ロス・トランコス・オープン・スペース・プレザーブには、サン・アンドレアス・フォールト・トレイルと名付けられた、サン・アンドレアス断層を学習するための自然探究路があります。我々が訪ねた時も、他に何組かの見学者が来ていました。トレイル入り口の駐車場には観察ポイントを記した地図とパンフレットが置いてあり、自由に持っていくことができます(写真ー上)。

   
     

 写真-中は1906年の地震の際に動いた断層が通っている場所で、現在は草が生えていたりして直接は見えないものの、柵がずれていることでそこに断層があったことが分かります。このときの活動では最大7メートルずれたところがあるそうです。

   
     
 写真-下は、サン・アンドレアス フォールト トレイル入り口から南の方を眺めた遠景で、サン・アンドレアス断層の主断層の通る所が浸食によって鞍部になっています。断層は写真の中の赤い線のあたりを通るものと見られます。
 

 サン・アンドレアス断層はプレート境界の一つの現れとして、長さ1000キロメートル以上にわたる活断層で、断層の西側が相対的に北に、東側が南にずれる動きをしています。活断層という考え方は、この断層の1906年の活動をきっかけに生まれたとも言われています。カリフォルニア州ではこの断層の活動に伴ってたびたび巨大地震に見舞われています。
 サン・アンドレアス断層と地震の関係についての詳しい解説は米国地質調査所のURL

http://pubs.usgs.gov./gip/earthq3/

をのぞいてみてください。

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