欧州労働組合研究所(ETUI) News 2013年6月26日
内分泌かく乱物質:
パラダイムシフトを求める


情報源:European Trade Union Institute(ETUI) News 26 June 2013
Endocrine disruptors: calls for a paradigm shift
http://www.etui.org/en/News/Endocrine-disruptors-calls-for-a-paradigm-shift

訳:安間 武(化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2013年7月4日
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http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/edc/EU/130629_ETUI_EDCs_calls_for_a_paradigm_shift.html


 内分泌かく乱物質−ホルモン系をじゃまする化学物質−は、ヨーロッパでは懸念が高まり、注目されている。スペイン労働者委員会(CC.OO.) の研究部門 ISTAS (Union Institute of Work, Environment and Health)は、最近の報告書(内分泌かく乱物質:新たな課題に対する解決(2013))の中で警鐘を鳴らしており、一方、ヨーロッパの多くのNGOsも本年3月末に、”EDCフリー:ストップ 内分泌かく乱物質”キャンペーンを立ち上げている。

 Istas と NGOs は、加盟国とEUが、”毒は用量次第”とするパラケルススの古い格言に基づいたアプローチを再考するよう求めている。研究が内分泌かく乱物質は、非常に低用量でも、特に小さな子どもたちに、有害影響をもたらすことができることを示している。

 フランスの国立健康医学研究所(INSERM)は、殺虫剤、除草剤、及び殺菌剤が、たとえ低用量であっても労働者、彼らの子どもたち、そして広範な地域社会の健康を危険にさらしている多くの内分泌かく乱物質を含むことを示す農薬に関する不安にさせる事例報告書を発表した。

 2013年1月、国連は、内分泌かく乱物質への暴露とある種のがん(乳がん、精巣がん、前立腺がん、甲状腺がんなど)、早産、糖尿病、肥満等との間にある関連があることを確立する報告書を発表した。

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訳注:EDCに関連する最近の声明



化学物質問題市民研究会
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