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No.197 アポイ岳
所用で北海道へ行った帰りにアポイ岳(810m)に登りました。約1年ぶりの山歩きです。この間トレーニングもしませんでしたので、少々緊張して歩きました。

日時 2018年(平成30年)6月2日(土)
天候 晴
同行 なし

所要時間
アポイ山麓自然公園駐車場(6.30) ←1時間50分→ (8.20)5合目避難小屋(8.30) ←1時間→ (9.30)馬の背(9.40) ←1時間10分→ (10.50)アポイ岳頂上で昼食(11.25) ←50分→ (12.15)馬の背(12.30) ←25分→ (12.55)5合目避難小屋(13.05) ←1時間35分→ (14.40)駐車場


山行概要
浦河のホテルで前泊し、あらかじめ宅急便でホテルに送っておいたザックや登山靴を受取り、翌日の山歩きに備えました。

サマニユキワリ
サマニユキワリ
八合目から頂上にかけて登山道沿いのいたるところに咲いていた
ホテルで朝食を取ると出発時間が遅くなるので前日コンビニで買っておいたおにぎりを食べて出発です。浦河のホテルからアポイ岳の駐車場までは、車で15分ほどです。駐車場に着いてこれまでの山行と同じように山歩きの身支度をしましたが、しばらく山から遠ざかっていたため要領が悪く結構時間を費やしました。身支度を終え、出発です。アポイ岳は今回で4回目になるので、コースの概要は頭に入っています。久しぶりの山行なので、ばてないように意識してゆっくり歩きました。登山道へ入り一合目を過ぎると、花の多い時はこの辺りから花を見かけるのですが、今回はほとんど見かけません。登山道に入って最初の休憩所である第2休憩所で一息入れました。危惧していたスタミナの方は今のところ問題ないようです。そうは言っても無理ができる年齢ではありません。慎重に歩いて、三合目第5休憩所と過ぎ、やがて最初の目標である五合目の避難小屋に着きました。
花はこれまでのアポイ岳の山行と比べて少ないのが、ここでも感じられました。ここから馬の背まで、アポイ岳で最もきつい登りが待ち構えています。この登りで、今回最初の足の異変を感じました。左足のももに軽い痙攣です。持参の薬を飲んでしばらく休み、収まるのを待って、歩きを再開しました。七合目を過ぎ左手の斜面の花の写真を写して休みを取りながら馬の背に着きました。

ここは360度ぐるっと周りを見渡せます。私好みの絶好の休憩ポイントで、いつものようにここで一休みです。今日は、人が多く、休んでいる間も大小取り混ぜて幾つものパーティーがここを通り過ぎて行きます。下山している人たちもチラホラ見かけるようになりました。
ここから頂上までは標高差がまだ200mほどあります。あまり長居はできません。きりのよいところで歩き始めました。今日は晴、風も弱く、花の写真を写すには絶好なのですが、花数が少なく、またこれまでの山行で見かけた花ばかりなのが少々残念です。幌満お花畑への分岐を過ぎ、八合目の標識が現われると再びきつい登りになります。やがて九合目と印された大きな岩が目の前に現れました。初めてアポイ岳の井登ったのが、2013年ですから今から5年前ですが、その時と比べ岩の九合目の表示が随分薄れていました。

ルートマップ九合目を過ぎ、やがてダケカンバの林の中へ入ると、頂上まではあと僅かです。頂上で休んでいる人たちの声が耳に入るようになり、目の前に頂上が現れました。
アポイ岳の頂上はそれほど広くはありません。10組ほどのパーティーが程よい間隔で陣取るとほぼ満席に近くなります。今日はこれに近い状態でした。私もこの一角でザックをおろし昼食を取りましたが、今日は荷を軽くするため、炊事用具は持参していません。コンビのおにぎりが昼食で、少々味気ない昼食を取りました。
昼食を終え、ボットした時間をしばらく過ごし、下山を始めましたが、これが大変でした。歩き始めるとすぐ足に痙攣が始まりました。左右どちらの足が先かが忘れましたが、両足のももやふくらはぎに痙攣が生じ、痛くて歩けなくなります。前述の薬を飲んだり、水を多めにとったり休んだりしましたが、この痙攣は最後まで続き、五合目の避難小屋から駐車場まで、通常なら1時間かからないところが、1時間半以上かかり、車にたどり着いたときはヤレヤレと言う気持ちにさせられました。

下山するとこれまでは、前泊したホテルに戻っていたのですが、今回はアポイ山荘に泊りました。アポイ山荘に着いてすぐここの温泉に入りましたが、のんびりと疲れを癒す気分にはなれませんでした。ここの湯の温度は少々高すぎて、くつろいだ気分に浸る前に湯船から出ざるを得ませんでした。 


「山の花」に以下の花の写真を追加しました。
キンロバイ

アポイ自然公園駐車場 アポイ山麓自然公園駐車場
iこれまでは写真左手にある大きな駐車場に車をtとめていたが今回はビジターセンターの前にあるこの駐車場に車を止めた
アポイ岳へはこの写真の手前側にあるビジターセンターの裏にある砂利道を進む
入山届 入山届
写真のほぼ中央にある小さな小屋にノートがあるのでこれに氏名や住所を記載する
この日は既にかなりの人が記帳済だった
1合目 一合目
この表示は頂上直下の九合目まで続く
一合目と表示しているこの標識には、頂上まで3.8kmとの表示がある

第2休憩所 第2休憩所
アポイ岳登山道に入って最初の休憩所がこの第2休憩所で、今回はここで10分ほど休憩を取った
この後、五合目の避難小屋までの間に第3、第4,、第5の3つの休憩所がある
3合目 3合目の鐘
3合目を示す標識が立っており、熊よけの鐘が木に吊り下げられている
標識には山頂まで2.2kmと表示されているので、一合目から1.6km歩いたことになる
はじめてアポイ岳を登った時、この鐘を鳴らして、その音の大きさにビックリした
第5休憩所 第5休憩所
最後の休憩所で、ここまで来ると五合目の避難小屋まで、あと僅かになる
5合目避難小屋 五合目避難小屋
小屋の前は広場になっており、視界が開けているので格好の休憩場となっている
ここで登山道入口から続いていた樹林帯を抜け、見晴しが得られるようになる
ここまでは緩やかな登りが続いたが、ここから馬の背まで、急な登りになる

避難小屋から見える海 五合目避難小屋からの眺め
ここで初めて海が見えるようになる
花の多い時は、ここから頂上までいたるところに花が咲いているのだが、前述したように今回は咲いている花が少なく、少々物足りなかった
アポイ岳山頂 五号目避難小屋からの眺め
五合目避難小屋からはアポイ岳の頂上も眺められるが、未だかなり高いところに頂上がある
馬の背へはここから一度潅木の林の中を歩く
6合目 六合目
馬の背への登りの潅木の林の中にある
この先で林が終り、七合目の先まで、岩場の急な登りが控えている

6合目付近からの眺め 岩場からの眺め
この日は快晴で春霞の中の青い海が印象的だった
写真中央が様似の町で、海へ飛び出しているのがエンルム岬
海が間近に眺められるのもこの山の魅力の一つである
7合目 七合目
馬の背までのきつい登りはここで終り、この後緩い登りの砂利道が続く
砂利道の左側の斜面がアポイ岳のお花畑の一つ
登るたびに多く咲いている花が異なっており、今回はアポイクワガタミヤマオダマキが多かった
馬の背 馬の背から見たアポイ岳頂上
ここから頂上までは、尾根の上を一直線に登る
以前ここに立っていた標高を示す標識はなくなっており、ここに立っている標識は馬の背お花畑と記載されている写真の標識だけになっていた
馬の背の旧標識 馬の背に立っていた標識
馬の背には上の標識に加え、左の写真の標識が立っていた
この標識には馬の背 標高五九五Mとの表示があった
地際が朽ちていたので、雪や雨風で倒れてしまったのだろう
馬の背からの眺め 馬の背からの眺め
ここからは360度、海と山の眺めが楽しめる
この日は春霞がかかっていて、山側の日高山脈や海側の様似から先は霞んでしか見えなかった
幌満お花畑への分岐 幌満お花畑分岐
馬の背の少し先にあり、Y字路になっていて、左の道を行けばアポイ岳頂上、右の道を行くと幌満お花畑を経由してアポイ岳頂上へ向かう
幌満お花畑は一度行って期待はずれだったので、以後はパス
8合目 八合目
標高は約650m
七合目から続いていた緩い登りがこの先から山頂まで再びきつい登りに変わる
9合目 九合目
大きな岩に赤ペンキで九合目と表示されている
ここから頂上までの標高差は約90m
初めて登った5年前と比べペンキの表示が色あせて目立たなくなっていた
アポイ岳頂上 アポイ岳頂上
周りをダケカンバで囲まれており、眺めは期待できない
初めて登った時は、頂上のダケカンバは芽吹いていなかったが、この日は写真のように新緑で、気持ちよい日陰ができていた

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