ヨルダン

今回のルート
レバノン編

シリア編
トルコ編



前回(1995年、5年前)ヨルダンに来たときは アンマン市内観光ペトラ死海に行ったので、 今回は行き残したジェラッシュとアカバに行くことにした。


ジェラッシュ


ジェラッシュはアンマンからバスで45分、日帰りでいける遺跡である。 規模もペトラについで大きく、ヨルダン主要な観光地の一つである。 ダマスカスからアンマンについた後、アブダリのセルビス&バスターミナルからジェラッシュに行った。 (300Fils、1JD=1.5US$=1000Fils)
入場料は5JD。 ジェラッシュに建てられたローマ風の神殿は主に紀元50年から3世紀に造られたものであるが、 壮大なものである。 その時代日本がどうだったかを考えれば、今のアラブを日本が途上国扱いしているのがいかに僭越なことかが分かる。
凱旋門をくぐり、南門から中に入ると、正面にはフォーラムと呼ばれる円型広場があり、 左方の小高い丘に登るとそこには南劇場というローマ劇場がある。
北劇場もあるのだが、南劇場の方が保存状態がよく、完全な状態でイベント会場としても使われている。
そこから、西側を北の方に歩いていき、聖ピータポール教会、聖ジョージ教会などを通り、アルテミス神殿に着いた。 アルテミス神殿はまさにジェラシュのメインともいえる。 ひときわ高くそびえたつ12本の柱がみどころであり、その大きさはとても迫力がある。 アルテミス神殿から東側に降りて来ると、列柱道路があり、フォーラムに戻るようになる。
昼間の非常に暑い時間に回ったため、バテバテとなったが、ちょっと建物の影に入ると風が涼しく暑さをしのげる。 この辺が日本の夏とは違う点である。実際日本に帰ってきた後、中東より暑いと感じたのは、日陰でも涼しくないからなのである。



アカバ

アカバはアカバ湾に面し、マリンスポーツで有名なリゾートである。 ジェラッシュからアンマンに戻った後、アンマンからセルビスで3.5JD、4時間かけて到着した。 到着は夜だったので、その日は、宿を探しただけで終わる。(ペトラホテル、5JD)
紅海ダイビングのメインはエジプトではあるが、アカバ湾も一応紅海ダイビングである。 今回、アカバに来たのは、まさにスキューバをするためであり、私もダイバーのはしくれとして、 紅海ダイビングにチャレンジすることにした。
アカバのダイビングショップは街中にいくつかあるが、ダイビングショップのツアーでなくとも、 ロイヤルダイビングセンターという公的施設に直接行けば、即日潜ることができる。 ここはサウジアラビアとの国境付近にあり、アカバ市内から15Kmほど離れているが、 朝9時にアカバの主要ホテルを回る無料のシャトルバスが出ている。
センターに行くと、ライセンスのチェックなどとともに、今後の旅行予定を聞かれた。 というのは、即日アンマンに行く場合、高度の関係で午前中しか潜れないのだそうだ。 ダイビング終了後12時間は飛行機に乗れないという決まりはあるが、バスで行ってもアンマンに行く途中に高度の高い場所があるので、 危険だとのことである。私は、その日の午後にバスでアンマンに帰ろうとしていたので、結局午前中しか潜れなかった。
民間のダイビングショップなら大丈夫だったかもしれないが、公的施設だから厳しいのかもしれない。

1ダイブ10JD。全ての機材のレンタルが5ドルであり、日本と比べ圧倒的に安い。(本来、日本が高すぎるのだが。)
センターの前はプライベートビーチになっており、そのままエントリーできる。 海水浴(シュノーケリングを含む)で来てる欧米人のリゾート客がほとんどであるので、 スキューバをやったのは私とバディのダビデの二人だけであった。
海の中は透明度20m以上。美しいコーラルリーフが広がっている。水温も高く快適であった。
海岸沿いはいくつかビーチがあるが、日本のように海の家などなく、パラソルらしきものがいくつかあるだけである。 どこも海は美しく、ビーチもきれいなのにもかかわらず人は少ない。 こういったところで海水浴をするのは、日本で考えればとても贅沢なことである。 まあ、アラブの人達、とくに女性は海水浴などしないこともあるのだろうが。