BAN プレスリリース 2008年11月10日
E-Stewards 活動家と産業が共同で 責任ある電子廃棄物リサイクラーを認証 埋め立て処分場又は途上国に投棄するな 情報源:BAN Press Release November 10, 2008 E-Stewards: Activists and industry join to certify responsible electronics recyclers No dumping in landfills or developing countries http://www.e-stewards.org/news/081110_news_release.html 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2008年11月13日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/basel/BAN/e-Stewards/081110_Press_E-Stewards.html 【2008年11月10日 シアトル】−バーゼル・アクション・ネットワーク(BAN)と電子機器引き取り連合(Electronics TakeBack Coalition)は本日、共同でアメリカとカナダのリサイクル業者とともに、北アメリカで最も責任あるリサイクル業者(リサイクラー)を特定する e-Stewardsプログラムが間もなく正式に認定されると発表した。 e-Steward 認証は、電子廃棄物リサイクラーの独立した審査と認証を行う北米大陸で初めてのプログラムである。それは、有害電子廃棄物を開発途上国や地方の埋め立て場、焼却炉への投棄;電子廃棄物処理に囚人労働者を使うこと;廃棄コンピュータに含まれる個人データの無認可公開−を禁止する。 ”残念ながら今日、電子廃棄物リサイクラーを自称する会社の多くは詐欺師である”と、バーゼル・アクション・ネットワーク(BAN)のe-Stewardsプロジェクト・コーディネータであるサラ・ウェスターベルトは述べた。”彼らは単に、古いコンピュータをコンテナーに積み込み、それらを中国やアフリカに船で送り込むだけである。e-Steward リサイクラーを選定すれば、消費者と大企業は彼らの古いコンピュータとテレビが安全に管理され、地方の埋め立て場に単に投げ込まれたり囚人労働者により不安全に処理されたり途上国に輸出されたりすることがないことが保証される”。 e-Stewards 発表は、日曜日(11月9日)アメリカのCBSニュースの番組 60 Minutes での『有害電子廃棄物を追跡』(訳注1)の勇気ある暴露;カナダのCBC放送が最近放映した『電子廃棄物の投棄場』((訳注2);最近のフランス語カナダの番組、パノラマでの一遍『電子廃棄物:リサイクルの隠された顔(フランス語)』(訳注3)の後に行われた。これらの番組はアメリカとカナダでリサイクラーに渡ったコンピュータは中国やアフリカに投棄されているらしく、そこで電子廃棄物は計り知れない環境と健康問題を引き起こしていることを明らかにしている。 9月には米会計検査院(GAO)もまた、報告書『電子廃棄物:EPAは、実施の強化と包括的な規則により、有害なアメリカの輸出の管理を改善する必要がある』(訳注4)を発表し、電子廃棄物輸出に対する政府の管理と実施の欠如を非難した。電子機器引き取り連合とBANはまた、国の輸出禁止法の制定を達成しようと努力している。 ”e-Stewards プロジェクトは、政府と産業が情報テクノロジーの時代の合理的な世界市民として行動しないことへの反応である”とBANの代表ジム・パケットは述べた。”それはまた産業界のリーダーと活動家が共同して働けば山をも動かすことができることを示すすばらしい事例であり、この場合は、電子廃棄物の山を真に責任あるリサイクラーに動かす(渡す)ことである”。 e-StewardsはすでにBANによって認証されている92か所の32社を含んでいる。本日BANは、2010年の初頭までにこのプログラムは ANSI-ASQ 米国認定機関(National Accreditation Board (ANAB))の第三者審査による認証システムになるであろう。この揺るぎない認証プログラムを生み出すための資金は、e-Steward 創設者として指名された14のリサイクル会社によって提供された。 e-Steward 創設者は下記の14社である。
■e-Stewardsに関するビデオ:『IT時代に責任を負う(Taking Responsibility in the IT Age)』 e-Stewardsとのインタビューに関する連絡先
訳注1
訳注3 訳注4
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