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   画賛編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕   大田南畝関係
  【お】※実際に揮毫したかは問わない。◯は欠字、◎は表示不能文字
画題画賛出典巻・頁年月日
おうしつ
王質
「王質碁を観るの図に題す 俗吏滄洲奈遠何 欲求仙薬已蹉跎 傍観諳尽人間奕 六十余年爛斧柯」
〈『述異記』「爛柯」〉
南畝集18
漢詩番号3816
⑤294文化10年
1813/09/
おうしょいつ
王処一
「仙人王処一の絵に かへすべき所もしれず傘(カラカサ)に王処一とはなどしるしなき」
〈鉄脚仙人〉
七々集②296文化13年
1816/01/
おうたい
王岱
「王岱漁釣の図に題す 一葉軽舟下急流 手牽漁網得魚不 閑心別有垂綸者 自物非如自我求」
「又 処々漁梁坐籧篨 笑他魚網結空疎 不如孤棹投竿客 心在煙波不在魚」
南畝集20
漢詩番号4463-4
⑤481文政2年
1819/04/
おうまきつ
王摩詰 (王維)
「王摩詰弾琴図に題す。陽韻を得たり
 竹里横琴対月光 興来聊払両三行 徽音応是幽蘭操 忽動清風画裏香」
南畝集1
漢詩番号0058
③22明和9年
1772/05/
おおつえ
大津絵 (画賛)
 大津絵 (別資料)
おきあがりこぼし
起き上がり小法師
「起きあがり小法師の画に ひいふうみよついつゝなゝころび八おきあがりて九年面壁」あやめ草
千紅万紫
②55
①237
文化7年
1810/07//
おぐらさんそう
小倉山荘 
「小倉の山庄に黄門定家卿時雨をきゝ給ふところかきたる絵に
 小倉山峰のもみぢ葉一葉づつしぐれに染る色紙百枚」
万紫千紅①275文化11年
1814/
おぐらやま
小倉山
「題画 小倉山下古人心 一幅錦心楓樹林 応是随園詩話意 未来記与雨中吟」
〈『随園詩話』は清の袁枚の詩話〉
巴人集拾遺②497文政2年
1819/
おしどり
鴛鴦
「鴛鴦の画に つるぎ羽をむこ引出にてをし鳥の夫婦中よき金と水性」千紅万紫①257文化9年?
1812?
「鵯上戸に鴛鴦の画 川ぎしの鵯上戸ほろ酔に酔ふてうらやむをしの床入」
〈鵯上戸は植物〉
七々集②296文化13年
1816/01/
おたふく
お多福 (画賛)
 お多福 (別資料)
おにのねんぶつ
鬼の念仏
「鬼念仏画賛
 かたつぶりの角、おれては蛮触のあらそひやみ、外面は夜叉のごとしといへども、内心菩薩の道にいれり。身を墨染の奉加帳、つくたびごとに奥山の、かねの撞木はなまいだ/\」
四方のあか②152天明8年刊
1788/01/
「鬼念仏画讃
 悟れば九品のうてな、迷へば二本の角。念珠となりてくだくるとも、鬼瓦となりて全き事なかれ」
あやめ草
千紅万紫
②55
①250
文化6年
1809/11/
「鬼念仏賛
 蝸牛の角おれては、蛮触のあらそいやみ、外面は夜叉の如しといへど、内心菩薩の道にいれり。身をすみ染の奉加帳、つくたびごとに奥山の、鐘の撞木はなまいだ/\
 南無阿みだ仏と悟りし発心に鬼もさつそく滅無量罪」
六々集
四方の留粕
②240
①220
文化12年
1815/08/
天明7年?
おにや
鬼箭
「文晁のかける鬼箭のゑに 一筋に思ふ心は目にみへぬ鬼の箭ながらたつる錦木」あやめ草②85文化7年
1810/03/
おの の こまち
小野 小町
「小町冊子を洗ふの図に題す 点素々将汚 洗紅々自流 不遺繊芥種 何見一萍浮」南畝集14
漢詩番号2471
④320文化1年
1804/06/
「小野小町花に対するの図 小町芳名天下聞 飛花為雨々為雲 佳人独立桜花外 花与佳人色未分」南畝集14
漢詩番号2555
④344文化1年
1804/10/
「桜に小町の画 日のもとに桜といへる花あれば小野小町といふ美人あり」あやめ草
千紅万紫
②77
①236
文化7年
1810/07/
おの の たき
小野の滝
「小野の滝の絵に 山さらにかすかにひゞく小野の滝木曾の伐木丁々として」をみなへし
千紅万紫
②27
①255
文化4年?
1807/?
おはらめ
大原女
「小原女 小原女がひくてふ牛の黒木よりこしおれ歌もかきのせてみん」をみなへし②14天明1年?
1781/?
「小原女、梅を折りて牛の角にかけし画に 小原女の心も春や黒牡丹くろ木にしろき梅の一枝」放歌集②196文化9年
1812/05/
おみなえし
女郎花
「桔梗・をみなへしの画に 陣中へ女はつれぬはづなるを桔梗が原にたつ女郎花」七々集②272文化12年
1815/10/
おもと
万年青
「瓶中万年青を挿すの図 聞道千年蒀 喚作万年青 千年万年寿 巻蔵此一瓶」南畝集18
漢詩番号3649
⑤246文化9年
1812/06/
おらんだ
阿蘭陀
「紅夷の図 海不揚波二百年 九夷重訳八蛮船 崎陽曾見和蘭客 緑眼紅毛帽著毯」南畝集19
漢詩番号4236
⑤411文化13年
1816/12/
おらんだじん
阿蘭陀人図
「公家衆、阿蘭陀人をみる画に 百敷の大宮人やいかゞみん眼(マナコ)はみどり髪はくれなゐ」紅梅集②362文政2年
1819/03/
おんな
「女の猫を愛する四角画 猫の目のかはるにつけて時々のはやりともみよ身をばかく袖」をみなへし②18天明1年?
1781/
おんなえ
女絵
 女絵(美人図)(別資料)
おんなさんのみや
女三宮
「女三の宮のゑに 柏木のゑもんつくらふ色男女三の宮の猫にひかれて」紅梅集②355文政1年
1818/10/