B-17 BOMBER CREW
1943年、イギリスに展開した米陸軍航空隊第8空軍は、ヨーロッパの独支配地域に対する爆撃任務に就いていた。
海峡を越えて行われる長距離ミッションは友軍戦闘機の航続距離が届かず、護衛戦闘機無しで任務を遂行しなければならなかった。
中でもドイツ本土昼間爆撃は、強力な対空放火と間断なく襲来する敵戦闘機によって、非常に損耗の多い任務となり
爆撃機搭乗員からは生還できる確率の極めて低い任務として認識されていた。

爆撃機1機分のクルーが1台のジープに乗って駐機場の愛機へ向かう…
映画『メンフィスベル』にも登場するこのシチュエーションは
そんな死と隣り合わせの連帯感が生み出した、戦場の遊びだったようだ
とにかく、B-17爆撃機1機分のクルー=10人を揃えるのを主眼として製作。細部の作り込みよりも全体の雰囲気を重視したため、あまり細部にはこだわっていない。
当初は10人が愛機の前で記念撮影、というようなシチュエーションを考えていたのだが、当然ながら1/6のB-17があるはずもなく、それでは面白くない! ということでこのようなカタチとなった。
ジープは上面がフィギュアで完全に隠れてしまい、単なるベースといった状態だが、密度による迫力といった物が演出できたのではないかと思っている。

一応、どこから見ても破綻をきたさないようにフィギュアを配したつもり。
士官はシートやボンネットなどの座りやすい(と思われる)場所に、下士官は後部に窮屈そうに配置してある。
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