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和平復興関連No31訪問者カウンター


2004‐01‐20

 各国の援助、凍結か  
明石特使、各国代表と協議

 1月20日付けのAFPは「日本の特使、援助履行が危ぶまれる中でスリランカ入り」という記事を掲載した。
 それによれば、「民族紛争を終結させるための平和交渉が進まぬ中、45億米ドルの援助を約束した各国・各国際機関が援助を取りやめるのではないかと危惧されている」と伝え、スリランカ入りした明石特使はドナー各国代表者と21日に協議入りすることを伝えている。

 「非公式だが、和平交渉が進まぬ中で援助は凍結している」と欧州のある外交官は語っている。「東京援助会議で約束された経済援助は和平交渉の進展と明確にリンクしている。しかし、和平の進展はまったく見られない」というのが援助凍結の理由である。
 和平仲介役のノルウエーはチャンドリカ・クマーラトゥンガ大統領が3人の閣僚を罷免したときから、スリランカ側の和平交渉代表者を大統領とするのか、首相とするのか、判断できない状態に陥っている。タミルに対して多くを譲歩したウィクラマシンハ首相へのチャンドリカ・クマーラトゥンガ大統領の非難は、今では苦い政治闘争へと進み両者の関係はもつれたままである。タミル・タイガーはこの月曜日、和平交渉が再開されなければ停戦協定は破棄すると警告している。

 だが、大統領のSLFP党はノルウエー主導の和平協定とタミル側の提唱する政治解決とを非難し、この木曜日、マルキスト政党JVPと同盟関係を結んだ。これに対してLTTEはキリノッチで援助国・国際機関と会議を持ち、大統領の行動はノルウエーの努力を深く傷つけるものであると述べ、停戦の利益を市民に分け与えるため大統領への圧力を加えるように各国に対し要請した。また、各国及び国際機関の援助は和平交渉と並行するものであることから交渉再開が早くなされるようスリランカ政府に対し働きかけるよう要請した。また、LTTEが和平交渉を欠席したのはスリランカ政府が2002年9月の第6回会議での取り決めを果たさなかったからだとも述べた。