独言 2003年3月


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2003/03/26(水)

2/23の独言で、『シルマリルの物語』の改訂版が三月下旬発売予定と書きましたが、 LotR映画日本語版公式サイトにある原作用の掲示板の書き込みによると、 4月発売に延期されたみたいです。

2003/03/24(月)

●PCで作業しながら、『世にも奇妙な物語』春の特別編斜め見。 『世にも奇妙な物語』、実はロボットだったネタ使いまわしすぎてないか。 確か、前回か前々回の深田恭子のもオチが実はロボットだったぞ。

2003/03/23(日)

●高価な本なので、前から買おうかどうしようかamazon.co.jpを覗いては迷っていた、 『J.R.R.TOLKIEN - A Descriptive Bibliography』が、一昨日amazon.co.jp見てみたら突然、 50% OFFというびっくりプライスになっていて、しかも、「24時間以内発送 残り1冊」。 この1冊を逃すと当分入荷しそうもない感じもあったし、 ちょうど A Tolkien Compass 返品したばかりだったから、 これは、もう、こっちを今すぐ買えと天の声が僕に言ってるんだろうと、我ながら痛いことを考え、 amazon.co.jpカスタマーレビューでの赤龍館さんの5つ星評価にも後押しされて、50% OFF でも税込み¥5,781する本でしたが、 すぐに注文、今日届きました。

まだ少しパラパラと眺めただけなのですが、驚くべき労作です。 出版当時1992年までの、トールキン著作はもちろん、 トールキンの文章、絵画、書簡が載った出版物を調べ上げ網羅してあり、 詳細なデーター(ページ構成の詳細まで、書かれている細かさ!)、 改訂履歴が書かれています。 海外での翻訳までリストアップしているし、ハモンドさんと アンダーソンさんの仕事は、この本に限りませんけど本当すごいの一言。 この本に書かれているような情報は、 トールキンファンでも興味ある無いは大きく分かれるかもしれませんけど、 僕はパラパラだけで感動しました。

●『A Tolkien Compass』新版で、 僕は読まずに返品しちゃったので気づかなかったんですが、 amazon.com の、A Tolkien Compassページの新しいCustomer Reviewsによると、 p.157に書いてあるらしいのですが、トールキンの文章、 トールキンエステートは別の本で掲載する予定があるから、 掲載の許可を出さなかったという事情だったようです。 その予定が現実になることを強く望みます。

●もっともっと強く望むのは、はじまってしまった戦争が1日でも早く終わること。 早く終わるとすれば、激しい攻撃による多くの犠牲者を出した後だろうという矛盾と、 見えてくるその他の多くの矛盾、それに対してどう考えればいいのか。 もどかしく悲しい。

2003/03/19(水)

●早朝に、幼い頃よく見ていたアニメ「小さなバイキング ビッケ」の再放送をやっていることに気づく。 「ビッケビッケビッケは海の子バイキング♪ゆかいなトンチのバイキング♪...イギリス、オランダ、ブルガリア、氷の海もなんのその グリーンランドでお散歩さ そーれ世界の海へ出航さ♪」。 この主題歌が好きだったんだよなぁ、懐かしいなぁなどと思いながら、 思わず見いってしまった。 ストーリーはバイキングの子供が、とんちを使ってピンチや難題を解決するって話で、 ビッケは鼻をこするとトンチを思いつく。それだけ書くと一休さんのパクリっぽいが、 アニメ放送は一休さんよりビッケの方が1年ほど早かったことを、ビッケの名誉の為に書いておこう (尚、ビッケにも原作があって、ルーネル ヨンソンという作家による海外の児童文学です)。 で、ビッケって、結構はちゃめちゃな話だったんだ。 ビッケはトンチで船を空飛ばすは、 まくとくしゃみが止まらなかったり、体がかゆくなる粉をどこからか唐突に出してきてばらまいて、 ピンチ脱出しちゃうし、トンチというより、ビッケ、ドラえもん並。

ちなみに、エンディング見たら絵コンテで富野喜幸の名前が。

もうひとつちなみに、ビッケの再放送、関西のUHF局、サンテレビで朝7:00〜。

2003/03/18(火)

2/21の独言などに、原書房の本の問題点について書いたのですが、 原書房の本という、 掲示板が出来てました。

>この掲示板は、原書房の書籍の様々な問題点に関する指摘や意見を書込む為の場所です。 ネット上で分散しがちな話題を一ケ所に収集し、閲覧し易くすることが目的です。

http://jbbs.shitaraba.com/movie/2511/ より

とのことで、僕も早速、前に別のところで書いた意見などを切り貼りしてまとめて、 書き込んでみました。麒麟兎というハンドルネームの書き込みです (ちなみに、このハンドルネームは、 トールキンの作品「ブリスさん」に出てくる、 キャラクターから取ってます)。

●『A Tolkien Compass』新版、結局返品しました。 Tom Shippey さんが、この新版用に序文を寄せて誉めていたりするのを見て、 このまま持っててもいいかなとも思ったのですが、 間違った情報流したままの出版元 Open Court に対する抗議もこめて、 返品することにしました。

この件について、最後に、『A Tolkien Compass』新版について分っている範囲でまとめておきます。 購入検討している方がもしここを見てれば、参考にして下さい。

2003/03/17(月)

amazon.co.jpのトップページに表示されたので知ったのですが、 なんとあの懐かしの、 ファーストガンダムのロマンアルバム4冊が復刻されるとのこと(半分は既に発売済みのようです)。 4冊全部、ファーストガンダムブームの真っ只中、 小中学生当時に買って、くいいるように読んでいたのを覚えているのですが、 引っ越したときなのかいつの間にやら、4冊ともどこかへいってしまい、 内容もはっきりとは覚えていないです。 ですが、この本は読み応えの有るなかなかのクオリティーのものであったように思います。 昨今、某宝島社から出てる某ガンダム本が売れているようですが、 あれなどとは、比べ物にならないかと。 なにせ随分昔の記憶なので美化してしまっている可能性もありますが・・・。 機動戦士ガンダム <TV版> ロマンアルバム復刻版機動戦士ガンダム <劇場版 I> ロマンアルバム復刻版機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 ロマンアルバム復刻版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 ロマンアルバム復刻版

●『A Tolkien Compass』新版に載っていないことが分ったので、現在、 "Guide to the Names in The Lord of the Rings"を読むには旧版を古書市場で入手するしかない。 買うとして、海外の古書サイトで直接注文するか、日本語で注文できるサイトを利用するかだが、 後者だと価格が結構高くなる。前者は現在の自分の英語力だと、 英文でのやり取りにはかなり不安がある。どうしようかなぁ。

今回の『A Tolkien Compass』新版の件、某所の掲示板でも書いたのですが、 そこで古書での購入を薦めてくださった方がいて、 親切に安いところまで教えてくださり、ありがたかった。 その方も書いておられたのだが、貴重なトールキンによる翻訳指示の文章が、 旧版でしか読めなくなったことで、 現在わりと安い値段で売られていることもある旧版の値段が高騰する可能性があるので、 早いうちに買っておいた方がいいかもしれない。

amazon.co.jp には、「Book Description」の記述が実際と違っている件指摘したメールしておいた。 念の為書いておくけど、この件はamazon.co.jpには、落ち度はないと思ってます。 出版前、入荷前の書籍だったし、amazon.co.jpも、出版社からの情報を信用するしかないだろうから。 だから抗議メールではなく、あくまで指摘として、そのあたりも書いてメールした。 amazon.co.jpからの返答メールはすぐ返ってきて、お詫びの言葉と、 本の返品を僕の方の負担は無しで受け付けてくれるという、 迅速で良心的な、こちらが恐縮するぐらいの対応をしてくれました。 実際に返品するかどうかはまだ決めかねているのですが、 返品するとき負担無しでできるというのは助かります。

2003/03/16(日)

昨日の独言への追記としても書いたのですが、 amazon.com の、A Tolkien CompassページのCustomer Reviewsによれば、 『A Tolkien Compass』の再版には、 "Guide to the Names in The Lord of the Rings"が省かれているようなのです。 ただ、Editorial Reviewsの「Book Description」と、それの元になっている、 出版元 Open Courtのサイトにある紹介文では、

This guide to travels in Middle-Earth includes an original chapter by Tolkien himself, explaining the meaning and origin of the names in Lord of the Rings.

http://www.opencourtbooks.com/books_n/tolkien_compass.htm より

と、まるで、"Guide to the Names..."が収録されているような記述になっていて、 わけがわからない状態です。 昨日の独言に書いた、それが収録されているというのは事実じゃないかもしれません。すいません。 それにしても、本当に収録されていないならショックでかいです。 何かの間違いだといいのですが・・・

●上を書いてからポストを見たら、『A Tolkien Compass』がamazon.co.jpから届いてました (メール便でも、発送の翌日に届くんですね。)。 思ってたより全然早く届いたのはいいのですが、早速、本の内容を確認してみたら、 "Guide to the Names in The Lord of the Rings"は、やはり収録されていませんでした。 あぁ悲しくショックな結末(まぁ覚悟はしていたので、 本を開くまで知らずにいるよりはショックは少なかったのかも)。

●届いた本の、Copyrightなどが書かれているページには次のようにあります。

The first edition contained 'Guide to the Names in the Lord of the Rings'. Regrettably, the Tolkien Estate has objected strongly to its inclusion in any reprint of A Tolkien Compass, so it has been dropped from this new edition.

"A Tolkien Compass - Second edition" より

"The Tolkien Estate"(トールキン財団)の許可を得られず、 トールキンの文章を収録できなかったようです。こういうことは、 公式情報にも出版前に速やかに書いておけよ〜 > Open Court。

2003/03/15(土)

amazon.co.jpから、注文していた 『A Tolkien Compass』を発送したとのメールが届く。 最初にこの本の存在を知ったのは1年前のことで、 "Guide to the Names in The Lord of the Rings"という、 LotRの固有名詞の翻訳指針に関するトールキンの有名で貴重な文章が収録されていると知り、 どうしても読みたくて早速注文しようとしたのだが、その時点では絶版になっていて買えなかった。 映画公開&大ヒットの効果か、めでたく再版となり、1年腰の念願が叶い入手できることになったので、 届くのが実に楽しみです。 (3/16 追記: 上のように、昨日書いたのですが、今日、事実なら滅茶苦茶ショックな情報を得ました。 amazon.com の、A Tolkien CompassページのCustomer Reviewsの記述を見る限りでは、 この再版からは、一番読みたかった、"Guide to the Names in The Lord of the Rings"が、 取り除かれてしまったらしいのです。 これが本当なら、なんの為に待ちに待ったのか・・なんの為に買ったのか・・・分らないし、 ショックでかすぎます

amazon.co.jp の配送方法は二種類有り、 手渡しのペリカン便か、ポスト投函の日通メール便で、どうやら注文が1冊で1kg以下だと、 日通メール便になるようで、今回はそのメール便。 これまで僕がamazon で注文した本は、ペリカン便ばかりで発送の翌日には届いていたのだが、 メール便はもう少しかかるみたいなので(発送から2〜3日ぐらいか?)、待ち遠しい。 欲しいと思ったときから1年も待ったし、 この本が再版になるのを知ってからも随分待ったので、 今更1〜2日ぐらい大したことないといえばないのだが。 (3/16 追記: というわけで、Guide to the namesが本当に収録されていないなら、 全然待ち遠しくなくなりました・・・

2003/03/10(月)

●4月からはじめる連ドラで注目しているのが、宮藤官九朗脚本の 「ぼくの魔法使い」(日テレ系、土曜21時〜)。 篠原涼子がピンチになると古田新太に変身して解決してしまうという、 クドカンらしいぶっ飛んだ設定で楽しみ。

今をときめく宮藤官九朗の名前は、何年か前に深夜にふとつけたテレビでやっていた、 「コワイ童話 親指姫」というミニシリーズが面白かったので、脚本誰だろうとスタッフを見て、 それではじめて知り(それ以前から小劇場の世界では参加する劇団「大人計画」の名前とともに、 知る人ぞ知る名前だったようですが、僕は知りませんでした)、 その後、また何か脚本のドラマやらないかなぁと注目していたのですが、 一躍宮藤官九朗の名前を世に知らしめたドラマ「池袋ウェストゲートパーク」がはじまるのを聞き、 嬉しかったのを覚えています。 そしてドラマは、宮藤脚本だけでなく堤演出も冴え、期待を裏切らぬ面白さで、 毎週楽しみに見ていました。 その、池袋ウェストゲートパーク(IWGP)のスペシャルが、3/28に放送されるので、 宮藤官九朗&IWGPファンには楽しみな春です。

IWGPは、去年、首都圏での再放送が深夜としてはかなり高い視聴率を上げたそうです(これが、今回のスペシャルに繋がったのかもしれません)。 関西でも先週までIWGPの再放送やっていたのですが、 本放送時にビデオも撮ってるし、深夜遅い放送時間にも関わらず、 ついその時間になるとテレビをつけてその再放送も毎週見てましたが、やっぱり面白かった。 改めていいドラマだと再確認しました。 IWGP、まだ未見の方はSP放送前に、DVDかビデオで一度ご覧あれ。 ところで、僕は今のところ宮藤脚本ドラマの最高傑作は、その傑作IWGPを抑えて、 「木更津キャッツアイ」だと思っているのですが、 こちらもDVDやビデオが出ているので一度ご覧あれ。

2003/03/08(土)

02/22の独言で紹介した、 『マザー・グースの唄 イギリスの伝承童謡』(平野敬一著 中公新書)について再び。 この本は、日本の英語教育・研究でマザーグースが盲点になっている問題点を指摘しています。 英語圏ではマザーグースは深く根付いており、 マザーグースが元になっている表現が出てくることはよくあることなのに、 元になっているマザーグースを知らないようでは、英語理解や英文学鑑賞などで、 大きなマイナスとして作用するのではないかと平野氏は危惧しています。 この本が出版されたのは1972年ですから、31年後の現在はこの本に書かれているように、 盲点ということはないかもしれませんが、ただ、ある程度年齢のいった人間が英語を学習するとき、 マザーグースが童謡ということで、見過ごされてしまいがちなのは、今も変らないような気がします。 僕自身、トールキンをきっかけにして、興味がいくまでは、 完全に見過ごしていましたし、すごく月並みな表現ですが、この本を読んで目から鱗が落ちました。

●気に入った、マザーグースをまたひとつ紹介。 マザーグースの中でも有名で人気のある唄らしいのですが、 前にも書いたように僕はマザーグース音痴だったので全然知らなかったです・・・。

Old Mother Hubbard
Went to the cupboard
To fetch her poor dog a bone;
But when she came there
The cupboard was bare
And so the poor dog had none.

She went to the baker's
To buy him some bread;
But when she came back
The poor dog was dead.

She went to the undertaker's
To buy him a coffin;
But when she came back
The poor dog was laughing.

She took a clean dish
To get him some tripe;
But when she came back
He was smoking a pipe.

She went to the alehouse
To get him some beer;
But when she came back
The dog sat in a chair.

She went to the tavern
For white wine and red;
But when she came back
The dog stood on his head.

She went to the fruiterer's
To buy him some fruit;
But when she came back
He was playing the flute.

She went to the tailor's
To buy him a coat;
But when she came back
He was riding a goat.

She went to the hatter's
To buy him a hat;
But when she came back
He was feeding the cat.

She went to the barber's
To buy him a wig;
But when she came back
He was dancing a jig.

She went to the seamstress
To buy him some linen;
But when she came back
The dog was a-spinning.

She went to the cobbler's
To buy him some shoes;
But when she came back
He was reading the news.

She went to the hosier's
To buy him some hose;
But when she came back
He was dressed in his clothes.

The dame made a curtsy,
The dog made a bow;
The dame said, Your servant,
The dog said, Bow-wow.
	"The Random House Book of Mother Goose" より

2003/03/05(水)

古谷徹さんの公式サイトサンライズ・オフィシャルサイト、 などによると、ガンダムのセイラさんの声などで活躍された、 井上瑤さんが2月28日にお亡くなりになられたそうです。哀しいニュースです。 ご冥福をお祈りします。


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