home
movie
music
diary
book
friends
profile
sitemap

この画像をクリックするとamazon.co.jpの各商品紹介ページにジャンプします。視聴や解説、たくさんのレビューが読めますので、ぜひ参考に!
トップページ> 音楽> レビュー> 2005年> 4月
April, 2005
Garbage
Bleed Like Me
01. Bad Boyfriend
02. Run Baby Run
03. Right Between The Eyes
04. Why Do You Love Me
05. Bleed Like Me
06. Metal Heart
07. Sex Is Not The Enemy
08. Its All Over But The Crying
09. Boys Wanna Fight
10. Why Don't You Come Over
11. Happy Home
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.04.12
暗く濃い目のメイクをした、伸びのある女性ヴォーカル。
彼女を取り囲むようにして、3人のオジさんたちが
分厚いロックサウンドを積み上げていく。

これが結成当初からのガービッジの音楽です。
本作は3年半ぶり4枚目のアルバムなんですが、
3枚目のときに見られた"甘〜いポップ感"が薄れて、
代わりに2枚目の"重厚感"が戻ってきましたね!

でも、まぁ、ほんと、相も変わらずというか
このバンドのサウンドは厚いです。
カベですね、壁。塗り壁みたい。
音のすき間をまったく感じさせません。
なんか、常に高速道路を突っ走ってる感じ。
バラードっぽい曲ですら、高速から降ろしてくれないの。
"雨降ってるから、ちょっと減速しなさいね〜"って
軽く言われてる程度、って感じです。

こういう勢いって、若い頃にはすごく魅力的でした。
これ聴きながら走ったら、普段より3割増ぐらいの
パワーが出せそうな感じですよ。マジで。
でも今はというと、
"魅力的だ"ってことは理解できるんだけど、
カラダがイマイチついていかないんですよね。
オンボロの軽トラに乗ってるのに
無理やり高速に乗せられて
"いや、オレはそんなスピード出せないっすよ〜"
と、泣きながらアクセルベタ踏みしてる感じかな!?

っつうか逆に、このバンドの3人のオッサンは
よくこれだけ「若い」音楽を作り出せるよなぁと
感心してしまいますね。
何食ったらそうなれるの?不思議やわ〜。

いい!
かっこいい!!
こんなロックもありだろう!!
とは思いつつ、
オレもそろそろガービッジからは卒業の時期なのかな?
と痛感させられた一枚です。
posted on 2005.04.22
▲TOP
Glen Phillips
Winter Pays For Summer
01. Duck And Cover
02. Thankful
03. Courage
04. Released
05. Cleareyed
06. Falling
07. Half Life
08. True
09. Easier
10. Finally Fading
11. Simple
12. Gather
13. Don't Need Anything
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.03.29
人間、特に女性は、顔にお化粧を施します。
どんな美人でも、大人になると
化粧するのがフツーになりますよね。
オレから見ると、
"化粧しなくたって充分にキレイだろ"
と思うような人でも、
化粧をすることでより美しくなったり、
逆に化粧の仕方がヘタだと
もともとの美しさがボヤけてしまう場合もあります。

"アンタは化粧したってムダだろう"
と思えるようなシワシワのオバハンが
それでも厚化粧をしまくり自爆する場合だって
ありますよね。なんとか酸とかいう高価な注射を打って
シワを伸ばそうとする金満ババアもいるらしいし。
要は、化粧もやり方次第でどうにでも変わる
ということなんだろうと思うんです。

音楽も「化粧」次第でどうにでも変わるものの
ひとつだと、オレは感じています。
この場合、「化粧」とは
「アレンジ」という意味に置き換えられるんですが、
どんな楽器の音を、どれだけのボリュームで、
どれだけの人手と技術をつぎ込んで編んでいくか。
それが曲全体のイメージを大きく左右すると思うんです。

思えば、ソロになってからのグレン・フィリップス
一貫して「すっぴん」を通してきました。
できるだけ装飾をせず、素の自分と音楽を
そのままぶつけてきてたんだと思います。
(お金がなかっただけかもしんないけど…)
それは文字通り生々しい音楽で、
そんな心意気はとても気持ちの良いものだと
オレはそう思って聴いていました。

ですが、というか、いよいよというか、
今回は、ソロになって初めてお化粧をしたグレンの登場です!
やっぱね、美人は化粧をしなくても美しいけど、
適度なナチュラルメイクをすると、美が映えますわ〜!
もうね、"艶やか"という言葉がふさわしいです。
このアルバムで使った化粧品(豪華ゲスト)は
名プロデューサーJon Brion
新作を発表したばかりのBen Folds、
敏腕ドラマーのPete Thomas、
そして、このレビュー欄でちょくちょく名前を挙げている
元JellyfishのAndy Sturmerが
すばらしいアクセントとなるコーラスを
披露してくれているんですよね〜。

めっちゃ爽やか!
めっちゃ賢そう!
めっちゃまっすぐ!
めっちゃ染みる!
めっちゃかっこええ!

サイコーっすわ。
なぜこれが認められないんだろう?って感じ。
このアルバム、だれかデカい声で誉めてくれませんかね!?
そしたら、一度日本に来てライブしてくれるんじゃないかな!?
と、うっすら期待しちゃってます。オレは待ってるぜ♪
posted on 2005.04.19
▲TOP
Keane
Live Recordings 2004
01. Somewhere Only We Know
02. We Might As Well Be Strangers
03. Allemande
04. This Is The Last Time
05. Everybody's Changing
06. Bedshaped
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.04.04
昨年『Hopes and Fears』で素晴らしいスタートダッシュを
飾ったイギリス出身のギターレス・バンド、キーン。
今年に入ってからは、アメリカでもじわじわと人気が出て
いるようで、ラジオで耳にする機会も増えてきてます!

おぉ〜、アメリカ人にもこの繊細さがわかるのか!!

そんな彼らがヨーロッパ各地でのライブでプレイした6曲を
まとめたEP盤がこれです。Amazon.co.jpでは(なぜか)
売られていないので、hmv.co.jpで購入しました。

っつうか、ライブでもさわやかですなぁ〜!
なんなんだ、この「突き抜けた爽快感」は!!
なんなんだ、この迷いのなさは!!
草原を白馬にまたがって
「姫ぇぇ〜!」と叫びながら爆走してる王子様にでも
なった気分ですな、これは、マジで。
もしこのバンドにギターの音が混ざったとしたら、
「白馬」が「スポーツカー」に変わるのかもしれませんが、
やっぱこの「白馬」というところがポイントなんでしょう!
気品があって美しくて、ちゃんと血が通ってて
どこか浮世離れした感じがいいんだな。

っつうか、ライブでのこの大合唱っぷりも
またすごいものがあります!
まだデビューしたばっかですよ!?
それなのに、もうここまでの市民権を得てるなんて!
やっぱ、いい音楽は世界中どこへ行っても
通じるものがあるんでしょうかね〜。人類みな兄弟!

もうはっきり言って、ここに収められた6曲は
すべてすばらしいです!甲乙つけがたし。
ピアノの美しさと躍動感がビシビシ伝わってきます。
日々の暮らしに疲れた方には特に回復効果大♪
posted on 2005.04.13
▲TOP
Beck
Guero
01. E-Pro
02. Que Onda Guero
03. Girl
04. Missing
05. Black Tambourine
06. Earthquake Weather
07. Hell Yes
08. Broken Drum
09. Scarecrow
10. Go It Alone
11. Farewell Ride
12. Rental Car
13. Emergency Exit
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.03.29
前作『Sea Change』では
"これからのベックは一体どこへ行ってしまうんだろー?"
という思いを強く持ったオレなのですが、
(「すばらしい」けど、「すごい!」ではなかった)
それから2年。

いよいよ、ついに、さらに、やっと、まんをじして
「すごい!」を連発したくなる超大傑作が登場しました!!!

もともと、90年代初めに出現してきたときのベックは
フォークとヒップホップ、ハードギターとテクノビート、
アナログとデジタルをグチャグチャにしたような音楽を
産み出していたわけですが(特に2nd『オディレイ』が鮮烈!)
今回はそのグチャグチャ度がさらに増強、そして洗練されて
いるように聴こえました。

あ、そこのアナタ、
「グチャグチャなのに洗練」って、わけわかんなくない?
と思われたでしょ!?

正しいです、アナタは正しい!
そうなんです、わけわかんないんです。
わけわかんないということは、
既成の概念では計り知れないということであり、
要するに、それが「オリジナル」だという証明なんですね。

なんですね、っていうか、そうなんだとオレは思う。

たとえば、12曲目の"Rental Car"という曲を
サラダにたとえてみますと…。

・メロディラインはニルヴァーナの"On A Plane"に似てる
・途中に入る楽器(なんて名前?)の音は
 ドアーズの"ハートに火をつけて"っぽくも聴こえる
・でも、
・それらの上からベック風味のドレッシングがドバドバかけられて、
・野菜の色が見えないほど漬かった上に
・最後にジューサーにかけられてしまい、
・結局目の前に出されたのは野菜ジュースだった。
・製作過程及びジュースの色はヤバそうだけど、
・いざ飲んでみると、野菜嫌いのオレにも美味♪

どうどう?
飲んでみたく、いや聴いてみたくなりました??
ズバリお買い得品!
posted on 2005.04.05
▲TOP
new release | disc review | live review | artists | special
home | movie | music | diary | book | friends | profile | sitemap