聖岳 - 赤石岳縦走 2006年8月19日 - 23日 山小屋・テント泊縦走

8月19日 晴れ

畑薙行きバスの始発である新静岡バスターミナルに着いたのは9:15ごろ。9:30になると地下街の営業が始まるので、弁当屋で昼食用の弁当を買った。かつりんはイベリコ豚重、相棒は次郎長28人衆弁当。ふと見回すと、ほかにも登山者が買いものをしていた。
バスは定刻の9:50に出発し、JR静岡駅で多くの登山者を乗せる。補助席をちょっと使う程度の混雑となった。見ると半数以上の人は、昼食を用意しているようだった。
大井川鉄道の井川駅で休憩停車となった隙に朝買った弁当を食べ(この時点ですでに昼をちょっと過ぎている)、それから1時間もしてようやく畑薙に到着。我々は一番にバスに乗ったのであるが、そのため下車は不利で、ほとんどどんじりとなってしまった。そんなわけで、東海フォレストの送迎バスは臨時便が出たが乗れずじまいで、結局1時間後の定期便まで待たされることになってしまった。

8月20日 晴れのち曇り

5時にヒュッテの朝食をとる。ここの朝食は初めて食べたが、ちょっとこれは・・・ しかしご飯がお替わり自由なのは、これから長い道を歩く身にはありがたい。
聖岳登山口まで畑薙行き送迎バスに乗る。バスは6:30発。途中赤石沢からは赤石岳の山頂がきれいに見え、期待が膨らむ。
登山口には10分ほどで到着。バスを降りたのは、我々ふたりの他は男女2人組とソロ男性の3人だけだった。

6:46 聖岳登山口発(高度計:1135m, 温度計:25.6℃)

我々がパッキングを直したりしている間にほかの3人は早くもスタートして見えなくなってしまった。
のっけから急登。しかしよく整備されている道で実に歩きやすい。

7:19 出会所小屋跡(1360m, 27.1℃)

出会所小屋
出会所小屋跡
意外にあっけなく出会所小屋跡に到着。特に明記してある標識はなかったが、地図的にも、また廃材が散乱していることからも間違いはない。
ところで、この「出会所」の読み方であるが、手元のガイドブックには「でかいしょ」とある。が、先ほど通った登山口の案内地図では、漢字が「出合所」となっており、すると「であいしょ」が正しいのではないかとか考えてみる。
蒸し蒸しした空気でやたら汗が出るので、早速水を飲んだ。小屋跡から谷に入り込むと水量の豊富な水が流れていた。

8:04 聖沢吊橋(1355m, 25.1℃)

聖沢吊橋
聖沢吊橋
ひたすらトラバースが続く。トラバース道は谷側(左側)にいくぶん傾斜しており、そのため右足にばかり負担がかかる。
左からの沢音が近くなってくるとようやく吊橋だ。山と高原地図では2時間のコースタイムになっているが、1時間半もかからずに着いてしまった。先行していたソロ男性が休んでおり、「これじゃあ(小屋に)早く着いちゃいますねぇ」などと会話を交わす。
ここから本日の核心となる急登が始まる。

9:19 造林小屋跡(1710m, 27.3℃)

等高線は密だが、道は見事なジグザグを描いており、大きな段差もなく実に歩きやすい。そんなわけで、これまた意外にあっけなく登りきって造林小屋跡到着。ここも出会所小屋と同じように木材が散乱していた。
ここから先は等高線が少し緩やかになる。これで核心部は過ぎた、少しラクになるな・・・と思ったのがいけなかった。斜度が緩くなったかわりに道は直進するようになり、したがって、それまでのジグザグ道とあまり勾配が変わらないのだ。いったん気を緩めた分、気持ちを立てなおすのに苦労した。

10:20 乗越(ニセ滝見台)(1955m, 27.2℃)

名前とは裏腹に滝が見えない滝見台に到着。と思ったら、なんとこれは山と高原地図の誤りのようだ。相棒はガイドブック(山渓の「フルカラー特選ガイド」)を元にルートを把握していたので、ふたりの会話がかみ合わなかったのはこのためだったのだ。(このときの『山と高原地図』は2003年版だったのだが、久々に購入した2008年版では「滝見台」の文字は消えていた)
さて、その山と高原地図によると、道はこれより危険地帯に入る。桟道などが多くスリップに注意せよということだ。が、桟道はスチール製の比較的しっかりとしたものばかりで、危険マークをつけるほどのことはないように感じた。この程度の道ならそこらじゅうにあると思う。

11:26 滝見台(岩頭展望台)(2110m, 25.5℃)

滝見台
滝見台(岩頭展望台)
対岸に滝が2本見える地点に到着。ここがほんとうの滝見台で、山と高原地図では「岩頭展望台」と記されているところだ。(このときの『山と高原地図』は2003年版だったのだが、久々に購入した2008年版では「岩頭滝見台」となっていた)
滝見台からわずかに登り慰霊碑を通過し、道は徐々に下りになる。これで一安心だ。

12:25 アクシデント

下りの傾斜が増し、あともうちょっとで下りきる、というところでとうとうスリップしてしまった。油断したというわけではないのだが。
ザックの重みに体が振られ、上半身が下になってそのままずりずりと落ち、幸運にも立ち木に当たって止まった。しかしザックが重くて起き上がれない。ここは自分ひとりで無理に動かずにザックを持ち上げてもらおうと判断し、後ろにいる相棒を呼んだ。すると悲鳴とともに背中に鈍い衝撃が。なんと彼女もスリップして自分に覆いかぶさるように倒れてしまったのだ。自分同様、身動きがとれないと言う。これはまずい状況になった。
自分の体勢を分析すると、下に向かってヘッドスライディンクするような格好になっているようだった。肩からザックさえ外れれば自由がきくのだが、下手をするとザックが谷底に転落しかねない。相棒に自分のザックを掴んでいるように指示して脱出を図る。ウェストベルトを外そうと腹に手を伸ばすが腹が食い込んでなかなか外れない。一眼レフカメラの入ったウェストバッグも邪魔だ。と思ったら、壊れた階段の杭がウェストバッグに刺さっていた。これがなかったら、杭が腹に食い込んで大怪我をしていたかもしれない。アブネー。
それでも力任せにザックを外し、どうにかこうにか自分だけ脱出。見ると相棒も自分と同じような格好で上半身を下にしてあえいでいた。彼女のザックを引っ張りあげ、ようやくふたりとも危機的状況から脱出できた。ザックのポケットに入れていた水筒やストックなどが散らばったが、幸運にもすべて登山道のどこかで止まっていた。また、長袖のシャツを着ていたためかスリ傷ひとつなかった。運が良すぎる。

13:03 聖平小屋着(2205m, 27.3℃)

橋
頑丈そうなスチールの橋を渡る
ラジオラリヤ
赤石の語源となったラジオラリヤ岩石
美しい小沢をスチール製の小橋で渡り、トリカブトが咲き乱れる川沿いの道を進むとようやく聖平小屋に到着。川底や登山道のいたるところに赤いラジオラリヤ岩が転がっていた。
この頃には空はすっかり曇っていた。

聖平小屋にて

天気予報では夕方から雨だというので小屋に入るつもりでいた。素泊まり小屋なら空いてるだろう。と思っていたら、なんと聖平小屋ではちょうど冬季小屋の増築工事が行われており、素泊まり小屋が職人の基地となっていた。すっかりあてが外れたがまあ仕方ない。というわけで結局テント泊を選択。
受付に行くとなんとクッキーとお茶のサービスが。疲れたときのお茶は効く。水場の情報を聞くと、小聖 - 聖間の水場はもうチョロチョロだという話だったので、ポカリを1本購入。
昼寝をしたかったが人々がテント場で談笑していて騒がしく、眠れなかった。しかたなくごろごろしていたが16時近くなったので食事の支度を始めた。
夕食は、うな丼、シウマイ、豆とツナとキュウリのサラダにした。暖かく、いつもはテントを張ると中に引っ込んで出てこない寒がりの相棒も今日は外に出てきて並んで食べた。
テント場は閑散としていて、小屋の近くに我々を含めた3張りと、少し離れた場所に3張りの合計6張りだけだった。夕暮れどきに「ピキーッ」という鋭い音が。最初何だろうと思ったが、2度3度と聞いてようやく鹿の鳴き声だと気付いた。

8月21日 曇り

2時起床。テント内の気温は19.6℃もあって、シュラフでは寝苦しいくらいだった。今日は長丁場で、夕方からは雨という予報なので4時には出発する予定だ。
暗くてわからないが、西の空は明るく、東は曇っているようだった。前夜の残りご飯にマグヌードルを投入して煮ていると、真っ暗な外で鹿が鳴きだした。

4:03 聖平小屋発(高度計:2285m, 温度計:23.5℃)

標識
聖平を暗いうちに通過する
発電室のモーター音が鳴り響きだしたころ、真っ暗な中を出発。
聖平の分岐は小屋からすぐだった。独特の景観も暗闇の中では見えなかった。稜線に出ると風があって寒くなってきた。久々の闇の中での行動に、何かしら根源的な怖れを感じる。道に迷っても引き返せるように、目印となりそうな木をひとつひとつ覚えながらゆっくりと歩く。

4:31 薊畑分岐(2395m, 18.9℃)

聖沢源頭
聖沢源頭部のマルバダケブキ群落
薊畑の分岐には標識があった。着いてもまだ暗かった。便ガ島方面の道が猛烈な斜度で下っていっているように見えた。早くも腹が減ったような気がしてパンなどを食べた。
夜明けは5時頃。その数分前になってようやくヘッドライトがなくても歩けるほどの明るさになりほっとする。見上げると聖岳には雲がかかっていた。カンバの林を進むと右手の谷にマルバダケブキの大群落が登場。聖沢の源頭部にあたる地点で、斜面のはるか下方まで黄色くみえた。カンバの林とマルバダケブキ群落の組み合わせは、とても南アルプス的な風景だと思う。
途中で、聖平でテント泊をしていた男性に追い抜かれた。荷が小さいところを見ると、おそらくピストンするのだろう。

5:30 小聖岳(2655m, 19.5℃)

小聖
小聖岳から聖岳を望む
なおも20分ほど登ると崩壊地の縁に出る。が、この崩壊地へはロープが張られ通行禁止になっていた。その向こうに雲に包まれた聖岳が見えた。崩壊地を巻いた道を数分行くと小聖岳に到着。
小聖岳はピークというより縦走路中のコブといった感じだ。ここでザックをおろして大休止。聖岳は山頂が雲に包まれているにもかかわらず大迫力で圧倒される。やはり南アルプスは山がデカいなあと思う。すでにここまでで400mの標高差を登っており、これから聖岳山頂まではさらに350mある。
先ほど我々を抜き去った男性がはるか先を歩いているのが見えた。えっ、あんなとこ登るの?

5:45 小聖岳発(2655m, 19.5℃)

登山道
登山道から見上げると大斜面が覆い被さってくるようだ
小聖から森林限界を超え、しばらくはアップダウンの少ない道を行く。崩壊地の縁を歩くため、山と高原地図には例によって危険マークがついているが、道はしっかりとしていて歩きやすい。感じ方には個人差があると思うが、千枚岳や農鳥岳稜線のガレ場の方がアップダウンがあるぶん、よっぽど怖いと思った。
いよいよ斜面に取り付くというところにテントを張った跡があった。水場はその下にあるようだ。
大斜面はジグザグに登っていく。下りだとスリップしそうだが、登りならその心配も少ない。しかも段差がほとんどなく、実に歩きやすい。見上げると山頂部が覆い被さってくるような圧迫感で迫ってくる。
一帯は曇っていたが、途中でぱっと雲が取れて富士山まで見えるようになった。しかし上河内岳だけは雲がしつこくかかっていて取れることはなかった。

6:57 聖岳登頂(2975m, 22.8℃)

聖岳
聖岳から北の眺め
気合が入っていたためか、意外にあっけなく登頂。北の展望が開け、塩見や仙丈はきっちりと見えたが、主役となるはずの赤石岳は雲をまとっていた。西側に今日の縦走路が見えるはずだがこれまた雲の中。うーん、なんだかちょっと拍子抜けした感じだ。そうこうしているうちにあっという間に全体が雲に包まれてしまった。
ところで、山頂にある指示盤が間違っていた。塩見の山影に甲斐駒と書いてある。この形はどう見ても塩見岳だし、甲斐駒が仙丈より手前にあるわけない。というわけで帰宅してカシミールで見てみたら、やはり聖からは甲斐駒は見えないようだ。
予定より1時間も早く着いたので奥聖岳まで行こうかとも思ったが、展望もないのでは行ってもしょうがないだろうということで止めた。風が強く寒いので、カフェオレを淹れて飲んだりして過ごした。

7:57 聖岳発(3015m, 19.6℃)

登山道
兎・小兎を眺めながら下る
寒いし展望もないので出発することにする。ここからは400m下り、兎岳へ200m登る。
下り始めたとたんに静かになった。ほとんどの人は聖平に帰るようだし、まだ百間洞から来る対向者もいない。しばらくは砂利の歩きやすい道を行く。と、ライチョウが現われた。もうずいぶん子どもが大きくなっているが、2羽しかいない。道は徐々にザレザレズリズリになる。

9:19 コル(2660m, 27.5℃)

兎岳
兎岳の登りを見て愕然とする
登山道
ラジオラリヤの難所を下降後に見上げる(中央に小さく人が見える)
山腹を少し巻くような感じですべりながら下る。カーブを描くように進みふと前を見ると、兎岳が立ちはだかっていた。相棒が「えっ、これ登るの」と小さく叫ぶ。ほとんど垂直に思える山肌を、登山者がうごめいているのが見えた。ウェブで情報収集していると聖 - 兎間が一番キツいという記録が多かったので、ここが今日の真の核心部だと思ってはいたものの、やはり聞くと見るとでは大違いだ。
道は厳しさを増してガレガレになる。そんな中を数パーティとすれ違う。しばらくして道は赤くなった。赤石岳の名の由来となっているラジオラリヤ岩の露出地に差し掛かったのだ。あまりにも赤くて目がおかしくなったような気がする。赤い巨岩がごろごろする中を、対向パーティとのすれ違いに苦労しながら行く。すれ違った人が上の方で「飛騨泣きみたいだな」と話しているのが聞こえた。
赤石の難所を過ぎてから10分も歩くと最低鞍部(とおぼしき所)に到着。これから登りにかかる。

10:19 兎岳登頂(2855m, 26.3℃)

登山道
兎岳直下のガレたキツい登り
兎岳
タカネビランジ咲く兎岳山頂
コルから10分くらいはほとんど標高が上がらないままで、そのあと急激に登りに転じる。大きな段差も多く、やはりハードだ。左側の崩壊した崖の中には可愛らしいタカネビランジがそこかしこに咲いていた。
ザレていた道がガレに変わると森林限界だ。少しすると上の方に標識が見える。が、これは山頂標識ではなく、「百間洞まで3時間」とあった。なんでこんなハンパなところに標識が、と思ったら、裏の方に兎岳避難小屋があるのが見えた。
標識から10分くらいで兎岳登頂。あまり広くない山頂には誰もいなかった。やっぱり展望はゼロだったが、タカネビランジが咲いていたので救われた。登りでたっぷり絞られたので、ここはゆっくり休むことにした。休んでいる間に、夫婦連れ1組と前日椹島からのバスで一緒だったソロ男性がやってきた。

10:45 兎岳発(2845m, 24.2℃)

登山道
小兎岳(右奥)に向かう登山道を望む
聖岳の山頂ほどではなかったが、ここも風が強く寒くなってきたので出発。ザレの道を150mほど下る。そのあとの小兎岳までの細かいアップダウンの道は見えたが、小兎から先の道は雲の中だ。
先ほどの登りよりははるかに歩きやすい道を15分ほどで下りきり、じわりじわりと登っていく。途中の道端にテントを張ったようなあとが何箇所かあった。

11:28 小兎岳(2785m, 26.6℃)

兎岳
小兎岳から兎岳と登ってきた稜線を振り返る
小兎岳山頂は広々としていた。ザックを下ろして休んでいると雲が少しだけとれ、兎岳とその稜線が見えた。しかし聖岳だけはどうしても雲が離れなかった。
軽食をとってから、本日最後のピーク、中盛丸山へ向けて歩き始める。雲がかかってまったく様子がわからないが、地図からは厳しそうな登りが予想された。この下りで対向2パーティとすれ違う。こんな時間から聖平を目指すのだろうか?

12:41 中盛丸山登頂(2860m, 28.2℃)

中盛丸山
中盛丸山の登りを見て愕然とする
そして、それは突然現われた。目の前の雲がとれて、驚くほど尖った山が視界に入った。相棒が再び「えっ、これ登るの」と小さく叫ぶ。鞍部からの標高差は150m程度だが、なんといってもこの形が精神的によくない。いったいどこを登るんだろう、と思ってしまう。
この登りは道が2つ付いているが、1/25000図に載っている稜線を直登する東のルートは閉鎖されていた。西のルートは山腹を巻くようについている。しかしそれでも頂上直下は読み取れないくらい等高線が密になっており、あえぎながら30分近くをかけて登りきった。
ここも頂上は雲に覆われて展望はゼロ。徒労感ばかりが残る登頂となった。余力があったら大沢岳に登ろうと当初は考えていたが、もちろんそんな力は残っていない。

14:07 百間洞山の家着(2520m, 25.4℃)

登山道
百間洞山の家に続く新道を行く
小屋
花に囲まれた百間洞山の家
鞍部から新道を通って百間洞へ。と思ったら、分岐は大沢岳方面へ少し登り返したところについていた。もう下るだけだと思っていた身にはこのわずかな登りが堪える。
新道はカンバの中の道。途中にまたまた登り返しがある。もう目鼻がついているのでゆっくり下る。ようやく小屋が見えた。しかしそれからが長く、水源の沢を渡って対岸を登り返してようやく小屋に到着した。

山小屋の夜

この日は小屋泊まり。テント場は小屋から少し登ったところで、トイレは小屋まで戻らなければならず不便だからだ。また、この小屋は食事が美味いことで有名で、是非とも泊まってみたいと思っていたのだ。
小屋の内部はこざっぱりとしていてきれい。到着時はまだ小屋には5人しかいなかったが、その後徐々に増えて最終的には30人ほどになった。
夕食は8人交替制で、我々は初回に食い込むことができた。評判の夕食はトンカツ定食で、揚げたてのカツ、茹でたての蕎麦と、きちんと出汁をとった味噌汁。普通の脚力であれば入山2日目でないとたどり着けないこの山奥で、こんな食事にありつけるということが素晴らしい。しかしそんな要素を差し引いても、じゅうぶん美味しい食事だった。特に味噌汁が美味かった。こういうところだと大概しょっぱく感じるのだが、絶妙の塩梅だった。欠点は、食事時間が25分制限であること。もっとゆっくり楽しみたいのだが、狭い食堂で入れ替え制なのだから仕方ない。
食後、雨が降ってきた。雨はその後も明け方まで降ったりやんだりを繰り返した。テントにしなくて正解だったと思った。
ページ内を句点で改行する