべきではないということだ。問題は山済みしているが、この件を解決するにはインドの協力が欠かせない。

 LTTEの問題に関し外務大臣がかつて強硬にLTTEを国際テロ集団であると主張していたことに関して質問が及んで-----

「その通りだが、私は歩み後退させて政府に交渉の継続を求めるだろう。問題は重要な局面に至っているのだから」
(ラクシュマン・カディルガマール外務大臣 ワシントンDC、ブルッキン・インスティテュートにて)


明石氏、7度目のスリランカ訪問
 コロンボの日本大使館は15日から19日の日程で明石代表がスリランカを訪問し、チャンドリカ・B・クマーラトゥンガ大統領、マヒンダ・ラージャパクシャ首相、その他の関係者と会合を持ち、現在の和平交渉の状況に関して話し合うと報じた。明石氏がスリランカを訪問するのは今回で7度目となる。今回の訪スリの結果は19日、明石氏がコロンボのヒルトン・ホテルで記者会見を行い発表する予定。


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