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No.184 アポイ岳
アポイ岳(810m)は、昨年に続いて2回目の訪問です。カレンダー上は昨年と1日しか違っていなかったのですが、山の中は昨年より季節が進んでおり、咲いている花の種類は昨年と随分異なっていました。

日時 2014年(平成26年)5月31日(土)
天候 晴
同行 なし

所要時間
アポイ山麓自然公園駐車場(6.10) ←1時間50分→ (8.00)5合目避難小屋(8.10) ←50分→ (9.00)馬の背(9.10) ←1時間5分→ (10.15)アポイ岳頂上(10.35) ←1時間10分→ (11.45)馬の背(11.45) ←30分→ (12.15)5合目避難小屋(13.10) ←1時間20分→ (14.30)駐車場


山行概要
昨年は
馬の背付近から見たアポイ岳
馬の背付近から見たアポイ岳
今年はヤマツツジの赤色が目に付いた。群落とまでは言えないが稜線の南側の斜面に沢山咲いていた
浦河のホテルに泊りましたが、今年はアポイ岳により近い様似に宿を取りました。朝起きて宿から外へ出るとあたりは濃い霧が立ち込めており、視界は数十メートルしかありません。私が住んでいる横浜の街中ではこんなに濃い霧が出ることはありません。少々驚きました。しかし、アポイ岳の登山口があるアポイ山麓自然公園へ入るとこの霧はウソのように無くなってしまい、上空には真っ青な青空が広がっていました。
昨年と同じ駐車場のほぼ同じ場所に車を止め、車の外に出てみると、少し肌寒い感じがします。ザックにつけた温度計は15℃付近を指していました。
駐車場から導標に従って、砂利道を進み、橋を渡ると樹林帯に入り、僅かに進んだところで、アポイ岳へ向う登山道が右手に現われました。登山道に入ると、登りが始まりますが、緩い登りがずっと続きます。ベンチのある休憩所を幾つか過ぎ第5休憩所で小さな沢を渡って、少しきつくなった登りを進むと、目の前に5合目の避難小屋が現れました。ここで樹林帯の中の道が終り視界が開けます。アポイ岳の山頂から馬の背へ続く稜線や海が眺められ、休みを取るには格好の場所です。周りに咲いている花の写真を写しながら一休みしました。

ここから馬の背まで、これまでと打って変わって急坂が続きます。また咲いている花も多くなり、目を楽しませてくれます。六合目を過ぎ、七合目の標識を過ぎると道が緩やかになり、これが馬の背まで続きます。左側は岩礫地の斜面のお花畑です。右手は開けていて間近に海、つまり太平洋が眺められます。 馬の背に着いて一息入れました。ここは前方にアポイ岳山頂、右手は山すその向うに太平洋、左に日高山脈の遠望、振り返ると様似などの海沿いの集落が眺められます。今日は、調子がよければ吉田岳まで行ってみようと思っていたのですが、ここまで時間がかかりすぎているので、吉田岳まで行くのをあきらめました。そうと決めれば時間は十分あります。心おきなく花の写真を写すことに決めました。
ルートマップ辺りはヤマツツジの赤が目立ちます。去年1株しか花を見かけなかったミヤマオダマキが道のそこ此処に咲いています。しかし、幌満お花畑への分岐を過ぎると、花の数や種類は昨年ほどではなくなりました。昨年沢山咲いていたにもかかわらず写真を撮り損ねた花を幾つか探したのですが見当たりません。花に目を奪われていたためか、9合目の岩を見過ごしてしまい、気がついたら、アポイ岳頂上直下のダケカンバの林の入口に立っていました。
アポイ岳の頂上で一休みし、昨日コンビニで買ったおにぎりを一つほおばり、下山の途につきました。昨年は幌満お花畑経由で下山しましたが、花を殆ど見かけなかったので、今年はもと来た道を引き返しました。5合目の避難小屋で湯を沸かして袋麺の昼食を取り、樹林の中の花を探して道を下りました。駐車場について荷物を整理し、ビジターセンターに寄って写した花の名前を教えてもらい、 このあと、アポイ山荘で風呂に入って汗を流し、泊っている宿に午後4時ごろ戻りました。

昨年、この山を登った時、もう来ることはないだろうと思っていましたが、今年再び訪れることができました。天気にも恵まれ、楽しく1日を過ごすことができ、満足しています。唯一心残りは、昨年撮り損ねた花を今年も写真に写すことができなかったことです。

インターネットに接続できることを条件に様似の街中の宿を探したところ、1軒だけこの条件を満たす宿があったので、そこに泊りました。しかし、この宿はおお外れでした。2泊したのですが、シーツはもとより、タオル類や歯磨きも2日目は交換してくれません。部屋も机の類の設備がなく、ホテルとは名ばかりの宿泊施設でした。肝心のインターネットの接続も回線速度が遅く、いまどきの実用に耐えるものではありませんでした。


「山の花」に以下の花の写真を追加しました。
キンロバイアポイクワガタミヤマハンショウヅルヒロハヘビノボラズチシマフウロエゾノハクサンボウフウエゾシモツケエゾタカネニガナ

駐車場 アポイ山麓自然公園駐車場
舗装された大きな駐車場ですぐ近くのビジターセンターの前にも舗装されて整備された駐車場がある
写真左側の建屋はトイレ
写真手前側に広い砂利道があり、アポイ岳へはこの砂利道を先へ進む
入山届提出所 無人入林届出所
上の写真の駐車場から砂利道を少し歩くと進行方向右手に現われる
ノートが置いてあり氏名を記入した
この日は私より先に数組のパーティの入山の記帳があった
登山道入口 アポイ岳登山道入口
駐車場から続いた砂利道はここで終り、ここから登山道へ入る
登山道へ入るとすぐ1合目の表示が現われ、この表示は頂上直下の9合目まで続く 
休憩所 休憩所
上の写真の登山道に入ると、5合目の避難小屋までの間に写真のような休憩所が全部で5箇所設けられている
3合目 3合目
3合目を示す標識が立っており、熊よけの鐘が気に吊り下げられている
昨年、この鐘を鳴らして、その音の大きさにビックリした
避難小屋 5合目避難小屋
ここで登山道入口から続いていた樹林帯を抜け見晴しが得られるようになる
中は結構広く、整理整頓はまあまあと言ったところ
ここまでは緩やかな登りが続いたが、ここから馬の背まで、急な登りになる
7合目直下 7合目直下
5合目の避難小屋か7合目まできつい登りが続くが、7合目を過ぎると、馬の背を過ぎて8合目まで、緩い登りに変わる
馬の背付近 馬の背近くからの眺め
上の写真の7合目をを過ぎると登りは緩やかに変わる
ここまで来ると馬の背まではあと僅か
この辺りから色とりどりの花が沢山見られるようになる
馬の背 馬の背からアポイ岳
馬の背の標高は595mと表示されていたので、ここから、アポイ岳の頂上までの標高差はまだ200m強ある
しかし、ここまで来て頂上を眺めるとそれほど標高差があるとは感じられなかった
幌満お花畑分岐 幌満お花畑分岐
馬の背の少し先にあり、Y字路になっていて、左の道を行けばアポイ岳頂上、右の道を行くと幌満お花畑を経由してアポイ岳頂上へ向かう
8合目 8合目
標高は約650m
7合目から続いていた緩い登りがこの先から山頂まで再びきつい登りに変わる
今回は、花の写真を写すのに夢中になって、この上の9合目の表示を見落とした
アポイ岳頂上 アポイ岳頂上
それほど広くはないが、大きな石がごろごろしていて、これが休憩用のベンチ代わりになる
頂上はダケカンバの林に囲まれていて、南側を除くと見晴らしは良くないが、新緑に囲まれ、爽やかで感じの良いところ

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