BAN プレスリリース 2022年9月2日
トルコ当局 有害な航空母艦 ”サンパウロ”号の入港を禁ずる 数週間にわたる世論の抵抗が実る 情報源:BAN Press Release, September 2, 2022 Turkish Authorities Ban the Entrance of Toxic Aircraft Carrier “SAO PAULO” Success After Weeks of Public Protests https://myemail.constantcontact.com/Turkish-Authorities-Ban-the-Entrance- of-Toxic-Aircraft-Carrier--S-O-PAULO-.html?soid=1114999858498&aid=9Qa8Y3vAmoo 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2022年9月4日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/shipbreaking/ban_220902_ Turkish_Authorities_Ban_the_Entrance_of_Toxic_Aircraft_Carrier_SAO_PAULO.html 【2022年9月2日、アリアガ、トルコ】トルコはついに、有害空母サンパウロ号の自国海域への進入を禁止した。何週間もの間、国際 NGOs の支援を受けている地元の環境及び労働団体は、ブラジルからアリアガへの船の航海に抗議し、バーゼルおよびバルセロナ条約の順守を要求してきた。
船の出航を停止する連邦地方裁判所の差し止め命令が執行されず、ブラジル政府と船の購入者が船内の有害物質の量を適切に特定するための 2回目の危険物リスト(IHM)の作成と提出を行なわなかったために、トルコの環境・都市・気候変動大臣であるムラト・クルムによる入港禁止の決定がなされた。実際、環境および人権団体が最初の監査の有効性に異議を唱え、トルコ当局は 2 回目の監査が必要であると判断した。 ”この船のトルコへの輸出に対する並々ならぬ抵抗は、トルコ政府の『門戸開放』廃棄物政策のために、世界のこの地域に集中的な環境被害が生じているこの瞬間に起きている”と、イスタンブール労働安全衛生監視のアスリ・オドマンは言う。 ”確固たる基礎の上に環境基準を置くために、環境的または社会的投棄は許されるべきではない。したがって、我々の闘いは国家的なものだけではない。”
”バーゼル・アクション・ネットワーク (BAN)、アスベスト禁止フランス、アンリ・ペゼラ協会 (労働、健康、環境)、国際アスベスト禁止事務局 (IBAS)、イスタンブール・イシグ・メクリシ、グリーンピース地中海、ブラジル・アスベスト暴露者協会(Brazilian ABREA)、NGO 船舶解体プラットフォームは現在、モロッコ、スペイン、英国の政府に対し、同船がジブラルタル海峡を横断しようとした場合、直ちに停止させるよう求めている”と、NGO 船舶解体プラットフォームのニコラ・ムリナリスは述べている。 ”我々が違法な往来の明らかな事例を目の当たりにしていることは間違いない。” さらなる詳細: BAN のエグゼクティブディレクター、ジム・パケット 電子メール: jpuckett@ban.org 電話: +1(206) 652-5555 アニー・デボモニ、アスベスト禁止フランス協会 代表 メール: annie.mony@gmail.com NGO 船舶解体プラットフォーム 電子メール: info@shipbreakingplatform.org 電話: +32 (0)260.94.419 アスリ・オドマン、イスタンブール労働安全衛生労働監視 電子メール: asli.odman@msgsu.edu.tr バーゼル・アクション・ネットワークについて 1997 年に設立されたバーゼル アクション ネットワーク(BAN)は、ワシントン州シアトルに本拠を置く米国の 501(c)3 慈善団体(訳注:アメリカ内国歳入法 第501条C項3号の規定により、課税を免除される非営利団体)でる。 BAN は、世界的な環境正義と有害廃棄物貿易の経済的非効率性とその壊滅的な影響に立ち向かうことに焦点を当てた世界で唯一の組織である。今日、BAN は、ジャーナリスト、学者、及び一般大衆のための廃棄物取引に関する情報交換所としての役割を果たしている。 BAN はその調査を通じて、発展途上国における有害なな電子廃棄物の投棄の悲劇を明らかにした。詳細については、www.BAN.org をご覧ください。 NGO 船舶解体プラットフォームについて NGO Shipbreaking Platform は、ベルギーのブリュッセルに本部を置く、環境、人権、労働者の権利団体の連合体である。当組織は 10 年以上にわたり、船舶解体労働者が安全な仕事を得る権利、利用可能な最善の技術を使用する権利、及び同等に保護される環境基準を世界中で求めて戦ってきた。地理的にも方向性においても幅広いサポート基盤により、標準以下の慣行について責任を問われることのない強力な海運業界の主張に挑戦している。我々は、船舶体によって引き起こされる人権侵害と汚染に対する一般の認識を高め、悪名高い船舶解体海岸でのビジネスを止めさせるための政策と市場インセンティブの両方を促進するよう努めている。我々の目標は、人権、企業の説明責任、環境の原則を包含する持続可能な解決策を見つけることである。 訳注:関連情報 |