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亡くなったOさんの思い出を手紙に
ピアノのところに??と思われると思うが、彼の思い出の裏に、お葬式で弾いた娘さんのピアノが鳴りやまない。ということで、ここ、ピアノのところに書いてみた。
もう一年以上前になる。私をほんとに可愛がって下さり、心から大事にして下さったOさんが肺癌でなくなったのは。先日亡くなったKさんは突然でショックだったが、Oさんも病状がわかってはいたものの、亡くなったとのtelに心も身体も震えた。私が離婚などで苦しんでいるとき、心の奥底を見て本当の優しさを私にくださった。そういう時には“頑張れ”や“大丈夫??”はかえって苦しくなるものだ。彼は違った。温かかった。“おぉ!!スキーに行こうよ!!”って満面の笑みで私を抱きしめてくれた。肩が凝ってるね、ほぐしてあげよう、と私の肩をほぐしてくれた。人としての本当の優しさを感じた。
区切り
彼は元スキーの国体選手だった。べらぼうにスキーがうまく、私たちをスキーに連れていってくれて、滑り方を丹念に教えてくれたのだ。手をつないで滑るととっても上手に滑れた。手がとっても温かかった。夜は疲れているのに私の身体をほぐしてくれた。そんな彼が肺癌で苦しんでいると知ったのは病気が発覚してすぐだった。その後も私の職場に来て“負けないさ!!”とにっこり笑っていたものだった。二年以上だろうか、医師の予想に反して生き抜いた。
亡くなったとの知らせの少し前に、ほんとは自宅療養している彼のところにお見舞いに行きたかった。しかし、弱った姿を見られたくないだろう、とお花を贈った。それをうれしそうに眺めていたということを奥様から聞いた。
亡くなったと奥様から電話を頂き、何が何でも、と思ってお葬式に行った。涙が止まらなかった。スキーとウエアが飾ってあった。今にも彼が着て滑り出しそうだった。もう最後ということで自宅療養に入っているとき、よく娘さんに“アルマゲドンのテーマ曲”をピアノで弾いて欲しいとおねだりをしたということで、お葬式で娘さんが大好きなお父さんにピアノを弾いて聞かせてあげた。それが私の心にこだました。今でもアルマゲドンの曲は聞くことが出来ない。曲名を書くと涙が出てくる。素敵な曲であるが、私には辛い思い出の曲でもある。エアロスミスの本当に素敵な曲なんだけど。
昨日探し物をしていたら一枚の紙が出てきた。そうだ、お葬式から帰ってきたときに悲しくて泣きながら書いたっけ。懐かしい思い出だなぁ、と思い、このHPに記録として残そうと思い立った。何でこんなことを書いたのかわからない。でも一つの記録として残しておきたい。走り書きをした手紙とも詩ともとれないこの思い出、ここに残してみよう。

そのぬくもりを忘れない


ねぇ、いまなにをしているの?
大空の中に飛び出していったんだね
ねぇ、いまどこをあるいているの?
白銀の世界に滑り出していったんだね
あんなにもつぶれそうな 私の心を抱きとめて
あんなにも冷えきった 私の心を暖めて
輝く未来をもう一度 呼び戻してくれたよね
苦しくて苦しくて ひざを抱いて座り込んだ私の肩を
優しく支えてくれた あなたの手のぬくもりが
今もまだ 忘れられないでいるよ
ああ、いまみてきたんだよ
黒い縁取りは うそだよね
ねぇ、ねぇ、どうしちゃったの?
奇麗な色のウエア、まだ着るんだよね
あなたとの思い出、あなたの優しさ
それは私の心の中に 大きく大きく残っているよ

ねぇ、あの時声をかけたよね
真っ白な世界に滑り出していこうと
ねぇ、あの時手をつないだよね
純白の世界で 私を導いてくれたよね
汚れきった私の心を 洗い流して
疲れ切った私の身体を 優しくさすって
明るい未来をもう一度 教えてくれたよね
寂しくて寂しくて 暗やみの中をさまよい歩いた私の足を
優しく擦ってくれた あなたの心のぬくもりが
今もまだ 忘れられないの
ああ、今行ってきたんだよ
新幹線の中で 涙が止まらない
ねぇ、今帰ってきたんだよ
心の中の穴 うまらないよ
あなたとの出会い、 あなたと過ごした時は
私の身体の奥深く しみ込んでいるよ

いつか遠い未来に あなたに会いに行くから
変わらぬ温かい目で 私を迎えてね
あなたとの思い出を胸に抱きながら
大きく羽を広げて 飛び出していくよ 大空へ
ありがとう、ありがとう、そのぬくもりを私は忘れない
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