1/6で製品化されていない装備は、やはり自作するしかありません。
今回の完全自作パーツはヘッドセット…なのですが…
BBIのグリーンベレー・スナイパーのヘッドセットを流用しちゃっても良いかもしれませんね〜
というか、今なら多分そうする、と思います（これを作ったときには、まだ発売前だったのです(^^;）
さて、このヘッドセット、劇中ではヘルメットに隠れて詳細が確認できません。
今回はアームズマガジン2002年5月号の“スタイリング・テキスト”で使用されていたものを参考に、
あくまでも雰囲気重視で製作しています。なので、サイズも1/6にはなっていませんし、
強度的に自作では無理、と判断した部分は参考にした実物通りの形状にすらなっていません。
その辺をご承知おきの上、ご覧いただきたいと思います。
1：ヘッドセット本体の材料。0.5ミリと1ミリ厚のゴムシート、熱収縮チューブ、リード線、1ミリのカラー針金。
すべてDIYショップで入手できるものばかりです。
2：イヤフォン部分と後頭部パーツの図面です。72dpi（画像の縦横が約7センチ）で印刷すると原寸になります。
3：図に合わせて切り出したゴムシート。3ヶの●のうち中央と“C”型のパーツが1ミリ厚、他はすべて0.5ミリです。
4：パーツを組み立てるとこうなります。イヤフォン部は(3)のC型のパーツをその左側のパーツで挟み、
丸を3枚を重ねたものに接着します。後頭部のパーツは上下の2枚で中の2枚を挟んであります。
5：完成したヘッドセット部分。パーツを針金に通し、耳掛け部分には熱収縮チューブを被せてあります。
アーム先端のマイクも熱収縮チューブを2枚重ねて先端を丸めたものです。
6：カールコードは、リード線を針金に巻き付けて製作。
7：スイッチ部分は3ミリのプラパイプと2ミリ丸棒の組み合わせ。キャップは熱収縮チューブをカットしたもの。
8：コードを無線機に接続して完成。細かなディテールやスケールに拘らなければ、以外と簡単に製作できます。
ヘッドセットのパーツにゴムを使用したのは、
完成後にヘッドに合わせてカーブやサイズを微調整する必要があるためと、
ヘルメットの下に装着するので、ストラップに締め付けられて破損するのを防ぐためです。
TOY SOLDIERのPTボディーアーマーセットに付属するチェストリグはODのみ
今回のように複数のフィギュアを製作する場合はバリエーションが欲しい。
ということで、布用染料を使って染め変えてみました。
1：使用したのは“Rit”という染料。濃い色を明るい色に染め直すのは難しい
（というか、一度脱色しないと無理）ですが、黒に染め直すのは比較的簡単です。
2：本体と素材の違うベルト部分や縫い糸が染まりきっていませんが
今回はこの後汚してしまう予定なので、この程度で十分。
キレイに染めたい場合は、化学繊維用の促進剤を併用すると良いでしょう。
余ったストラップの固定等、米軍装備の至る所に使用されているODのガムテープ。
もちろんこれは正規の使い方ではなく、兵士が経験から編み出したノウハウなワケですが、
こういった処理を演出としてフィギュアに盛り込んでやることで、
市販品とはひと味違う、カスタムならではのリアリティーのあるフィギュアを製作できるのだと思います。
1：ミリタリーショップで購入した実物のガムテープ。これだけあれば一生使えるかも(^^;
2･3：劇中でデルタが行っていたグレネードのテーピングやブーツに貼った血液型のラベル
（ちなみに“O-NEG（O型RHマイナス）”と書いてあります）や、銃器のテーピング等、
BHDにはこうした演出のネタが満載でした。
1：小物ネタをもう一つ。2ミリのアルミ針金を使って、カラビナを作ってみましょう。
2：5ミリのプラ丸棒2本に針金を巻き付けて
3：切り離せば
4：カラビナの出来上がり。丸棒の太さを変えればバリエーションも作れます。
5：これはDIYショップの電機部品コーナーで見つけた小型のタイラップ。
6：ガムテープを巻き付けた自作カラビナに引っかけてやりました。
実物ガムテープは、こうしたカーブのキツイ部分には厚みがありすぎたようで
キレイに巻き付けられませんでしたが、雰囲気は悪くないと思います。
というわけで、完成したのがこちらの3体。
前述のアームズの記事を基本に、映画のシーン等から収拾したディテール情報を再構成して製作したため
必ずしも映画の登場人物の通りにはなってませんが、それなりに雰囲気は出ている、と思います。
各フィギュアの詳細はギャラリーの“D-BOYS
SOMALIA,1993 10.3”のページをご覧下さい。
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