ISDE95
ヨルダン・イタリアの旅


95.8.19-26

ヨルダン


ヨルダン―イタリアの旅という意味不明の旅行が生まれるまでには結構苦労した。
本来、中東旅行を企画していたのだが、ミラノでの学会に参加することになり、 この二つをどうにか組み合わせられないかどうかをいくつかの旅行会社に問いあわせてみた。 時期は夏休み真っ只中。ヨーロッパ線はなかなか空いていない。 しかし、この学会関連の旅行会社に問い合わせるとツアー用におさえている席があるので、 ミラノの往復ならどうにかなりそうだった。
そこで、パリ、アテネ経由で、最後はロイヤルヨルダンでアンマンに入り、 帰りはローマからミラノ入りするという、ルートで実現したのである。


アンマン死海

エールフランスの夜便でパリ早朝着、そのままアテネに飛んでロイヤルヨルダンのファーストクラス (これしか取れなかったが、実はエコノミーも実際には空席があった)でアンマンに夜入った。
長旅であった。
アンマン市内のFiras Wings hotelに宿を取り、翌日は死海に行った。
イスラエル側では観光化されているようだが、ヨルダン側の死海はまだまだである。 ビーチに塩水を落とすためのシャワーがあり、一応リゾートホテル様の建物があったが、 小さなエリアであった。
死海はよく両手両足を上げて浮かぶ姿で有名だが、実際の海の水は汚い。 塩水は飽和食塩水であるので、しょっぱいというより苦いと言う感じである。
ヨルダン土産に死海の塩という入浴剤がある。一つ1ドルであり、空港でも売っている。 お買い得である。

アンマン市内では、アンマン城に行った。 ここは市内にありながらなかなか見ごたえのある遺跡である。 破壊が激しくいのがちょっと残念だが、結構な規模である。 写真にあるヘラクレス神殿跡などが有名である。アンマン城は小高い丘の上にあり、 アンマン市内が一望できる。

アンマンの街中にはローマ劇場があり、市民の憩いの場所になっている。 今でもコンサートなどに使われているらしい。






ペトラ



ヨルダンで最も印象的だったのはなんと言ってもペトラである。 アンマンからセルビスタクシーで5時間ほどかかって、ヨルダン最大の遺跡、ペトラに着いた。
入り口からはまさに砂漠の道が続く。ラクダが行き交う道をテクテク歩いていく。 その後、きりたった岩場の間の曲がった道を進んでいくと、 突然、正面に写真にあるエルハズネが現れた。ここは、ある意味ペトラのメインでもあり、 インディジョーンズのロケ場にもなっていたとのことである。 切り立った岩場に掘って作られた神殿は見事という他ない。しばし時間を忘れて立ちすくんだ。

ここから、ローマ劇場、ビザンティン教会など、多くの見所が点在している。 歩いていくと次々と続く遺跡は十分大規模であるが、実際の遺跡自体は、 もっと広大なエリアに広がっており、まだ見ぬ遺跡もあるらしい。

炎天下、ぜいぜいいいながら歩いていったが、ペトラの遺跡は素晴らしかった。 これは掛け値なしにお勧めである。これを見ずして死ぬのは損である。





イタリア


ミラノ




ミラノ行きは国際食道疾患会議に参加するのが目的であったので、本来は仕事の一環である。 しかし、発表は一日で終わるので、ミラノ市内観光をしてその後ベニスに日帰りで行ってきた。

学会自体はミラノ大学構内で行われた。 大学は歴史があり、建物も赴きがあったが、学会自体は日本からの参加者も多く、特に印象はない。
学会主催の夜のレセプションは、ミラノ郊外のコモ湖で夜に行われたが、 これはすごいものであった。古城を借り切って、庭に特設で噴水をつくり、 ライブ音楽とライトアップをするという派手なショーがあり、 それを食事をしながら見ることができた。 まさに欧米人の喜びそうなヨーロッパならではという感じの贅沢さであった。
ミラノ市内では写真のドゥオーモが有名であり、女性の喜ぶショッピング街もある。
有名なセリエAのサッカーではインターミラノとACミランの二つのチームがあり、 いずれも人気チームである。ユニフォームや、タオルなどのグッズがそこここに売っている。




ヴェニス
ヴェニスは水の町。運河が主要な交通路となっている、美しい町である。
こじんまりとした町で、歩いて回るのは容易いが、迷路のように入り組んでいるので、 地図がないと迷ってしまうかもしれない。
サンタルチア駅から運河沿いの道を東側に行ったところにあるHotel Veronaに宿をとり、 ヴェニスの町歩きに出かけた。
メインであるサンマルコ寺院、サンマルコ広場に行き、ゴンドラで対岸に渡る。 サンタマリアデラサルーテ教会の近くにボートハウスを発見した。 もとボート部である私としては、そこにいたクラブチームのオア-ズマンとコンタクトをとり、 イタリアの東京オリンピック代表クルーの使ったボートなどを見て興奮していた。
そこから、アカデミア美術館に行って、その後再びゴンドラに乗ってぶらぶらした。
ヴェニスではもちろんショッピングも楽しめる。運河沿いにある通りには、 みやげ物屋が並んでいる。みやげ物にはヴェネチアグラスはやはりはずせないだろう。 捜せば結構安く手に入る。値段交渉も忘れずに。