Road to Avonlea 


 ドラマ「アヴォンリーへの道」 のロケ地とその時代の生活様式の写真を紹介します。


Dalvay By The Sea Hotel

 北海岸の東側、Grand Tracadieのご存じThe White Sands Hotelのロケ地です。ロケーションは外観のみだったとか。目の前には大きな湖もあり、左前方には海も眺められてとても素敵な場所でした。残念ながら今シーズンのオープンは6月9日、この日もペンキ塗りをしていました。開業準備中というところでしょうか。ビジターズガイドによると、宿泊の他、レストランやギフトショップもあるそうです。

 湖の対岸からの写真です。なかなか素敵でしょ。


Cavendish Beach

 Green Gavelesから歩いて15分ほどの海岸です。モードも子供の頃散歩をした場所でしょう。ドラマではエキストラを用いて、散歩をしている様子を遠景から撮影していた場所だと思います。

 この海岸はPEIでも有数の海水浴場で、夏は沢山の人がバカンスを過ごしに集まってくるようです。近辺には長期滞在用のコテージが沢山有りました。


Orwell Corner Historic Village

 Charlottetownから東に約30分のOrwellにある歴史村です。当時の島の様子を村ごと保存してあります。製材所、かじ屋、雑貨店、当時の家、ドレスメーカー、ホール、教会、学校、農場などを見ることができます。ここでもロケが行われたとのうわさを聞いたのですが、実際何をロケーションしたのかは分かりませんでした。アヴォンリー同様の村の様子を紹介します。


雑貨店

 雑貨店のおばさんに入場料を払うと建物内を説明しながら案内してくださいました。奥は住居になっています。2階にはドレスメーカーの部屋も有りました。ドラマのローソンさん(後のステイシーさん)のお店もこんな感じだったでしょうか。お店のストーブの周りは冬の社交場でしたよね。当時の品物がいろいろあり、一つずつ説明して頂いてとても面白かったです。

 パフスリーブではありませんが、売り物の洋服の写真を撮っていたら「良かったら着てみませんか?」と雑貨店のおばさん。お言葉に甘えて洋服の上からですが試着させていただきました。ストーンとした簡単な作りのワンピースを共布のベルトでしめるとなかなか素敵に見えました。えっ!その写真?それは秘密です。


住居

 ダイニングの様子です。全体に重たい感じがしますが、当時そのままの雰囲気が 良く伝わってきました。

 左はリビングにあったオルガンです。他に見学者がいなかったせいか、なんとこのオルガンを弾かせていただきました。昔2年ほどオルガンを習ったことがあるので嬉しかったです。譜面台にあった賛美歌らしき楽譜を1曲弾きました。オルガンのサイズが大きいせいか、空気を送る足踏みペダルの重たいこと!日本の小学校のオルガンとは似て異なるものです。大きな音で弾きこなすには相当の体力が必要です。右はソーイングテーブルです。仕事の合間にパッチワークをしたり、お針の集いなどでは必需品だったのでしょう。

 2階のベッドルームです。島の多くの家がそうですが、日本の様な天井がありません。屋根裏部屋より少し広い感じの2階の部屋が多い様です。


キッチン

 どこの家にもかかせないキッチンストーブです。調理は元より冬の暖をとるなど大切なものだったのでしょう。ことに大きく立派なストーブでした。

 さあ、これは何に使った物だと思いますか?左側はアイスクリームメーカー、中央に材料を入れて、外側に氷を入れてかき回していると、はい、冷たいアイスのできあがり!モードもアンもセーラもこうして作ったアイスを食べていたのでしょう。右側はバターメーカー、こちらは棒を上下させて作るようです。銀の森のパットが作ったバターメーカーとは少し違うのでしょうね。


ドレスメーカー

 2階の半分はドレスメーカーの部屋になっていました。もつれた蜘蛛の巣のマーガレットはこんな部屋で仕事をするのにあこがれていたのかもしれません。ドラマでもオリビアさんがセシリーの(イジーにプレゼントしましたが)ドレスを作っていましたね。

 隣の部屋には機織り機と糸車が置いてありました。ニュームーンのローラ叔母さんが使っていた機織り機もこんなふうだったのでしょうか。糸車の写真の右に写っているのは大きな糸車です。羊を飼ってその毛を紡いで織物を作るまで、全部手作業でやっていたのでしょうね。


学校

 村の学校の内部です。アヴォンリースクールと似ていますよね。大きな達磨ストーブが冬の必需品だったのでしょう。机には当時の子供たちが彫った悪戯書きが沢山有りました。

 教室前方の本棚です。当時は教科書は貸し出されて生徒全員で大切に使っていたのでしょう。石版やインク坪、ペンも置いてありました。教室の壁にはPEIの地図と植物採集の標本が有りました。


村の風景

 村の中には農場や牧場もあり、この日も馬車で堆肥?を運んでいました。右手奥に見えるのが雑貨店の入り口です。

 馬車が走って行った方は白樺の並木道でした。赤い土の道に白樺の新緑がとても綺麗でした。曇りの暗い写真でごめんなさい。

 牧場の脇ではメイプルが花を咲かせていました。見ずらい写真でごめんなさい。早春メイプルツリーは若緑の小さな花が房状に咲きます。葉が開いた後にはプロペラ型の種が沢山実ります。

 白樺並木の手前にはレンギョウの黄色い花が今を盛りに咲いていました。教会脇の芝生には地面に張り付くようにワイルドストロベリーの花が。未だ春浅きオーウェルコーナーの風景でした。


Lighthouse

 北海岸の、Brackley BeachからDalvay By The Sea Hotelへ行く途中、国立公園内の海岸通りを走っているときに見つけた灯台です。ドアのサイズからもおわかりと思いますがとても小さな灯台でした。白い壁に赤い屋根が印象的ですね。

 島で一番古いPoint Primの灯台です。島から南へ張り出した岬の突端にあります。北海岸のものと比べるととても大きく、本土から来る船の大事な目印だったのでしょう。


Last Update: 22 Jun 1997
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