花の稜線・南八ヶ岳 2000年7月9日 - 10日 小屋利用

7月9日 曇ときどき晴

11:57 美濃戸口バス停発(高度計:1510m, 温度計:30.1℃)

美濃戸まではだらだらとした林道を歩く。

12:47 美濃戸着(1725m, 29.0℃)

美濃戸山荘でお茶と漬物の歓待を受ける。ここには赤岳天望荘付近の花情報があり、期待がふくらむ。

15:26 行者小屋着(2285m, 20.3℃)

行者小屋
がらんとした日曜夜の行者小屋
見渡すと、テントは1張だけ。小屋でキャンプの受付を済ませるが、小屋内もがらんとして人気がない。今日の宿泊人数を聞くと、わずか3人というので、キャンプをやめて小屋素泊まりに変更。
夕食は小屋前で食す。

7月10日 晴ときどき曇

4:35 出発(2260m, 19.5℃)

大同心・小同心の朝
大同心・小同心の朝
サブザックに荷物をつめて、行者小屋を出発。今回は、昨年途中で引き返してきた地蔵分岐点以北を踏破することにした。まず、地蔵尾根を登る。道のまわりはイワカガミがいっぱい咲いていた。見上げると雄大な赤岳。また、振り返れば北アルプスが残雪までくっきりと見える。北は白馬から南は御岳山まで。眺めのよい、飽きのこない道。

5:41 赤岳天望荘着(2615m, 17.8℃)

昨年小屋直下でコマクサの群落を見たので今回も期待したのだが、あまり咲いていない。が、ウルップソウが多くあった。また、黄色いスミレのような花も。ヤツガタケキスミレだろうか。

6:00 スラブ状の岩場

昨年撤退した岩場だ。今日は天気もいいから大丈夫だろうが、カメラをしまって気を引き締めて登ろう。

7:17 三叉峰分岐点(2710m, 23.1℃)

7:38 大権現に到着(2735m, 27.0℃)

硫黄岳
横岳大権現から見る台座の頭と硫黄岳
ここが横岳の最高地点。ほんとうは2829m。周囲の展望は抜群だ。途中までの岩場に花がたくさん咲いていた。オヤマノエンドウ・ハクサンイチゲが目立ったように思った。ちょっと重いけど花の写真3枚(計130KB)
大権現の少し先で岩場はおしまいになり、あとはなだらかな石の登山道が続く。

台座の頭通過

コマクサ大群落(の予定地)
コマクサ大群落(の予定地)
この辺りはコマクサの大群落があるが、まだ花をつけていないようだ。
黒い斜面にはコマクサの葉っぱがたくさん。

8:32 硫黄岳山荘着(2555m, 24.5℃)

小屋そばの高山植物園を一周する(一周100mくらい?)。だいたいはこれまでの道で見た花ばかりだったが、中にシロバナコマクサやクロユリがあった。

9:13 硫黄岳着(2635m, 21.6℃)

硫黄岳より赤岳・阿弥陀岳
硫黄岳より赤岳・阿弥陀岳
平たい石が堆積した、広々とした山頂。だいぶ雲が多くなって、浅間山と南アルプスが隠れてしまった。北東面の爆裂火口の迫力がすさまじい。

10:32 赤岳鉱泉着(2135m, 22.4℃)

樹林帯の中をジグザグを切って下降して、赤岳鉱泉に着いた。この道は地蔵尾根に比べると花が少ないし、北アルプスも見えず、単調に思った。斜度はそれほどきつくない。

11:04 行者小屋着(2255m, 22.9℃)

小屋に置いたままのメインザックを回収するため戻ってきたが、最初から小屋泊であれば赤岳鉱泉から直接美濃戸に下山すればよい。

11:35 荷物をまとめて行者小屋を出発(2255m, 23.0℃)

14:10 美濃戸口バス停着(1460m, 28.7℃)

最後に川を渡ってからの登りがきつい。特に精神的に。
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