[純正調] [ミーントーン] [ウェル・テンペラメント] [12平均律]
古代ギリシャのピタゴラスによる音律。周波数比3/2の純正五度をC→G→D→A→E→H→Fisと積み重ねて得られた7つの音をオクターブ内に並べ替えてできたものです。ただし、最後のFisは五度を6回積み重ねた結果、3/2の6乗つまり3の6乗/2の6乗=729/64、さらにオクターブ内に収めるために分母に2の3乗を掛けて729/512という、純正音程とは程遠いものになってしまうため、4/3という純正音程のFに置きかえられています。グレゴリオ聖歌や中世の音楽はこの音律によっています。ち なみに、五度を12回積み重ねて得られるHisは、最初のCのオクターブ上の音より24セントだけ高くなってしまいます。このずれは「ピタゴラス・コンマ」とよばれます。