EPA 2009年4月15日
内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラム
変更された方針・手順と最終リスト

情報源:EPA Webpage
Endocrine Disruptor Screening Program (EDSP)
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/index.htm
Revised Policies and Procedures
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/pubs/regaspects/index.htm
Overview of the April 2009 Final List of Chemicals for Initial Tier 1 Screening
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/pubs/prioritysetting/final_listfacts.htm

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
掲載日:2009年4月17日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/epa/epa_EDSP_revised_090415.html

内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラム(EDSP)
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/index.htm


 このサイトは内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラム(EDSP)及び潜在的な内分泌影響を調べるための化学物質のスクリーニングとテストへのEPAのアプローチと進捗状況についての情報を提供する。もし、あなたが内分泌かく乱の話題について初心者なら、内分泌系とEDSPに関するもっと詳しい情報のために、あなたはEDSPの概要EDSPの入門を読むとよい。

 近年、ある科学者らはある種の化学物質はヒトと野生生物の内分泌系をかく乱していると提案している。様々な化学物質が実験動物の研究で動物の内分泌系をかく乱することが見出されており、ある種の魚や野生生物の内分泌系が化学的汚染物質によって影響を受け、発達と生殖の問題をもたらすという動かぬ証拠がある。この事実やその他の証拠に基づき、議会は1996年に食品品質保護法を採択し、ヒトと野生生物の内分泌系に影響を与える可能性があるので、農薬化学物質と環境汚染物質を調べるためにEPAに対してEDSPを立ち上げるよう求めた。

 内分泌かく乱物質スクリーニングは現在、3つの前線で進められている。
  1. 内分泌かく乱物質の調査(スクリーン)とテストを確認するために必要とされる科学的及び技術的テストの実施
  2. 初期スクリーニングとテストのための化学物質選択の優先度の設定
  3. テにEPAがストを要求するため用いる方針と手順の開発

2009年4月15日、EPAは下記3つの官報を発表した。

変更された方針と手順
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/pubs/regaspects/index.htm

2009年4月15日
 EPAは連邦官報で、公正・公平なテスト費用負担とデータ守秘についてのEPAの手続きとともに、テスト命令とその様式に関連する法的要求を含んで、EPAが採用している内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラムの変更された方針 (Revised Policies and Procedures for the Endocrine Disruptor Screening Program) を告知した。

 この変更された方針と手順は、方針と手順に関する2007年ドラフト版に関するパブリックコメント期間中にEPAに提出されたパブリックコメントを検討した後に加えられた変更を含む。ドラフト版方針と手順に対してなされた変更と説明には次のようなものを含む。
  • 農薬不活性成分のための反応オプションの変更
  • 農薬不活性成分データ提出者及び供給者リストの確立((PIIDSSL)
  • 初期命令発行後15年間の”キャッチアップ”命令発行の決定
  • 執行前レビュー及び非公式管理上レビューに関連する政策と法的解釈の説明
  • 他の科学的関連情報の引用又は提出に関する説明
  • 変更された事務手続きと見積もり
 パブリックコメントの詳細なレビューとEPAが変更された方針と手順の中でどのように考慮したかを示す文書、ドラフト内分泌かく乱物質物質スクリーニング・プログラム:初期スクリーニングとテストのための方針と手順に関するコメントへの回答( A Response to Comments on the DRAFT Endocrine Disruptor Screening Program (EDSP):Policies & Procedures for InitialScreening and Testing )が作成されている。


2009年4月第1段階スクリーニングのための最終化学物質リストの概要
http://www.epa.gov/scipoly/oscpendo/pubs/prioritysetting/final_listfacts.htm


 内分泌かく乱物質スクリーニング・プログラムの下における初期第1段階のための最終化学物質リストは、EPAがその裁量で決定した、暴露の可能性に基づき、最初にテストされるべき化学物質を含む。テストのために特定された最初の67物質のグループは、農薬活性成分と、農薬不活性成分(他の成分とも言う)として用いられる高生産量(HPV)化学物質を含む。このリストは既知の又はそれらしい内分泌かく乱物質のリストとして理解されるべきではない。初期リスト生成のためのアプローチにおいて、単にこのリストにあるだけで、これらの化学物質がヒト又はその他の生物種の内分泌システムをはかく乱すると疑わせることを暗示する根拠を提供するものではなく、またそのようにすることは不適切である。

 最終リストは73化学物質のドラフトリストへのパブリックコメントへの反応として展開された。EPAは73物質のドラフトリストから6化学物質を削除したが、それはそれらの化学物質はもはや3つの暴露経路から見出されることはないという最近の情報に基づくものである。それらの内、二つの化学物質、アジンホスメチルとフェンバレレートは、これらの農薬の使用が第2段階のデータが作成される2012年以前に終了するので、リストから削除された。残りの4つの化学物質は、用途の評価において3つではなくて2つの暴露経路のみに存在することが予測されることが確認されたので削除された。初期リストのための化学物質選択基準は、食品と職業暴露が代表される4つの暴露経路のうち、少なくとも3つの経路に化学物質が存在するということであった。具体的には、アルジカルブ、アレスリン、ジクロルボス、チオカルブが用途と散布方法の変更により、ひとつ又はそれ以上の経路での暴露の可能性がなくなったために、初期リストから削除された。

訳注:以下についての紹介は省略
・背景情報
・化学物質選択アプローチへの適用
・スクリーニングを遅らせる化学物質


訳注:関連情報
訳注:連邦官報による最終リスト<(リンク切れ)

訳注:欧・米・日の取り組み


化学物質問題市民研究会
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