神保町 昼食ニュース

2010年2月号

2010年2月1日記

替玉・つねか・会員制

◆ 開 店

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 10月末開店だが,12月になって気づいて入ったのは,白山通りを北へ向かって神保町から2つめの信号の手前の左側,2本目の路地にある居酒屋「まるや」(神保町2-48)である。この場所には前は「吉風庵」という蕎麦屋,その前は「ながと」という居酒屋があった(04年3月号参照)。外側の板壁を黒く塗り,1階だけの店になっていた。
 魚中心の居酒屋で,母娘でやっている店と見えたが,間もなく親父さんが帰ってきた。昼食は鯖塩焼,鯖・鮭・メダイの西京焼,煮つけというラインナップで,各800円。食べたのは鯖の西京焼で,鯖は大型,野菜とがんもどきの煮物がついているのがよい。

 靖国通りのマカラズヤの隣に昨年4月にできたばかりのつけ麺・ラーメン店「さいたま屋」が,たぶん今年から博多ラーメンの「神田風神」という店になった。黄色い派手な看板に「替玉2玉無料」と大書してあるが,店内はあまり変化はない。博多ラーメンは500円で,ほかに醤油とんこつ・味噌とんこつ(500円),つけ麺・油そば(650円)などがある。博多ラーメン以外で替玉があるのかは確認していない。ちなみに,この意味の「替玉」という言葉は,博多ラーメンと共に広まった言葉である。
 その後,白山通りの水道橋寄り左側に同じ店ができているのに気づいた。「さいたま屋」の神保町2丁目の店は元のままである。

◆閉 店

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 ミヅノの裏のお茶の水インペリアルビルの韓国料理店「多香(だひゃん)」に行ってみたら,「12月30日ランチをもって閉店」という小さな貼り紙が出ていた。ここは短命の伝統のある場所で,2008年3月開店(→参照)以来1年9か月というのは最長記録である。貼り紙には「小川町店」とあったのでネットを検索してみたら,新橋SL広場に「だひゃん」という姉妹店があるらしい。

 すずらん通りのドトール脇の道を南へ入った左側の古い居酒屋「つねか」が,12月ぐらいから閉まっている。連絡先として不動産屋の電話番号を書いた紙が貼ってあるのみ。この店は少なくとも35年前にはあって,80年代初めぐらいまでは昼食をやっていた。黒塗りの弁当箱入りの昼食が,例えば焼肉重と焼魚といった具合に,日替わりで2種類あり,あらかじめ作って積んであって,注文すると間髪を入れず出てきた。
 ここでは,「つねか」とその右隣の「やっこ」「赤柿」の3軒が小さな飲み屋街を形成していた。それが再開発工事のための移転で99年に「赤柿」がうなぎの「かねいち」になり,後に「やっこ」の場所が「鴻(オードリー)」に変わって,「つねか」だけが残っていた。(3軒の隣に加わった「叶屋」は,その後「しど」になった。)

 1月下旬,千代田通りから五十通りへ入って左側「<炭火焼肉>魁道」が開店しているのに気づいた。貼り紙はない。開店は2007年9月だった(→参照)。兄弟子(?)の魁皇は現役なのだが。

 同じく1月下旬,靖国通り南側,駿河台下交差点からすぐの「Café会庵」(小川町3-3)がなくなっているのに気づいた。見ると内装工事中で,だいぶ前に閉まったような感じだった。

◆その他の動き


 こちらは閉店ではないようだが,すずらん通りの古い天ぷら屋「はちまき」のシャッターが降りていて,「しばらくお休みさせて頂きたく」という貼り紙が貼ってある。

 三省堂書店2階の「UCCカフェコンフォート」は,最初は朝8時からやっていたが,その後10時開店になったらしい。

 白山通りを水道橋までの半分ぐらい行った左側「揚州商人」では,季節メニューの「冬かきラーメン」(880円)を出している。大ぶりのカキが5つ入り,塩味で岩のり入りである。

 神保町交差点の三菱東京UFJ銀行裏の変わったラーメン店「覆麺」にこのごろ行列が見られないと思ったら,今年からなんと会員制になっていた。第2土曜は会員でなくても入れて,すぐ会員になれるらしいが,会員制のラーメン屋とは前代未聞。

 食材15品目ぐらいは十分にある充実した和食の日替わり定食(写真右下)で人気の「円居(まどい)」(駿河台3-5)に久しぶりに行ってみたら,ずっと 1050円だった定食が1000円に値下がりしていた。コーヒー付きは変わらず。

 1月下旬,都営地下鉄神保町駅改札内にマツキヨができた。

参照: 別館ブログ「フォト日記――神保町の1月」

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