今回FMF・MTP2003に参加してのカリフォルニア滞在中に、我々は 「ランチョ・サン・アントニオ オープン スペース プレザーブ(緑の丸)、 「ロス・トランコス オープン スペース プレザーブ」(黄色の丸)、 「ヘンリー コウエル レッドウッド州立公園」(赤色の丸)という3カ所の自然公園を訪れました。

         
         

 ランチョ サン アントニオ

    ロス トランコス

  ヘンリー コウエル

       
 3カ所の内「ランチョ・サン・アントニオ」、と「ロス・トランコス」は国立公園・州立公園ではなく、「ミッド ペニンシュラ リージョナル オープン スペース プレザーブ」という特別の保全緑地に含まれています。この「ミッド ペニンシュラリージョナル オープン スペース プレザーブ」はシリコンバレーの西、サンマテオ、サンタクララ、およびサンタクルーズの一部という3つの郡にまたがって26箇所、全体でおよそ46500エーカー、190平方キロメートルに及びます。この緑地を管理する「ミッド ペニンシュラ リージョナル オープン スペース ディストリクト」は選挙民主導で作られた公共の機関で、このディストリクト内で徴収された特別税によって運営されています。 

ミッド ペニンシュラ リージョナル オープン スペース  ディストリクト発行のパンフレットより引用、加筆

 市街地に隣接した場所にこのような自然公園があり、うらやましい限りです。全体的に見て、この地域では面積の2割程度が何らかの形で保護・管理されており、気軽に身近な場所を訪ねて、自然に親しみながら、その地域の自然を学習することができるようになっています。
 私の記憶の限りでは、訪れた3カ所の自然公園のいずれにもゴミが落ちていませんでした。日本では考えられないことが当たり前のように行われていることに驚き、他方では、いろいろなシーンでゴミを分別せずに捨てている現実との間に、環境保護に対する意識と文化の違いを実感した旅となりました。

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