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トップページ> > 『チョーク!』
チョーク!
チャック・パラニューク(著)/池田真紀子(訳)
ファイト・クラブ』の原作者としておなじみ(?)
チャック・パラニュークの作品が日本語訳されて
出版されております。
翻訳は、いつもの池田真紀子さん。
おそらく、パラニューク・ワールドを
カンペキに訳されているんだと思われます。

それにしても、この人の書く物語は
いつも一筋縄ではいかないものばかり。
細切れで、突拍子もなく、えげつなく、
わけのわからん名前のクスリが多数登場し、
トリビアの泉もビックリなほど
どーでもいい豆知識がふんだんに盛り込まれてます。
言葉の使い方も、独特なんですよねぇ。
たとえば、本の出だしなんですけど。

これを読む気なら、お勧めしない。
2ページも進むころには、ここにいたくないと思うことになる。
だから忘れたほうがいい。
離れたほうがいい。
無傷のうちに逃げたほうがいい。
自分を救え。


いきなりこれですよ!?
ビックリでしょ?
でも、そう言われると、逆に読みたくなっちゃって
そのうち、彼独特の文章のリズムの心地良さに
クラクラきちゃうんですよ〜。

読んでる途中では、話が飛びまくってるように感じるのに、
終盤になると、怒涛の勢いですべてが集約されていく。
すごく後ろ向きで陰湿で、健康上悪いんじゃないかと
思う場面もあるのに、でも、やっぱ、読まずにいられない…
みたいな、中毒性もありそうな感じ。
ぶっちゃけ、今回もヤバいです。
こんな本をおすすめしちゃって、いいんだろうか?
いいんです!(ちょっと古いか…)

p.s.
今初めて気づいたんですけど、
この本の表紙って、かなりキワドかったんですね!
まぁ、主人公が"セックス中毒"って設定だから
これも納得なのかもしれないけどねぇ。
posted on 2004.05.11
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