5月の日記

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5月8日

 GWは心底ダラダラ過ごしてました。とにかくリフレッシュする必要があったので。こういう時間も必要だ…ってことにしておいてください。
 
 このGWで受けた最大の衝撃とは…「F男」って名前はどーも「魔神」ペリエに浸食されてるらしいってことかな(笑)。いやね、巷で流行ってる(らしい)「成分分析」の一種にこの名前叩き込んだら、7割ほどが魔神で構成されてるって出たもので。そーかぁ…アレもコレも、みーんなこのせいか!どーしてくれよう。名前変えようかな(苦笑)。
 
 それはさておき、本日の話題は「ポストSS時代のPOG」。某所でワインかっ喰らって吼えてきたので、それをここでも残しておこうかと。余談だけど、ワインは地味に効くんだよね。特にデザートワインは。相当酔っぱらっちゃいましたよ。記憶は残っていたけど(笑)。
 
 実を言うと、競馬ってのはダービーを中心に1年が回っている。少なくとも日本ではそうだ。「世代限定戦」ってのがダービーで区切りを迎え、次の世代(2歳馬)が走り出すからね。有馬記念とは少し別の意味で「大事な区切り」である。特に、ペーパーオーナーゲーム愛好家にとっては。
 
 今年もダービーが近づくにつれ、「POGドラフト」の季節がやってきた。しかし、今年はいつもと様子が違う。サンデーサイレンス産駒がいないからだ。これがどれだけ大きなコトなのか、少し真剣に、その代わりちょっと大げさに考えてみようかと。
 
 サンデーサイレンス産駒がいない。これは実に大きな事件である。これは愛好家の誰もが認めることだ。ただ、私が思うにこれは「SS産駒を獲得できない」以上の影響があるのではないかと。
 
 SSはどこがスゴかったのか?単に「走る馬をたくさん出した」だけではない。「走る馬がわかりやすかった」ことがスゴい。ひと昔前は敬遠された「ベタな馬」、いかにも「走ります」って配合の馬がとにかく期待通り走ったのだ。これはノーザンテーストやトニービン・ブライアンズタイムにもなかった特徴だと思う。
 
 ベタな馬が走る。これはつまり、とにかく「わかりやすい」時代だったと言える。何か法則を見つければ、それが報われた。失敗したとしても、その理由が見いだせる。難しい言い方をすると、「因果律が正しい、少なくとも正しいと信じられる」時代だったのではないか。
 
 因果律って何かって?「物事には、何事も原因があって結果がある」って理屈だ。大きな目で見れば、これは正しい。ただし、単純化されたモデルなら。残念なことに、世の中ってのはそう単純ではない。いくつもの、別な結果をもたらすはずの「原因」がぐちゃぐちゃに入り乱れている関係上、こんな風に割り切れることはあまりない。
 
 ただ、この因果律ってのは、生き物として「自然な」考え方である。「そこに何か意味があるかも」と仮定することにより、行動の指針が出来るからね。これはアタマで考えてどうこうってレベルの問題じゃない。
 
 こういう「因果律モデル」ってのは、強力な誘惑である。人間誰しも、自分の成功が「たまたま」と考えるのは苦手である。何か理由がある、何かきっかけがあると信じる。それが悪いとは言わない。ただ、そーゆーものが通用しない世界があるのは確かだ。
 
 POGの世界はどうか?私の分析によると、今までは「ベタな、平和な」世界だった。しかし、今後はどうだろ。極端な話、「だからどーした」ってな信用度しかない世界に突入するかも知れない。少なくとも昔はそうだった。
 
 こーゆー時代が来ると、今までの法則はあまり意味が無くなる。混乱するのはPOGフリークだけじゃないから。厩舎も混乱するだろうし、馬主もそうだ。ここで主張しておきたいのは、こういう「時代の変わり目」では、過去に成功していた奴ほどヤバいってことだ。過去の成功体験を否定するのは難しいから。
 
 「そんなのはわかっている」とおっしゃるアナタ、多分私の言いたいことはわかってない。そう公言する人間の大半は、「時代が変わったから、新しい理屈を見つける必要がある」と主張しているに過ぎない。私が言いたいのは、「時代は変わった、理屈はない」である。「何か理屈があるに違いない」って考えそのものが、SS時代の産物だと主張しているわけだ。
 
 まあ、これは相当大げさな話である。実際のところは「何かしら」信用に足る理屈はあるでしょ。その昔だって色々理屈はあったわけだし、時代だって変わっている。その昔は情報への接点がないも同然だけど、今は「その気になって探せば落ちてる」からね。
 
 ただ…私が危惧するのは、この先「努力が報われない」時代が来たりしないか、ってことである。実のところ、「成功する理屈がない」ってことの恐ろしさはここにある。成功する理屈がないってことは、それを見つける努力を積んでも積まなくても同じってコトだ。モーレツに単純な話をすれば、努力してもしなくても同じなら、努力しない方が「得」である。これは冷厳な事実でしょ。
 
 「努力が実を結ばない」時代が来てしまうと、実はPOGはヤバい。POGってのはその性質上、主催者の負担が大きい。主催者ってのは大抵「大馬鹿野郎」なので、自分の努力そのものは厭わないと思う。怖いのは、主催者が「白ける」こと。一般参加者が「努力してもしなくても同じ」などと考え出し、主催者が「じゃあ何でオレだけ努力しなきゃいけないんだ」って考えたら…こうなると、POG文化そのものの衰退だね。
 
 この図式は私の「最悪の予想」であり、正直言うと実際こうなる可能性は低い。ただ、世間の動向を見ていると、とりあえず「SS産駒がいない、理屈がないからこそPOGは面白い」って方向には向かってない気がするね。まあ今年いきなり盛り下がるとは思ってないけど、来年辺りどうなるコトやら。まあ、現POのダイヤモンドヘッド惨敗より、元PO馬のパーフェクトダンス放馬に衝撃を受けてるような、私には関係ない話かもしれないけど。これはこれで「正しい姿」なんだけどさあ。だって、最初にゴールして単勝1.0倍なんだから…
 
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5月11日

 司法試験が近い。そのため、私の職場では少しばかり緊張感が漂っている。そりゃーそーだ。万が一卒業生がズッコけようものなら、法科大学院そのものだけじゃなく、大学法学部の威信にまで傷が入りそうだからなあ。どーなることやら。ま、私には直接関係ないけどね。
 
 今年の新司法試験は、大いに注目である。なにせ制度が出来て最初の試験だから。ここでどんな結果を残すかによって、法科大学院の評価が決まってしまう。たとえ大学の法学部がどうであれ。単に「法学部卒業しました」って程度の私にしてみれば、どんな結果になるのかは実に楽しみである。大規模な下克上は起きるかな?
 
 この分野に詳しくない人(フツーそうだ)に説明すると、現状の「法学部の評判」は…うーん、我が母校から「去年の司法試験合格者の出身大学」掲載された資料送ってきたんだけど、どっか行ってしまった(苦笑)。記憶などで話をすると、まあ東大・京大は強い。私学では早稲田・慶応・中央が抜けてるかな。これがどう変化するのか、大いに見物ではあるね。
 
 少し前に新聞で、「法科大学院の卒業生数」が掲載されたことがある。それによると、どこも入学してきた生徒を景気よく卒業させた関係上、推定合格率は5割程度とか…聞いた話によると、卒業生の間には相当な動揺が走ったそうな。ま、そりゃそーだ。「卒業できれば法律家になれる」って話だったはずだからなあ。
 
 法科大学院の規模の話をすると、何故か中大がやたらデカい。そりゃあこの世界じゃ有名な大学だから、力を入れるのはわかる。でも、「問答無用で最大」ってのはどうなのよ。今年受験する卒業生に話を絞ると、東大が200人程度で2番目にデカいのに対し、中大は250人程度。これは相当デカい。法科大学院の規模は相当ばらつきがあるけど、多いのは50〜100人程度だって考えると、そのデカさがわかってもらえると思う。
 
 というわけで、「合格者数」トップはまず中大だろう。仮に東大が合格率100%を叩き出しても、中大が8割強の合格率出せば追いつけないんだから。圧倒的と言っていい。つーか、これで合格者数1番じゃなかったら、大学全体の評判がヤバい。
 
 言うまでもなく、より大事なのは合格率だ。制度が出来た当初の想定合格率は「7割」だって話。もちろん、各大学とも「この数字はクリアできる」って想定をしてるはずなんだけど…現実はどうかねえ。大学入試などと異なり、ガッチリと定員が決まっているワケじゃないので、5割ってのはまあ「目安」だとしてもだ。
 
 大学ごとのバラつきは…当然あるはずでしょ。しかも相当。生徒の質が違うのは間違いないし、カリキュラムだって色々差がある。この辺、いわゆる「伝統と実績」がある大学が有利だとは思うけど、こーゆーところほど原理原則論にこだわるはずなので、生徒への「詰め込み」に失敗するかもしれない。それに、こう言っては何だけど「規模がデカい」ってのは、必ずしも有利じゃない…どころか不利だろ。
 
 法科大学院ってのは制度が出来たばかりなので、「卒業したらどーなるか」ってのが不透明だ。とりあえずの大目標として司法試験ってのがあるのは間違いないけど、現実として卒業生全員が合格するってモノじゃなさそうだし。まあ潰しはきくはずだけど、具体的なことは「先例なし」なので何とも。
 
 とりあえず言えることとしてはだ。私の職場の卒業生には、高い合格率叩き出して欲しい。単なる愛着の問題じゃねえ。連中が「卒業」してから後に自習するための施設ってのは、私が少なからず関与しているのだ。不合格者が「卒業後の追い込みが…」などとヌカしやがった場合、他人ヅラしにくい程度には。しょせん派遣なのでしらばっくれるのは簡単だけど、気分良くないだろ。
 
 そーゆー個人的事情もあり、来週から始まる「新司法試験」には重大な関心があります。賭け事の対象にしてもいいくらい(笑)。予想家が務まるようなレベルじゃないけど、色々情報聞いたり、「数字の読み方」修得したりしてるからなあ。ただまあ、コレは冗談です。だって、ホントにこんなことやっちゃったら、マジに法廷でつるし上げ喰らいかねない…
 
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