特集 金 洪才先生に聞く |
第57回(97年1月)定期演奏会プログラムより |
前回に引き続き、今回の定期演奏会でも指揮をしていただくことになった金洪才先生。一体、金先生とはどんな方なのか、興味をお持ちになる方も多いことでしょう。そこで、いろいろと聞いてみました。 |
Q:金大フィルは、以前と比べてどう変わったと思いますか? |
A:学生さんたちは変わってないと思うけどれど、年の差が開いたということを感じるね。 |
Q:指揮者を目指そうと思ったきっかけはなんですか? |
A:高2の時、小沢征爾の「ダフニスとクロエ」の演奏を聴いて感動したのがきっかけ。 |
Q:初めて舞台に立ったときはどんな感じでしたか? |
A:初めての舞台は1978年3月の渋谷公会堂で、ドヴォルザークの交響曲第8番とシューマンの「マンフレッド序曲」だった。練習はプロのオケで3日間やったから大丈夫と思っていたのに、指揮台にどっちの足から上がれば良いのか分からなくなって飛び乗ったんだよ。でも、あとでそれがかっこいいと言われた。音が鳴り始めたら平気になったが、それまでの緊張は大変なものだった。 |
Q:緊張をほぐすためになにかしてますか? |
A:演奏を始まる前に指揮棒のコルクの部分で壁を3回たたくというおまじないをしてるよ。 |
Q:先生がひいきにしている作曲家は誰ですか? |
A:モーツアルト。演奏するのは苦手だけどね。 |
Q:指揮をして良かったことはありますか? |
A:演奏会を終えてから、これで良かったとおもうことはまだない。けれどいつも演奏していていいと思う瞬間があるよ。・・・・答えを出すのは難しいね。 |
Q:舞台時のハプニングがあれば、お聞かせください。 |
A:いっぱいある。(笑)。指揮台から落ちたとか、組曲で1曲とばしたとか、指揮棒をとばしたとか、チェロの譜面台を倒したとか、小節を間違えたとか。あとショックだったのは、「ローマの松」だと思って練習場に行ったら「ローマの祭り」だった時。それから昔、ブラームスの交響曲第1番でオーボエのソロが出られなくなって、連鎖でクラリネットのソロも入れなくなったとき、思わず歌ったこともあったな。・・・・でも、いつの時もなんとか切り抜けているよ。 |
Q:休日はどのように過ごしていますか? |
A:普段の休みは1人で仕事の勉強をしている。いつも忙しくて、なかなか家族で出かけたりできないけど、夏休みには毎年子供を連れて釣りとかキャンプとかをしに出かけているよ。 |
いかがでしたか?これで皆様に金先生のお人柄の一面を感じていただければ、幸いです。 |