仕事の部屋 私の仕事:免疫
やよいわ〜るどTOPへ
私の仕事・免疫
私の仕事:教育
いろんな病気Q&A
えみちゃんの思い出
免疫・教育BBS
音楽の部屋
エレクトーン
ピアノ・ビッグバンド
ドラム・ギター・バンド
SALT大好き!
STARDUST★TRAIN
音楽BBS
インコの部屋
インコ写真
インコ日記
インコBBS
メール
免疫実習
医学部で免疫実習を担当している。うちの大学では2年生で免疫実習をやるため、まだまだ“子供”な学生が多い中、なんとなく医学っぽい実習を指導するのは結構大変である。
医学部の学生が“医学生”らしくなるのは解剖実習をやった後のような気がする。解剖実習に向かい合ってはじめて“医学を学ぶ”という実感が湧くのかもしれない。免疫実習は解剖実習の後なので医学生らしくなってきているものの、まだ発展途上の学生さんを100人以上見るって結構肉体的にも精神的にもきついものがある。
免疫実習は、さまざまな免疫反応の基礎を教えるとともに、動物(マウス)を使う実習で“実験動物”の存在のありがたさなども教えていく。マウスを用いるアレルギー実習などをこなしていったあと、うちの大学では“動物慰霊祭”があるのであるが、学生も足を止めて手を合わせている姿を多々見るようになる。良いことだ、と思う。“あなたたちがいて我々は学べるんです、ありがとうございます”という気持ちが芽生えることは、患者さんに対する優しい気持ちの芽生えの基礎になっているような気がする。
アレルギー実習で亡くなってしまったマウスを見て涙する男子学生、女子学生もいる。こういう学生は将来良い医者になるだろうと思う。生き残ったマウスを“かわいそうだから飼いたい”と申し出てくる学生も毎年いる。こういう学生をほほ笑ましく思い、良い医者になる素質があるから頑張れ!!と心の中で励ましている。
区切り
実際の実習の場では、うまくさぼってまじめな人をうまく利用する要領の良い人もいれば、要領が悪くて遅くまでやっている人もいる。我々指導者はどんな学生にも真摯な姿勢で向き合う必要があるため、徹底的につきあうようにする。
実習の最後には必ずその日の実習結果と、その結果が何故出たかを個人個人で考えさせて我々指導者に説明しないと帰れなくなっている。だから終了間際は我々のチェックを早く受けたい学生が長蛇の列をなす。最初の方の子が苦労して結果を出し、ダメだしされながら何回も私のところに来てやっと“合格”をもらうと、これを真似して最後の方の子は“同じ答え”が帰ってくるようになる。でも・・・一人一人結果は違うのであり、そこを指摘してとことん追及して指導する。“怖い先生”というイメージがあるかもしれないが将来的にはこれが役に立っていくことと信じている。
学生さんはこうして成長していっているのであった。
私の仕事・免疫 INDEXに戻る ←BACK NEXT→