home
movie
music
diary
book
profile
トップページ> お友達トップ> バックパックとともに旅するオトコ> 2002.10.18
2002.10.18
ジャカルタ
ジョグジャカルタへ来たときと同じ轍は踏まないよう、
ジャカルタへ帰る列車のチケットは、
何とエグゼクティブクラスを買った。
前回のビジネスクラスの3倍、2000円である。
もうこれ以上ないという豪華さを醸し出す名前だけど、
ビジネスクラスの1つ上のクラスだ。
でも、一応最上級なのだ。

これだったら、いくらなんでも豪華だろうと
期待しながら列車を待つ。
やってきた列車は、なかなか小奇麗な車両だ。
クーラーは効きすぎるくらい効いているし、
車内にはテレビも付いている。
ただし、もちろんインドネシア語の番組で、
眠気を誘うだけの代物である。
そしてこれこれ!
ちゃんとシートにはクッションが付いていて、
リクライニングもする。

やっぱり選択は正しかったと思いきや、
列車が走り出したとき、
ふと外を見ると、なんか風景にヒビが入っている。
いや、窓ガラスが割れているのだ。
それも、鉄砲に撃たれたような
クモの巣状の割れ方をしている。
周りを見てみると、ほとんどの座席の窓ガラスが
同じように割れているのだ。

マジで??

もしかして、道中誰かに襲われることでもあるの?
エグゼクティブクラスだけに...
でも、鉄砲なら、真ん中に弾が貫通した跡があるはずだけど、
一応ない。
じゃぁ、小石でもあたることがよくあって、
そのせいで割れているのか?
もしそうだとしたら、なんともか弱い窓ガラスである。

僕の座った席は、奇しくも列車がすれ違う側で、
すれ違った瞬間、割れたガラスが飛んでこないかと
ちょっと心配である。
すれ違うたびにヒヤヒヤの8時間だったけど、
何事もなく無事ジャカルタに到着。
本当にインドネシアの列車は、
どうやらタダでは乗せてくれないらしい。

ジャカルタでは実は何もしなかった。
というか、何もすることが無いのだ。いや、何もできない。
というのも、外を歩こうとすると、
5分と経たずに体は土埃にまみれ、
10分と経たずに排気ガスで咳込みはじめる。
そして、15分と経たずに顔・手・足は陽に焼け、
20分と経たずに僕の足は宿へ向かおうとする。

暑い国の大都市とは、こういうものなのだ。

ただ一つしたことといえば、
インドネシアのディズニーランドと言われる遊園地に行ってみた。
ところがどっこい、やっぱりそこは花屋敷だった。
これに気づいたとき、僕の胸のタイマーは鳴り出し、
あと3分も地上にいられないと警告してきた。
仕方なく、帰りはタクシーで帰ることにした。

しかしこれがある意味大正解!
なにがというと、そのタクシーの運転手、
ハイウェイに入ったとたん、
パリ・ダカールのドライバーに大変身したのだ。
網の目のごとく車と車のアイダをすり抜けてゆく。
いや、アイダというよりは、
スキマといった方があっているかもしれない。

おいおい、そっちに行ってもすぐ詰まるだけだよ。

と思いきや、次の瞬間、周りの車を追い越しているのである。
乗ってるこっちは気が気でないのに、
バックミラー越しに見えるドライバーの顔は、
当たり前のことをしているだけといったような顔をしている。
これが、遊園地のジェットコースターだったのかと、
なぜか一人で納得。

ジャカルタは、何もするところが無いところだけど、
このタクシーだけは、一見ならぬ、一乗の価値ありだ。

タイに飛ぶ日、空港へ向かうタクシーもそうだった。
朝早い時間もあって、このタクシーもとばすとばす。
朝4時のハイウェイを時速160km出しながら平然と走る。
他の車に追いついてもいっこうにスピードをゆるめない。
まるで、チキンレースでもしているかのように
ぎりぎりまであおって、相手が退くのを待つのみ。
いったい何をそんなに怒っているのかと
質問の一つでもしたくなるけど、やっぱり平然と運転している。

これにはもう、笑うしかなかった。
posted on 2002.11.02
sakurako | koeman with backpak | touji's american life | tak in belgium
home | movie | music | diary | book | friends | profile | sitemap