カナダ環境省ニュースリリース2006年12月8日
カナダ政府 新たな化学物質管理計画を発表
有害化学物質からの保護を向上


情報源:Environmental Canada, 8 December 2006
Canada's New Government improves protection against hazardous chemicals
http://www.chemicalsubstanceschimiques.gc.ca/communique_e.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年1月24日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/canada/env_canada/env_canada_061208.html

 スティーブン・ハーパー首相は、ロナ・アンブローズ環境相及びトニー・クレメント保健相とともにカナダの新たな化学物質管理計画(Chemicals Management Plan)について発表した。この計画は人の健康又は環境に有害な化学物質を規制するために直ちに措置をとるものである。

 ハーパー首相は、この計画は政府の包括的な環境議題の一部であり、公共輸送と再生可能エネルギーに関する行動を支える大気浄化法を含むと述べた。”我々が本日明らかにしたこの化学物質管理計画は、カナダを数千の産業用及び消費者用製品中で使用されている化学物質の評価と規制という点で世界のリーダにするであろう”と首相は述べた。”それは、我々の環境と我々のカナダ人の健康と安全を守る現実的で実施可能な措置である。”

 ”1994年以降は、カナダでは科学的なリスク評価を受けることなしに新たな化学物質を製造することも輸入することもしていない。これからは同様に厳格な評価が1984年1月1日から1986年12月31日までに市場に導入された"既存化学物質(legacy chemicals)に適用されるであろう”とアンブローズ環境相は説明した。

 ”カナダは世界に先駆けて昨年9月に23,000種の既存化学物質の分類を発表した(訳注1)”とクレメント保健相は加えた。”それは今、初めて実施に移される。我々は明確な優先順位を確立し、カナダ人の健康を守るための行動を起こしている。”

 ”さらに我々は、カナダでは禁止されている化学物質を使用している輸入製品の取り扱いとともに、製品ラベル・プログラムを改善するであろう”とクレメント保健相は述べた。

 カナダ新政府は、化学物質管理計画を実施するために、今後4年間に3億ドル(約300億円)を約束する意図がある。有害化学物質についての最新の情報を影響するためにカナダ政府はまた新たなウェブサイトを立ち上げた。
 http://www.chemicalsubstances.gc.ca


訳注1


化学物質問題市民研究会
トップページに戻る