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苦情ネギ。
そんな中で、この、イスラエルの作曲家パウル・ベン=ハイムの「交響曲第2番」をこのオーケストラが演奏したアルバムが、DGというメジャー・レーベルからリリースされました。指揮者は、2020年から音楽監督を務めているイスラエル人のラハル・シャニです。 実は、彼らは2022年にも、同じ作曲家の「交響曲第1番」を、やはりDGからリリースしていますから、これは「第2弾」ということになるのですね。もちろん、いずれもデジタルのみです。ただ、不思議なことに、いずれも録音された日時のデータが、どこを探しても見つかりません。これらのアルバムは、ある意味プロパガンダ的な意味も持っているのでしょうから、いつ録音されたか、というデータは必須だと思うのですが。 パウル・ベン=ハイムは、1879年にミュンヘンで生まれました。その時は、ドイツ人としてパウル・フランケンブルガーという名前だったのだそうです。彼は1933年にパレスチナに移住し、その時に今の名前を名乗るようになりました。ヘブライ語で「ベン=ハイム」というのは、バウムクーヘンではなく(それは「ユーハイム」)「生命の息子」という意味なのだそうです。ドイツ時代はブルーノ・ワルターとハンス・クナッパーツブッシュのアシスタントを務め、指揮者として活躍しましたが、イスラエルでは作曲に専念するようになったようですね。彼は、そこで多くの作曲家を育てています。 彼の作品は多岐にわたっていますが、交響曲は2曲しか作っていないようですね。「1番」は1940年、この「2番」は1945年に作られています。彼の作風は、この頃の「現代音楽」とは無縁の、古典的な伝統を継承しているようですが、随所に民族的な要素も加味している、といった所でしょうか。今回の交響曲でも、楽章は古典的な4楽章の形を取っていますし、最初の楽章などはしっかりソナタ形式になっていますからね。 第1楽章は、冒頭からフルートのソロで第1主題が提示されます。それは穏やかなメロディで、どこかオリエンタルな雰囲気も漂っています。そこに弦楽器が加わってくると、音楽は活発になり、ちょっと勇ましい第2主題が登場します。そのままクライマックスを迎えると、一旦落ち着いて展開部となります。そこでは、金管楽器によってファンファーレが響き渡り、さらなるクライマックスとなります。それが静まると再現部、そこではフルートとソロ・ヴァイオリンでテーマが現れます、やがてとても静かなエンディングを迎えます。 第2楽章はスケルツォです。ほとんどワルツかと思えるようなダンス音楽のように聴こえます。中間部はトリオに相当する部分で、荘厳なコラールが静かに響き渡ります。 第3楽章はヘブライ風のモードによる悲しみが込められているようにも聴こえるテーマが、弦楽器で奏されます。そこに、コールアングレやクラリネットの、やはり悲しげなソロが加わります。後半に、フルートとヴァイオリンのソロが、ちょっとかみ合わない2重奏を披露していますが、これは何かのメタファーなのでしょうか。 終楽章は、いきなりショッキングな音楽で始まりますが、やがてノリノリのダンス音楽が始まります。それはどんどん盛り上がって行って、盛大に終わりを迎えます。 そんな感じの、とても分かりやすい曲でした。終楽章などは、もう頭が空っぽになってしまうほどの爽快感がありましたね。でも、「だからどうした」という気にもなるのですが。 Album Artwork © Deutsche Grammophone GmbH |
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きのうのおやぢに会える、か。
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