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トップページ> > 『解夏』
解夏
さだまさし
さだまさしの、『精霊流し』に続く短編小説集。
"解夏"、"秋桜"、"水底の村"、"サクラサク"の4編を収録。
("解夏"は劇場映画化、テレビ化されている。)
日本最強のフォーク・シンガー・ソングライター
さだまさしの小説2作目にして、
4つの短編が収められているのが、この『解夏』であります。
先日、同名タイトルの短編を原作にした映画を観た勢いから
小説も読んでみました。

■『解夏』
こうして読んでみると、この短編がいかに忠実に
映像化されたのか!ということがよ〜くわかります。
そして映画版には、
この短編の良さ(切なさ、はかなさ、強さ、弱さ、純粋さ)を
ひとつも損なわず、それでいて小説の行間をしっかり埋め、
キャラクターの肉付けがされるようなエピソードが
随所に挿入されていたんですね。
いい小説をうまく映画化したんだなぁと、
改めて感心しました。

■『秋桜』
外国から日本(のド田舎)に嫁いできた女性の物語。
キーワードは「護る」。

■『水底の村』
幼なじみの男女が別れ、そして再会する物語。
生まれ育った村がダムの底に沈んでしまう、という設定は
この文庫本の解説を書いている
重松清の『カカシの夏休み』にもあった記憶があるなぁ。
あの本もよかったよなぁ。

■『サクラサク』
仕事では順調そのものの人生も、家庭は崩壊寸前…
そんな主人公のオヤジと、その父親、そして家族の再生を
描いたお話。
オレなんかにもなじみの深い地名がたくさん出てきて、
かなり親近感がわいてくる物語です。

どのエピソードも、
「死」と「再生」みたいなことがテーマなのかな。

この4編の中では、『サクラサク』と
やっぱり『解夏』が好きですねぇ。
そして、どのエピソードも、登場人物の顔が
スッと思い浮かんでしまうぐらいの臨場感がありました。
posted on 2004.02.03
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