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トップページ> 音楽> 2006年 > 最新CDレビュー
update : 2006.06.23
Dixie Chicks
Taking The Long Way
01. Long Way Around
02. Easy Silence
03. Not Ready To Make Nice
04. Everybody Knows
05. Bitter End
06. Lullaby
07. Lubbock Or Leave It
08. Silent House
09. Favorite Year
10. Voice Inside My Head
11. I Like It
12. Baby Hold On
13. So Hard
14. I Hope
公式サイト(英語)
Release Date : 2006.05.23
アメリカを代表する女性カントリー・グループである
ディキシー・チックスの最新作であります。全米では
アルバムチャートで初登場1位を獲得、前作ツアー時に
イラク戦争を推し進めるブッシュ大統領を非難したこと
から始まったバッシングを、見事に克服した結果と
なったようです。

プロデューサーは、ロック界の大御所であり、
ジョニー・キャッシュなどカントリー界ともなじみ深い
リック・ルービンが担当。作家陣にはシェリル・クロウ
ダン・ウィルソン(セミソニック)、ゲイリー・ルーイス
(ザ・ジェイホークス)、マイク・キャンベル(ハートブレイカーズ)
そして、ニール・フィンまでもが参加するという意外性。
ディキシー・チックスのレベルまできてしまうと、すでに
カントリーミュージックの枠内だけで収まっていることは
難しいのかもしれません。芸術的にも商業的にも。

というわけで、ジャンルを飛び越えたすばらしい作品に
なっております。

全体的な音のトーンとしては、低いです。
最近のカントリーと比べると暗めなのではないかと思います。
そのへんは、現在の彼女たちの心境を表しているのかも
しれません。でも逆にオレはこのトーンが好きなのです。
アルバムの最後に収録されている"I Hope"という曲は、
Keb Mo'というブルースアーティストが作曲に参加して
いるんですが、これぞブルース!という雰囲気で、
暗いんだけど希望が感じられる不思議な歌なんですよねー。
(歌詞の中身はよくわからず書いてますけど…)

毒にも薬にもならないようなポップスに身を売ることなく、
カントリーを基本としながらも、「ロック!」魂あふれる
作品を作った彼女たちに敬意を表したいと思います。
posted on 2006.06.23
▲TOP
Zero 7
The Garden
01. Futures
02. Throw It All Away
03. Seeing Things
04. Pageant Of The Bizarre
05. You're My Flame
06. Left Behind
07. Today
08. This Fine Social Scene
09. Your Place
10. If I Can't Have You
11. Crosses
12. Waiting To Die
公式サイト(英語)
Release Date : 2006.05.22
ディスコグラフィー
イギリスが誇る2人組の癒し系ダンスユニットZero 7、
2年ぶり3枚目のアルバムが到着っす!

基本的には、夜中に聴くのがいちばんしっくりくるタイプの
音楽であることには一貫して変化がありません。
非常にマッタリと落ち着く音楽であります。
ピリピリしている神経もいつの間にかヘナヘナになってしまう
魔力を持った音楽であります。
これがなぜ「ダンスユニット」と称されているのか?
「癒し」と「ダンス」は果たして両立できるのだろうか?
わかるようなわからないような、とにかく不思議な音楽なのです。
で、過去2枚のアルバムでは、2人の女性(知的かつ癒し系)と
1人の男性(低音が心地よいR&B系)ヴォーカルをフィーチャーして
いました。どの声も、楽曲にマッチしていて素晴らしかった!
そして今回も、女性1人は引き続きの参加で、男性ヴォーカルとして
新たにホセ・ゴンザレスというスウェーデン生まれのアルゼンチン人
シンガーソングライターが参加しています。

この人の声がねー、またいいんですわ!
ギルバート・オサリバン("アローン・アゲイン"で超有名)に似た
優しげな雰囲気がサイコー!
もう、一気にファンになりましたよ。
(ホセさん本人のアルバムも買っちゃおうと思ってます!)

Zero 7って、ほんと、いいヴォーカリストを見つけてくるな〜!
感心しますよ。
マッシヴ・アタックなんかも、自分たちで歌うよりも
歌のうまい外部のアーティストと組んだほうが魅力が増す場合が
多いですけど、「誰に歌ってもらうか?」を決めることが
音楽を作るうえで最重要項目であり生命線でしょうから、
この人選を間違わない耳を持ち続ける限り、Zero 7の将来は安泰だ!
と言えるのではないでしょうか。

この作品も絶対おすすめ、オトナの音楽、夜に聴け!
posted on 2006.06.13
▲TOP
Red Hot Chili Peppers
Stadium Arcadium
[disc1]
01. Dani California
02. Snow (Hey Oh)
03. Charlie
04. Stadium Arcadium
05. Hump De Bump
06. She's Only 18
07. Slow Cheetah
08. Torture Me
09. Strip My Mind
10. Especially In Michigan
11. Warlocks
12. C'mon Girl
13. Wet Sand
14. Hey

[disc2]
01. Desecration Smile
02. Tell Me Baby
03. Hard To Concentrate
04. 21st Century
05. She Looks To Me
06. Readymade
07. If
08. Make You Feel Better
09. Animal Bar
10. So Much I
11. Storm In A Teacup
12. We Believe
13. Turn It Again
14. Death Of A Martian
公式サイト(英語)
Release Date : 2006.05.10
前作『By The Way』から4年ぶりのオリジナルアルバムは
2枚組全28曲の超大作となりました!
バンド初のビルボード・アルバムチャート1位にもなり、
勢いよく今年のフジロックに登場することになりそうな
レッチリです。

が、しかし。
今回、このアルバムを何回か聴いた時点では
なんかあんまりパッとしないなーと感じました。
大した感想も思い浮かばず、2枚をすべて聴き終えるのが
やっとの気分でした。

でもねー、これっていわゆる
「噛めば噛むほど味が出る」というヤツでしょうか。
だんだん、歌の奥に潜んだ「深み」みたいなものが
ジワジワと感じられるようになってきましてね。
なんか、気がつかないうちにレッチリワールドへ
ハマりこんでいってる自分がいました。
ふけぇー。何が深いのかわかんないけど、底知れない感じ。

特にね、印象的なギターフレーズがたくさん耳に飛び込んできます。

思えば、オレがこのバンドを認識したのは
『Blood Suger Sex Magik』(1991年)のころですが、
あんときはもうガッツンと一発でヤラれてしまうほどの
破壊力・爆発力・突進力をもっていました。
ほとんど暴走機関車のように見えました。
オチンチンに靴下をかぶせただけの全裸でステージを走り回り、
ファンクロックをブチかますヤツら。
なのに、"Under The Bridge"のような、陰のある歌を歌う
もんだから、そのギャップがまた新鮮だったりしたわけです。

それが、16年たった今、こんなに成熟したバンドとなって
活動を続けている!自分たちの暗い過去を背負った上で
それでも前に進もうとしている!そんな姿が、このアルバムを
通して、聴いてるみんなにもきっと伝わっていると思います。

先日、音楽ニュースで「レッチリの"Dani California"が
トム・ぺティの楽曲"Mary Jane's Last Dance"に似ているという
指摘があった」という記事を見つけました。
実際、両方を聞き比べてみると、あぁ、たしかに似てるかも
って感じでした。目くじら立てるほどでもないっす。
ま、レッチリもトム・ぺティも両方好きなオレにとっては
むしろ好ましいパクリ方かも!?なんて思いますね。
こういうのは「パクリ」とは言わず「オマージュ」というんでしょう。
トム・ペティに敬意を表して、礼!
posted on 2006.06.08
▲TOP
Pearl Jam
Pearl Jam
01. Life Wasted
02. World Wide Suicide
03. Comatose
04. Severed Hand
05. Marker In The Sand
06. Parachutes
07. Unemployable
08. Big Wave
09. Gone
10. Wasted Reprise
11. Army Reserve
12. Come Back
13. Inside Job
公式サイト(英語)
Release Date : 2006.05.02
1991年のアルバム『Ten』でのデビュー以来、
長年籍を置いていたレーベル、エピックを離れ、
マルーン5らを擁するJ RECORDSへ移籍。
これが移籍第一弾となる通算8作目のニュー・アルバム

(HMVレビューより抜粋)

音楽とか本とか、何でもいいんですけど、
そのタイトルに自分の名前をつけるときって
やっぱり勇気がいると思うんですよね。
デビュー作に自分の名前をつけるという人は、よくいますけど
(最初の作品は名刺代わりだという意味があるんでしょう)
デビュー作以外となると、意味合いが違ってきますから。
だって、自分の名前をつけちゃったら、その作品がイコール
自分の代名詞、最高傑作である!と自ら認めたようなものですから。
相当の自信がなければ、付けられないものだと思います。

で、今回のパール・ジャム。
デビューから15年経って初めて、
バンド名をそのままアルバムのタイトルにしちゃいました。
レコード会社の移籍やらなにやら、いろいろあって
再出発!的な意味があるのかもしれませんが、
この作品に「相当の自信」があることは、一回聴けばわかります!

んー、ピントがバシッと合った作品ですね〜。
作り自体は相変わらずなんだけど、バンドとしてのまとまりとか
集中力みたいなものを感じるんですよね。漠然としてますけど…。

なので。
「最高傑作」と呼べるかどうかは、人それぞれの意見があると
思いますが、「相変わらずの傑作だ!」という評価は、自信を
もってつけることができます。

ほんと、相変わらずのかっこよさ。
全曲、すべてライブで聴いてみたいです。
彼らの場合、ライブでできない曲は作りませんからね!
最近は政治的なメッセージも積極的に発言している彼らにとって
現在大ヒット中の"World Wide Suicide"の歌詞は
会心の一作なんじゃないでしょうかね。

暖炉の飾り棚の上 勲章の横にはハンサムな遺影
大統領は当然のように
他人が支払う小切手を切る

狂気の中で 思考はマヒし単純化していく
語るべきことはあまりに多く
言うべき言葉は何もない

変わらぬ毎日 時代の大波は砕けない
ヤツらは人々に祈れと命じる 肩に悪魔を乗せたまま

全世界の終焉
それは地球規模の自殺だ
posted on 2006.06.02
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