ありがとう!JR武豊線気動車の想い出

 平成22年(2010年)3月の武豊線電化の発表を受け、土木工事が目に見えて進捗してくるのが平成23年(2011年)11月から12月頃。すなはち、およそ1年半もの間は目に見える進捗がなんら認められない不気味な状況を呈していたものであったが、さすがに年度末にあたる翌平成24年(2012年)春には線内各地で工事の槌音が響いてくるようになった。
 それからほぼ2年…やはり年度末に相当する平成26年(2014年)の春までの時点で、トロリ線までほぼ張り終えたように見受けられるようになった。この間に筆者は武豊線沿線からはるかに離れた大阪市内の勤務となってしまい、不完全な部分はあるものの、工事途中であることが明らかな状況を中心に紹介したい。


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ナナゴとニーゴ共演期〜電化工事中の頃〜

 平成23年(2011年)11月から12月頃以降かつ平成26年(2014年)春までの、いわゆる工事途中の模様を紹介したい。すでに平成23年(2011年)の3月1日にはキハ25形が投入されており、真新しい架線柱を横目に見ながらの短い共存期も半ばといったところだ。

キハ75-306
キハ75-306+キハ75-206+キハ75-503+キハ75-403(武豊線 尾張森岡−大府)〜平成24年(2012年)4月15日 4523D
【オリンパス PEN Lite E-PL2(シグマ 30mm F2.8 EX DN)】
およその撮影地(尾張森岡−大府)へ(Google マップ)
 春 花ざかり…ドン曇りの空を無残にも架線柱が引き裂いた。フォーカスを外してボカしても、架線柱は空に溶けこむことなくその存在を主張した。

キハ75-3
キハ75-3+キハ75-103以下4連(武豊線 尾張森岡−緒川)〜平成24年(2012年)3月24日 4546D
【オリンパス PEN Lite E-PL2(M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8)】
およその撮影地(尾張森岡−緒川)へ(Google マップ)
 この辺りの架線柱の建植は、3月の年度末に一気に施工されたように記憶している。

キハ25-2
キハ25-2+キハ25-102(武豊線 緒川−石浜)〜平成24年(2012年)4月1日 3532C
【オリンパス PEN Lite E-PL2(シグマ 30mm F2.8 EX DN)】
およその撮影地(緒川−石浜)へ(Google マップ)
 武豊線では唯一の高架駅である緒川の前後では、架線柱を据付ける基礎部分の完成を待ってからの施工となり、少なくとも2013年(平成25年)11月末時点では非電化区間と変わらない風景が継続していた。ここは、築堤を挟んで地平区間との境界に相当するところ。

キハ75-1
キハ75-1+キハ75-101以下4連(武豊線 緒川−石浜)〜平成25年(2013年)5月26日 4516D
【パナソニック LUMIX DMC-LX7】
およその撮影地(緒川−石浜)へ(Google マップ)
 エリアごとにばらつきはあったが、まだ柱だけあるいは柱プラス架線支持物…といった状況が平成25年(2013年)夏あたりまではほぼ継続していた。一見のどかな田植えの光景の中にあっても、この時すでに筆者の背後側には架線支持物が組付け済みだった…。

キハ25-2
キハ25-2+キハ25-102(武豊線 石浜−東浦)〜平成24年(2012年)2月4日 3522C
【リコー GR DIGITAL IV】
およその撮影地(石浜−東浦)へ(Google マップ)
 架線柱の基礎を固めていた頃だ。

キハ25-105
キハ25-105+キハ25-5(武豊線 石浜−東浦・後追い)〜平成24年(2012年)4月8日 3538C
【オリンパス PEN Lite E-PL2(M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8)】
およその撮影地(石浜−東浦)へ(Google マップ)
 4月になって一気に沿線はカラフルに。電信柱や背景のゴルフ練習場の柵などに紛れながらも架線柱は建植済み。ややこしい背景はボカしてしまえ!と絞り開放(確かNDフィルタも併用していたと記憶)で。

キハ75-401
キハ75-401+キハ75-501+キハ75-405+キハ75-505(武豊線 東浦−亀崎)〜平成25年(2013年)12月31日 4540D
【オリンパス PEN E-P5(Voigtländer NOKTON 25mm F0.95)】
およその撮影地(東浦−亀崎)へ(Google マップ)
 まだ架線が1本だけ張られた不完全な状態。冬場ともなると、区間快速列車における土曜・休日ダイヤでの夕便初発の4540Dでも暮色が濃い…。

キハ75-304
キハ75-304+キハ75-204+キハ75-504+キハ75-404(武豊線 亀崎−東浦)〜平成24年(2012年)6月23日 4547D
【オリンパス PEN Lite E-PL2(Voigtländer NOKTON 25mm F0.95)】
およその撮影地(亀崎−東浦)へ(Google マップ)
 武豊線に入線することが比較的少ないキハ75形200・300番台が架線柱の林立する中を快走。ごく一部のマニアには人気の高いキハ75-304が先頭だ。

キハ25-104
キハ25-104+キハ25-4(武豊線 東成岩)〜平成24年(2012年)1月9日 3537C
【リコー GR DIGITAL IV】
およその撮影地(東成岩)へ(Google マップ)
 一時はここ東成岩と、後に変電所となる東浦−亀崎間の2か所に架線柱を保管していたように認識している。


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