Saint Jean-Baptiste

Saint John the Baptist
洗礼者聖ヨハネ


 
洗礼者聖ヨハネとは
 
 洗礼者ヨハネは、預言者であり、当時多くの信者を得ていた。ヨルダン川で人々に洗礼を施していて、イエスも彼から洗礼を受けたと聖書に記載されている。聖書は彼とイエスの関係をイザヤ書40章3節に求めている。
 福音書家のヨハネとは別人(念のため)。
 
構図の特徴は
    
 東方正教会において、洗礼者ヨハネは高い重要性を持っている。
 イコノスタシスのDeesisにおいても中央にイエス、左にはマリア、右に洗礼者ヨハネが配される。
 洗礼者ヨハネを描いたイコンでは、聖書に記された通りに毛衣を身にまとったヨハネ(天使の翼を持っていることもある)が手にした杯を指さしている。杯の中には幼子イエス(非常に小さく描かれる)が横たわり、ヨハネの持つスクロールには下に示した聖書からの引用が記されている。
 杯を持たずスクロールだけ、またはなにも持たないバージョンもある。
 
聖書では
 
 ”預言者イザヤの書に、
 「見よ、わたしは使いをあなたの先につかわし、
 あなたの道を整えさせるであろう。
 荒野で呼ばわるものの声がする、
 『主の道を整えよ、
 その道筋をまっすぐにせよ』」
 と書いてあるように、バプテスマのヨハネが荒野に現れて、罪のゆるしを得させる悔改めのバプテスマを宣べ伝えていた。そこで、ユダヤ全土とエルサレムの全住民とが、彼のもとにぞくぞくと出て行って、自分の罪を告白し、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けた。このヨハネは、らくだの毛ごろもを身にまとい、腰に皮の帯をしめ、いなごと野蜜とを食物としていた。彼は宣べ伝えて言った、「わたしより力のあるかたが、あとからおいでになる。わたしはかがんで、そのくつのひもを解く値うちもない。わたしは水でバプテスマを授けたが、このかたは、聖霊によってバプテスマをお授けになるであろう」。
 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから出てきて、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。そして、水の中から上がられるとすぐ、天が裂けて、聖霊がはとのように自分に下って来るのを、ごらんになった。すると天から声があった、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である」。”(マルコによる福音書1:2−11) (c)日本聖書協会 Japan Bible Society, Tokyo 1954,1955
 
洗礼者聖ヨハネを描いた代表的なイコン (参考)洗礼者聖ヨハネを描いた著名な絵画  
本ページの表記は整理の都合上、フランス語、英語、日本語の順になっています。フランス語に付いてはアクサン等が、Shift_JISによる日本語と同時に表示不能な為、省かれています。読みにくいかと思われますが、ご容赦を。


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