Bergeson & Campbell, P.C. 2015年7月10日
内分泌かく乱物質: EPA が内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラム 第一段階評価を発表 情報源:Bergeson & Campbell, P.C., July 10, 2015 Endocrine Disruptors: EPA Releases Endocrine Disruptor Screening Program Tier 1 Assessments http://www.lawbc.com/regulatory-developments/entry/ endocrine-disruptors-epa-releases-endocrine-disruptor-screening-program-tie 訳:安間 武(化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2015年11月20日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/USA/ 150710_BC_EPA_Endocrine_Disruptor_Screening_Program_Tier_1_Assessments.html 2015年6月30日の米環境保護庁(EPA)による内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラム(EDSP)における最初の第一段階評価の発表は、当初のリスト1 テスト命令は 2009年10月に発せられていたのだから(訳注1)、プログラムの中で重要な節目である。当初のリスト1 中の 67 化学物質のうち 15 物質はその後、それぞれの農薬登録者により取り消されたか中止された。第一段階スクリーニングの意図される目的は、残りの 52 化学物質の内分泌系における 3つのホルモン経路(エストロゲン、アンドロゲン、及び甲状腺)との潜在的な相互作用を特定することであった。EPA は、既存の技術的調査とピアレビューされた発表文献からなるその他の化学的に関連ある情報(OSRI)とともに、11 のスクリーニング分析(5つの生体外分析、及び6つの生体内分析)によりデータを評価し、これら 52 の化学物質の内分泌機能をかく乱する可能性につい予備的な結論を引き出した。EPA は、これらリスト1 の化学物質の大部分はどれもスクリーニング・テストでバイオ活性を示さないか及び/又はリスクを及ぼさなかったと結論付けた。内分泌経路のどれかとの潜在的な相互作用を示した化学物質については、第二段階のテストが勧告された。重要なことは、”結果が潜在性を示していても、EPA がその化学物質は内分泌かく乱物質であると結論付けていると解釈されるべきではない”とその EDSP ウェブサイトで EPA が述べていることである。 第一段階スクリーニング評価の対象となった 52 の化学物質について、個別的に発表された証拠の重み(WoE)評価はオンラインでアクセスすることができる。関連する調査のためのデータ評価記録(DER)もまた、EPA により来週中には発表されると思われる。EPA は第一段階 WoE 評価の結論を次のように概説した。
第一段階 WoE 評価の発表と期待される DERs 及び第二段階テストガイドラインの発表は、高速分析手法と計算ツールの開発への EPA の関与とともに、EDSP におけるリスト2 化学物質の優先付けとリスト 2 のテスト命令のタイミングに大きく影響を与えるであろう。改訂されたリスト 2 は第一段階スクリーニングのための109 の化学物質を含む(訳注2)。リスト 1 と同様にリスト2 候補は、報告されているところによれば、公共飲料水中の可能性ある存在、及び/又は、EPA の内の登録レビュー状態についての EPA のレビューに基いて選択されており、人間又は他の生物種の内分泌系への作用の可能性に基づくものではない。 訳注1:関連情報
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