HEAL 2013年11月13日 プレスリリース
内分泌かく乱物質の規制の遅れは 慢性疾患の防止と医療のための機会を無駄にする 情報源:Health and Environment Alliance (HEAL) MEDIA ADVISORY 13 NOVEMBER 2013 Delays are wasting opportunities for prevention of chronic disease and healthcare savings http://www.env-health.org/resources/press-releases/article/media-photo-op-delays-are-wasting 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2013年12月7日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/EU/131113_HEAL_Delays_are_wasting_opportunities.html
EDCフリーキャンペーンウェヴページ 多くのヨーロッパ市民の組織を代表する50の団体からなるEDCフリー欧州連合[1]は、ヨーロッパ中のキャンペーン活動の多数の写真を織り込んでバローゾ委員長の肖像写真を作り上げた。彼らはよりよく、人々の健康を保護し、慢性疾病を防止するために、遅れているEDC政策提案を早急に進めるよう委員長に求めた。EDCsに関係する慢性疾病は、重要な公衆健康の課題であり経済的流出である。 今日のキャンペーン行動は今年の5月にでバローゾ委員長への書簡の中でなされた要求を再確認している[2]。その書簡は、内分泌かく乱化学物質(EDCs)への規制措置を遅らせることを止め、人々の曝露を低減するための速やかな行動を要求した。同キャンペンーン・グループは、決定の延期はこれらの化学物質への人々の暴露を不必要に長引かせるだけであると述べた。低レベルであってもEDCsへの日々の曝露は、人間のホルモン系をかく乱し、乳がんのようなヨーロッパで発症が増大している多くの深刻な慢性疾病に関係している。 ”本年12月までにEDCsの科学的基準が制定されるということは欧州議会で民主的に合意されたことである。基準への影響評価を実施するという最近の欧州委員会の決定は、12月の締切を無視している。影響評価すると言うが、科学的基準はいつ制定するのか?”と同キャンペーン連合のメンバーであるHEALのリゼッタ・ヴァン・ヴィレは述べている。 内分泌かく乱物質の研究に積極的に関わる科学者らは、今年の初めに迅速な行動が必要であるとする立場を非常に明確に示した。2013年5月には、世界中の主導的公衆健康科学者89人が、内分泌かく乱物質に関するベルレモン宣言に署名したが、それは欧州委員会が行動を起こすよう要求するものである[3]。彼らは、特に不妊、先天性異常、精巣がん、乳がん、前立腺がん、注意欠陥多動症(ADHD)、肥満、糖尿病のようなEDC関連疾患を挙げている。 有害なEDCsからEU市民を守るための基準について科学的な議論よりも産業側の圧力が、この決定を遅らせている主な理由かもしれない。 10月に、スイスとデンマークの環境大臣は欧州環境委員ジャネッツ・ポトクニックに、影響評価は、殺生物剤規則(BPR)の範囲にはない社会経済的基準を考慮するのではないかという彼らの懸念表明する書簡を送った[4]。 ”HEALは、委員会は多くの科学的情報を入手しており、産業界が基準を遅らせているのを止めさせるべきであると信じる。委員会は可能な限り速やかに修正戦略を発表し、より安全な代替が存在する時にはREACHはホルモンかく乱する化学物質を認可しないことを確実にすべきである”とヴァン・ヴィは述べた。 連絡先: Lisette van Vliet, HEAL Senior Policy Officer, email: lisette@env-health.org Tel: +32 2 234 3645, mobile: +32 484 614 528 Genon K. Jensen, Executive Director, Health and Environment Alliance, Tel: +32 2 234 3642, Mobile: +32 495 808 732, Email: genon@env-health.org Diana Smith, HEAL Communications and Media Adviser, Diana@env-health.org, mobile: +33 6 33 04 2943 記者への注釈:
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