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トップページ> > 『宇宙のウィンブルドン』
宇宙のウィンブルドン
川上健一
この方の本を読むのは3冊目になります。
1冊目は『ららのいた夏』。ここでもご紹介しました
2冊目は短編集『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』。
どれもスポーツに関係するストーリーになっていて、
根っからのスポーツマンである(ウソ)オレにとっては
爽快この上ないわけなんです。
で、今回のも題名から見てわかるとおり、テニスです。
短編集にもテニスのお話が載っていて、
青春の甘酸っぱさが凝縮されていましたが、
『宇宙のウィンブルドン』も負けちゃいなかったですね!

なにもかもが荒唐無稽な設定で
細かいなところはほとんど省略されているんだけれども、
なにせ一度読み始めると止まりませんでした。
無名だけど才能と度胸とユーモアあふれる若者が
夢に向かって走っていく。
一歩一歩コツコツと歩いていくんじゃなく、
障害物はすべてぶっ壊しながら、バキバキ爆走するんです。
これが爽快!!
若いとき、こういうのもアリなんだよ!!みたいな、ね。

実は15年ほど前の小説だそうなんですけど、
「時代」というものを全く感じさせません。
あと何年、何十年と経っても、
一度読み始めたら、何の障害もなく
このワールドに入っていけるんだろうと思います。

金城一紀といい、この川上健一といい
オレは青春ものが大好きなんだな♪
posted on 2003.03.10
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