BAN メディアリリース 2010年7月19日
EPA が e-Stewards 認定リサイクル業者を
責任ある電子機器リサイクルへの道であると認める


情報源:BAN Media Release 19 July 2010 (Seattle)
EPA Names e-Stewards Certified Recyclers as Route to Responsible Electronics Recycling
http://www.ban.org/ban_news/2010/100719_epa_names_estewards.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年7月21日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/BAN/e-Stewards/100719_EPA_Names_e-Stewards.html


 米環境保護庁(EPA)は、”e-Stewards リサイクル業者認定”及び関連する”電子機器の責任あるリサイクルとリユースのためのe-Stewards 標準”を公式に認めた。リサイクル産業と労働安全衛生、データ保障、認定、その他の分野の専門家らとともにバーゼル・アクション・ネットワークにより開発されたe-Stewards 標準は電子廃棄物管理のための環境的に安全で責任ある実施について述べている。環境分野のコミュニティーは、e-Stewards 標準は有害廃棄物の途上国への輸出を禁止した唯一の標準なので、このEPAの認定を歓迎した。

 ”我々は、責任あるリサイクルが重要であると考える個人、企業、電子機器リサイクル業者を増やすのにこの標準が有効であるとEPAが認めたことを非常に喜んでいる”とBANの e-Stewards ビジネス・ディレクターであるローレン・ローマンは述べた。”我々の標準は、途上国の人々を有害廃棄物の汚染から守る一方、それらの国への有害ではない貴重な商品の自由な貿易を完全に支持している”。

 EPAのウェブサイトはe-Cyclingウェブページで次のように新たなお知らせを載せている。

 EPAは安全で保護的なリサイクルの取り組みを支持し働きかけ続け、リサイクル業者の最良の管理の実施に向けて改善することを奨励する。EPAが環境的に安全で進歩的実施であると信じる第三社認定のような取り組みを含む R2 や e-Stewards など既存のリサイクル認定プログラムがある。

 現在、完全なe-Stewards 認定を再確認したe-Stewardsリサイクル業者として認定されている約50社のための追加的な支援が、環境的に安全な方法で古い電子機器を管理するよう連邦政府の施設や機関を奨励する”連邦電子機器チャレンジ(Federal Electronics Challenge)”の全てのパートナーに送られたEPAの文書の中に示されている。そのメモは次のように述べている。

 R2認定又はe-Stewards認定されたリサイクル業者の使用は、電子製品の処分に関し環境的に適切な実施方法の採用を求める連邦政府の要求に合致する。これらの認定されたリサイクル業者を使用すれば問題はない。

 リサイクル産業の指導者らの要求で、非営利団体バーゼル・アクション・ネットワークは、国際法と矛盾する途上国への有害電子廃棄物の輸出を容認するR2実施に対する代替として、”電子機器の責任あるリサイクルとリユースのためのe-Stewards 標準”を開発した。

 バーゼル・アクション・ネットワークの使命は国連のバーゼル条約と、どのような条件であろうと途上国へどのような有害廃棄物の輸出をも禁止する修正条項(Amendment)の国際的な遵守を推進することである。有害な電子廃棄物が貧しい国の人々と環境に及ぼす驚くべき悪影響は、CBSの番組 60 Minutes や PBS の番組 Frontlineで報道されて、よく知られている。


訳注:関連情報


化学物質問題市民研究会
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