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トップページ> > 『つぐみ』
つぐみ
吉本ばなな
さて、今回も吉本ばなな。
10年以上前の小説ですが、
吉本ばななの代表作だそうなので
読んだことがある方も多いかもしれません。
(オレが読むのが遅れてるだけだね…。)

この本も、いいです!

美人で病弱なのに、性格がひねくれてて口が悪い
主人公のつぐみ。中身は正反対なのに、
なぜかつぐみのことが理解できる、いとこのまりあ。
つぐみの姉、陽子。つぐみの恋人となる、恭一。
イヌのポチと権五郎。
そして、海辺の風景がとても印象的です。

海って、大きいじゃないですか。
海って、広いじゃないですか。
海って、優しくて、厳しい。
そんなイメージありません?
海は、いつもそこにあって、どこへもいきません。
海には、なにか堅い意志があるようにも感じられます。

そんな海のイメージと、つぐみのイメージが
重なり合うように、オレには感じられました。
カラダはもろいけど、
決して崩れない強さとしなやかさを持っている子です。

その「両刃の剣」のような危うさが
この物語をこんなにも魅力的なものにしているんじゃないかなぁ。

最終章を読んでいると、生きる勇気を感じることができます!
この本を読むことができて、ほんとによかった。
posted on 2004.01.27
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