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No.53 檜洞丸
冬型の気圧配置になり、晴天が期待できるという天気予報でしたので、檜洞丸(1601m)に登りました。西丹沢自然教室の前の駐車場に車を止め、つつじ新道経由で檜洞丸に登り、石棚尾根〜箒沢を回って西丹沢自然教室に戻りました。

日時 2004年(平成16年)11月13日(土)
天候 晴のち曇
同行 なし

所要時間
西丹沢自然教室(6.50) ←1時間5分→ (7.55)ゴーラ沢出会(7.55) ←1時間5分→ (9.00)展望台(9.05) ←55分→ (10.00)頂上まで0.8km地点(10.05) ←15分→ (10.20)石棚山分岐(10.20) ←20分→ (10.40)檜洞丸頂上(10.45) ←30分→ (11.15)ユーシン分岐で昼食(11.45) ←50分→ (12.35)石棚山(12.35) ←1時間→ (13.25)板小屋沢ノ頭(13.30) ←1時間20分→ (14.50)箒沢(14.50) ←20分→ (15.10)西丹沢自然教室

山行概要

午前6時半頃、西丹沢自然教室に着きましたが土曜日でしたので、西丹沢自然教室前の駐車場には車が既に6〜7台止っており、何人かの人が車の周りで、歩き出す準備をしていました。
テシロノ頭付近のブナ林
テシロノ頭付近のブナ林
ユーシン分岐から石棚山にかけてはブナ林が続く
歩き始めた時、前後には誰も居なかったのですが、ゴーラ沢に着くまでに、3人の登山者に追い越されました。ゴーラ沢で対岸に渡りますが、河原の中のルートは昨年と少し変わっていました。石段のある対岸に渡ると、きつい登りが始まります。

ゴーラ沢から1時間ほど歩くと展望台に着きますが、富士山の周りには雲が湧いていて、頭が僅かに見えるだけでした。頭上にも雲が目立つようになり、今日の天気が何となく懸念されるようになっていました。このあと、頭上の雲はどんどん多くなり、頂上まで0.8kmの休憩所に着いた時、頭の上に青空は殆ど見えなくなり、大室山の頂上には雲がかかっていました。

檜洞丸の頂上に着いてみると、強くはありませんが冷たい風が吹いており、陽射しも無く、また休憩用のベンチは殆ど先客に占められていたので、休憩もほどほどにすぐ下山の途に着きました。昼食は、今年の4月に同角山稜を下った時と同じ場所のユーシンへの分岐にある休憩所で食べました。昼食の間中も、頭上の雲はどんどん厚くなるようで、今にも雨が降り出しそうになってきました。今日はのんびりした気分になれず、昼食は30分ほどで切り上げました。

檜洞丸の頂上からユーシンへの分岐まではずっと下りですが、この分岐からテシロノ頭への緩やかな登りが始まります。ブナの林の中を歩きますが、立ち枯れが少なく密度が濃いので、初夏には素晴らしい新緑が楽しめそうです。テシロノ頭を過ぎ、石棚山までは、小さなアップダウンはありますが、ブナの林の中の比較的なだらかな下りが続きます。途中、同角山稜越しに表尾根がよく見える場所を通過しますが、この日同角山稜から先は、殆ど雲の中でした。石棚山を過ぎて僅かに下ると、西丹沢県民の森を経由して玄倉へ向う道が分岐しています。ここでは、5〜6人の人が木製の階段を取り付ける工事をしていました。この少し先のヤブ沢ノ頭の手前でもやはり木製の階段を取り付ける工事をしていましたが、この人達はどこから登ってきたのか大変だな、と思いながら通り過ぎました。

玄倉への分岐を過ぎると道は一変し、下りが急になり、道には浮石が目立つようになります。板小屋沢ノ頭まで、高さはありませんがきついピークを幾つか越え、板小屋沢ノ頭からは一気に下ります。下り始めて、しばらく薄暗い笹のトンネルが続き、これが終ると前述の浮石だらけの急坂が延々と続きます。歩き難いこと、この上ありません。途中2ヶ所に長いクサリ場がありました。斜度はそれほどではありませんが、下が滑り易いため、クサリが無いと通過(特に下り)には、難渋すると思いました。やがて県道にかかる大きな橋が見えるようになり、沢音が聞こえてくると、板小屋沢に着きました。


板小屋沢に出ると、しばらくは沢の右岸沿いの山腹際を歩きますが、やがて河原と山腹際の道を交互に歩くようになります。河原にはペンキマークや目立つケルン等が無く、疎らにあるピンクのリボンが唯一の目印になります。気をつけないと河原から山腹際の道へ入る入口を見失いますので、要注意です。河原沿いの道は、最後に左岸へ渡り、箒沢へ出ますが、ここには下ってきた右岸側に、何の表示もありません。私はここで、堰堤に突き当たり、右岸側を気にして後戻りをして道が見つからず、困ったなと思って対岸を見たとき、対岸にある導標を見つけて、事なきを得ました。箒沢から県道を歩いて、西丹沢自然教室に着いてみると、道路脇に車がずらっと止められて観光客やバスを待つ登山者で賑わっており、屋台も出ていました。どういう訳か、静かなのもよいが、そこそこ人で賑わうのも良いものだと思いました。

檜洞丸ルートマップ昨年もほぼ同じ日に檜洞丸へ登りましたが、この時はすっかり紅葉が終っていました。今年は冬の訪れが遅いようで、西丹沢自然教室あたりは、紅葉が見ごろを迎えていました。天気は残念ながら外れで、天気に追われるような、何となく忙しない山歩きになりました。

石棚尾根は、ブナの林の中の比較的なだらかな道を歩くので魅力的ですが、箒沢〜石棚山までは、板小屋沢〜板小屋沢ノ頭の間の浮石だらけの道と稜線に出てからのアップダウンがきつく、私の好みではありません。西丹沢県民の森からのルートはわかりませんが、今回下山した箒沢のルートは、再度歩いてみたいとは思いません。

土曜日でしたので、檜洞丸の頂上まではもとより、歩く人はあまりいないと思っていた石棚尾根でも数組のパーティーとすれ違い、この日は数十名の登山者と行き交いました。
(注)地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(中川)による

展望台からの富士山 展望台からの富士山
既に富士山の裾野は雲に覆われており、8合目から上あたりの山頂が僅かに頭を出していた
このあと雲がどんどん広がって1時間もしないうちに頭上の青空は殆ど無くなった
檜洞丸頂上 檜洞丸頂上
頂上に着いた時、まわりは既にすっかり雲で覆われていた
この日は、ヘリで運ばれたと思われる登山道整備用機材を随所で見かけた
檜洞丸の頂上にもこれがあった
ユーシン分岐 ユーシンへの分岐の休憩所
休憩用のベンチが備えられており、日が射していれば、明るく気持ちが良い
テシロノ頭 テシロノ頭
檜洞丸から下ってくると、どういう訳かテシロノ頭と思われるピークを越えて下りきった、鞍部のような所にテシロノ頭と記された導標が立っている
丹沢山方向の眺望 同角山稜表尾根
テシロノ頭と石棚山の中間部に東側が開けていて、同角山稜とその向こうの丹沢山〜塔ノ岳の尾根がよく見える場所がある
この日は雲が多く同角山稜から先は雲の中
石棚山頂上 石棚山
導標の支柱は無く、表示板が地面に横たわっていた
玄倉分岐 玄倉(西丹沢県民の森経由)への分岐
写真のように木製の階段を設置する工事が行われていた
道の様子はここで一変し、歩き難い道になる
板小屋沢ノ頭 板小屋沢ノ頭
背丈を越える笹に囲まれたごく小さな広場に立っている
ここからしばらく笹のトンネルの中を歩く
雨上がりの後や朝露の多い季節は、間違いなく衣服がびしょ濡れになる
板小屋沢への下山道 板小屋沢への下り
板小屋沢まで、浮石だらけの急坂が続く

板小屋沢の河原 板小屋沢の河原
ペンキマークやケルンは無く、ピンクのリボンを頼りに歩くことになる
箒沢公園橋 箒沢
板小屋沢を右岸から左岸に渡り植林帯を抜けると写真の箒沢公園橋に出る
手前の道路は県道76号線

箒沢公園橋 西丹沢自然教室前の紅葉
ちょうど見ごろで、日が射していれば、素晴らしい赤が眺められる

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