レバノン

トルコ編
シリア編

ヨルダン編




ベイルート



イスタンブールからベイルートには夜飛んだので、ベイルートに到着したときはすでに11時過ぎ。 このまま訳もわからず町に出るのはとても危険であるので、空港で宿を探した。 インフォメーションで安い宿をというと、6ドルでドミトリーというところを紹介してくれた。 ただし、空港から宿までタクシーで20ドルであるから、物価が安いのかどうか不明である。

ベイルートは都会であり、中東でありながら街はヨーロッパナイズされていてセンスが感じられる。 白人も多く見かけた。物価は安く、特にセルビス(乗合タクシー)は市内の移動が500Lである。(1US$=1500L、約30円くらい)
しかし、かと思うとタクシーとして一人でのると5-10ドルと跳ね上がる。 もちろんぼってるのだろうが、根本的にタクシーとして乗ること自体贅沢なことなのだろう。 よく考えれば、このセルビスというシステムは合理的であり、車に空いた席のあるまま走らせる方が無駄な気はする。

レバノンはバールベックがメインであったので、翌朝鳩岩を見に行ってから、早速バールベックに行った。



バールベック



ベイルートからセルビスで5000Lでバールベックに行った。 これから中東を回っている間ずっとそうだったのだが、夏の中東の昼間(11時から3時)は外を歩いて観光するのは非常に厳しい。
通常だったら、観光地に行くために朝出て、昼間観光して夕方戻るのだが、そんなことをすると最も暑い時間に外を歩き回らねばならなくなる。 ここバールベックでも実はそうなってしまい、最も暑い時間に観光をしたので、水分は絶えず飲みまくり、 しかもすぐに休憩をとり、それでもバテバテになってしまうという状態であった。

バールベックは世界遺産の一つであり、遺跡自体は確かに素晴らしいのだが、ペトラをすでに見てしまった目ではやはり規模が小さく、 比較すると見劣りするのは否めない。 もちろん、たとえば日本にあったら大変な遺跡であるし、絶えずたくさんの観光客を集めることは間違いないようなものである。

バッカス神殿は現在もイベント会場として使っているようで、座席が並んでいる。 こういったことは中東の遺跡に共通しており、ローマ劇場などは各地でやはりイベント会場として使っている。 遺跡といっても手付かずにしなければならない理由はないので、仕方がないのだが、見る側としてはやはりちょっと興ざめである。