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トップページ> > 『体の贈り物』
体の贈り物
レベッカ・ブラウン(著)/柴田元幸(訳)
本を買うときは、だいたい「表紙の雰囲気」と
「帯に書かれた宣伝文句」を見て、なんとなく良さげな
ものを買います。
この本も、そうやって選んだんですが
我ながら自分の勘に感動すら覚えてしまった選択でした!

本を何ページか読み進むと、これが一体何の物語なのかが
わかってきました。非常に重い内容を含むはずなのに、
必要以上の暗さを感じることなく読めましたね。
物語の構成がとてもうまくて、
各章を読み終わるごとに、すがすがしさと危機感の両方が
芽生えてくるような、不思議な感覚。

まるで、先日のスペースシャトルの事故のような流れです。
最初は、宇宙空間でそれなりに順調に周回していたのに、
帰ろうと思って大気圏に突入したら
いきなり火だるま状態で、そのまま地球に突き刺さってしまう。
危険なことは最初からわかっていたのに、
いざ実際にそうなってみると…。

この病気は、少なくともオレのまわりでは
まだまだ他人事のように考えられる程度で収まっていますが
これから、こわいですね。
こういう事態に直面したとき、
果たして、オレはこんなに強くいられるんだろうか?
posted on 2003.02.15
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