ついに本部ビルへ侵入することに成功した。ビルの内観はさながら城塞。今までの基地とは全く違う、異様な雰囲気に包まれている。そしてその構造はかつてなく広大かつ複雑に入り組み、まさに迷宮だ。
 ジェニファーによれば、ニックはすでに彼女のもとへ向かっているという。急いで合流しなければならない。まずはエレベーターで地下1階まで降下し、3つの水路を抜けろ。その先にあるエレベーターが、要塞の中心部につながっている。
 特定の地域で敵に発見されると、通常武装の兵士に加え新手の増援部隊が攻撃してくる。
 全身装甲に身を包んで一直線に突進してくる兵士は、スネークに接触すると自爆し、致命的な大ダメージを与える恐ろしい敵だ。近づかれる前に何としても倒せ。
 「奴らの計画がわかったわ!敵の司令官はメタルギア2を使って世界中に核ミサイルを発射するつもりよ。急いで!」
 水路を抜け要塞中心部1階に侵入したスネークに、ジェニファーが無線で恐ろしい情報を伝える。計画を阻止するため、司令官のいる最上階へ急げ。
 要塞中心部に配備された、もうひとつの特殊増援部隊がグレネード部隊だ。素早く走り回りながら、壁越しにグレネードを次々投げ込んでくる。応戦するよりも、逃げ切るのが得策だ。
 最上階への直通エレベーターを目指すスネーク。しかしそこに至る通路は、巨大な落とし穴によって塞がれてしまっていた。一旦引き返すしか方法はない。
 そんなスネークの苦労をあざ笑うかのごとく、捕らえた敵将校が言う。
 「我々の司令官は不死身だ。あの人にはどんな武器も通用しない・・・」
 大幅な迂回を余儀なくされたスネークは来た道を戻り、ひとまず2階に侵入する。しかしそこには、数々の恐るべきブービートラップが仕掛けられていた。
 暗闇に包まれた地帯では、必ず照明弾を使え。いくつもの落とし穴が設置されている。手探りで進むのは自殺行為だ。
 出口が防御壁によって塞がれた部屋。そして室内に充満するガス。死に至る前に、急いで破壊せよ。
 何もない、狭い密室。しかしどこからか、かすかに話し声が聞こえてくる…隣の部屋から聞こえてくるのだろうか?盗聴マイクを装着し、耳をすませ。
 「司令官の唯一の弱点は、足の裏だ・・・」
 スネークが捕虜を助けようと近づくと…。
 「かかったな、ハッハッハッ・・・・」
 危ない!奴は捕虜に化けた自爆兵だ。爆発に巻き込まれる前に脱出しろ!
 狭い通路で、突然左右の壁から槍が飛び出してくる。その先端には猛毒が塗られており、もし刺されてしまったらみるみる体力を奪われる。すぐに解毒剤を使って治療しろ。
 もうひとつのエレベーターはこの先だ。
 2階を経由してようやく1階、落とし穴の反対側へと下りる。エレベーター前の広間では、リモコンミサイルを発射する彫像とクレイモア地雷兵が待ち受けている。一気に駆け抜けろ!
 この猛攻を切り抜ければ、最上階への直通エレベーターはすぐそこだ。だがその時、先行していたニックから通信が入る。
 「大尉・・・迂闊だったぜ・・・ぐあっ・・・」



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