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ついにおらほの家光回線が来る(そのうちに)

 NTTの代理店を名乗る会社からセールス電話がちょこちょこ入るようになって(留守電に相手させてますけど)、ああこんな田舎にもついに光が来たんだなーとかしみじみする今日この頃。
 で、NTTの光卸が始まった。あちこち参入してますが、だいたいが一軒家でも5000円を切る価格になった(色々割引とか込みで、ですが)。
 良いタイミングだし。固定回線プロバイダ(URLで判るとは思いますがasahi-net)で申し込んでみた。
 IIJmioのSIM持ってるからIIJでの回線セット割もだいぶ安くて魅力的なんだけど、ただねー。モバイルと固定回線セットってちょっとね…特にMVNO使いにはねー。いや、IIJmioからしばらく動く気はないんだけど、「しばらく」であって先はわかんないし。それに比べて固定はこのサイト含めて、よほどのことがない限りは変える理由がないし。
 一斉にあちこち始まってるから多分激混みだろうなと予想してる。なので申し込みはしたけれど開通がいつになるのかは全く見えてません。皆様そうでしょうけれどひたすら連絡待ちです。まあADSLのスピードで不便感じてない程度のゆるゆるユーザーだからのんびり待ちますけど。

 asahi-netにしたのは、メインプロバイダにしてから10年近く経ちますが、プロバイダ起因の接続トラブルに遭ったことが1度もないっていうのが大きいかも。昼間は全く使ってないからたまたまかもだけど。
 ちなみに、IIJmioは先日、お昼休み時間帯に狙ってぶつけたかのように障害起こされてちょっとしょんぼりです。社会人にとって昼休み潰されるのはいろいろ致命傷なのですよ。コンビニWi-Fiでしのいだけどさ。まあだからってすぐ変えようとは思わないけど、それにしてもIIJってもっと頑丈な子だと思ってたのに。ぶー。

 私が初めて光回線サービスというものを知ったのはかなり前で、当時は当然ながらこんな田舎までは来てなかったので、以降長らく情報集めたりもしてませんでした。
 ので、今回の光卸ラッシュであちこち見てみて、最大速度が1Gbpsに上がっていたことに今更びっくりです。浦島太郎です。
 …とは言うものの、田舎だし、光ネクスト来てる気がしないので、最低スピード(100Mbps)でも驚きませんけれどもねー。まあ開通したら計測してみます。楽しみです。

固定リンク / 2015.3.7


通勤ノベルゲーム その19

ヴァンパイアハンターHIROSHI

 ノベルゲームではなくデンシノベルと表現されています。イラストと音楽のついた小説、と言うべきですね。一般的ノベルゲームでは、絵で表現されていることは、文字では細かくは描写されなかったりしますが、この作品では、絵や音楽がなくて文字だけでも充分に伝わるように書かれています。まさに小説。
 公式には書いてないけど、Android版もあります。

 ハイスクールに通うひろしの住むNewトーキョーシティでは、最近、凶暴なテロ集団が話題です。人をさらって行くらしい。尾ひれがついたのか、ヴァンパイアだなんて噂まで。
 彼もそんなことまでは信じていなかった1人ですが、ある夜、遅くなって裏路地を歩いていた時にヴァンパイアと、それを狩るヴァンパイアハンターに遭遇してしまいます。
 キメっキメでフリフリのゴスロリファッションで固めた身長2mの大男、という奇っ怪なハンターは、突然飛び出して来たひろしに注意力を殺がれ、大怪我をしてしまいます。咄嗟に彼が落とした銃を手にしたひろしは、初体験でそれを使えてしまった。普通の人が扱うことは出来ないはずなのに。
 という訳で、素質を見出されてしまったひろし、怪我したハンター・メリッサとその家族のナツキに懇願され、メリッサの怪我が治るまでという条件つきでヴァンパイアハンターの仕事を手伝うハメになってしまいます。

 テーマ的にはダークファンタジーになりがちだけど異様に明るい青春群像劇に仕上がっています。笑いあり恋ありアクションあり! みたいな。
 キャラがみんな立ってて生き生きしてるのもあるんだろうなあ。非常に際立ったキャラづけが生きてます。色んな意味で。
 画面構成上の、立ち絵や表情差分といったノベルの基本的なオヤクソクにはあまりこだわってなくて、そういう意味での「動き」は少ないのですけれども、それもまた「デンシノベル」という表現方法として「あえて」なんだろう、と解釈します。文字メインで物語として楽しんでしまうのがいいかと。通勤ノベルとしてはいい方向なのです。

 超水道さんの作品は他も読んでみたいなーと思うのですが、最新作のghostpiaを初めとしてAndroidに来てないのが多くて……ねえ(iOSリリースが主なので)。切ないねえ。ノベルスフィアを使うという手もあるけど、圏外で読めないと通勤ノベルにならないんだ。田舎はね。
 っていうか、クラウドファンディング始まった時、ストレッチゴールに来るかな、と思っていたAndroid移植がなかった時の絶望感と言ったら。
 …………(無言で石蹴り中)。
 理念として、広く読んで欲しい<クオリティ上げたい、なチームなのでしょうねえ。とりあえず、ドロイド組は石蹴って拗ねておきます。ちぇー。

固定リンク / 2015.2.28


パソコン買い換え

 同じメーカーは使わないポリシー(?)継続で、lenovoでございます。と言ってもIBMだった頃に1度使ったことありますけどね。
 個人的には「やっと」という感じですが、TinyPCです。部屋が狭い全人類が待ち望んでいたー! であります。
 小ささは正義。しかしUSBポートがギリギリ5つなので微妙にやり繰りに苦労してたりしますが、それでも大丈夫。同時使用で5つフルに使うことなんて滅多にないから何とかなっています。

 M73のベースモデルから、CPUクロック上げてメモリ倍にして、先代マウスコンピュータとスペック的にはほとんど変わりません。Windows8.1(64bit)です。
 一番大きいのがCD/DVDドライブつけなかったこと。初です。もうディスクでインストールするものなくなっちゃったし。
 あと、Windows8.1の回復ドライブ(再インストールするためのデータ)を回復バーティション以外にバックアップで持っておきたい場合、必要なのは16GB以上の外部ストレージでして。うん、つまりDVDでは入りきらない。そして再インストールしたくなった時にもCD/DVDドライブが必要なくなった。
 そんな訳で本当に出番がなくなった。CDをflacにリッピングする時だけ。なので、ASUSのEeePC買った時に一緒に買った外付けのUSB DVDドライブを必要な時に挿す運用に変えてます。

 ちなみに例によってデスクトップ起動に真っ先に切り替えました。うひひ。
 タブレットでWindows8の世界に触れてはいたので、操作は今のところ戸惑っていません。
 ソフトは前と同じものをひたすら入れました。が、リッピングに使っていたCDexが、どういう訳か日本語曲名のCDで落ちるようになってしまって、色々試した挙句fre:acに落ち着きました。海外ソフトですが日本語化されています。

 Windowsの進化には時々首をかしげることもありますが、Windows8のチャーム(横からにゅるっと出て来るやつ)はなかなか便利でいいなと思う。
 便利なだけに、個人的にはチャームの棒(?)にカスタマイズ出来るランチャー機能とか欲しかったですにゃ。デスクトップで使ってると上下に空きがあるから何か貼り付けたかった。
 よく使うアプリをタスクバーにピン止めしておけばスタートメニューは要らないのではないか、という判断のようですが、タスクバーは色んなもの立ち上げてると物凄く混雑するので(特に私は色んなことを平行でやりたがるので)、使っていなくてもタスクバーを占拠されるのは私は嫌いです。
 だからチャームみたいに「必要な時にだけ現れる」ものにショートカット置いておけると便利そうだなぁと。

 ただ…。
 本当によく使うアプリじゃなくて、それよりは頻度が低く、でも使う時はすぐに起動出来るようにしておきたい、という「二番手」たち(バックアップとか、リッピングソフトとか)の起動フックがちょっと悩ましい。
 ピン止めかクイック起動かアプリ一覧か、という今のWindows8の仕様だと、二番手以降は全部アプリ一覧から探しに行かないと行けないのが煩わしい。かと言ってデスクトップにショートカットあまりたくさんは置きたくない。起動したい時にデスクトップが見えてないとならない=画面全体を使えないから。何てったって部屋の大きさの都合で未だスクエアでごさいますので。
 Windows7のスタートメニューをWindows8で再現するフリーソフトも色々出ていますが、アレと同じものが欲しい訳ではない。
 …という訳で、今まで使ったことがなかったけど、メンテしやすい場所にフォルダ作って、それをタスクバーにツールバーとして追加して、片っ端からショートカット放り込んで、でも表示は狭くして使用中。右の「≫」クリックするとショートカットのリストがにゅるんと生えて来る感じで。簡易スタートメニュー的な感じね。
 あ、ちなみに、Windows10ではスタートメニュー復活するらしいですね。遠い将来、Windows8は、唯一スタートメニューがなかったバージョンとして黒歴史になっちゃうのかもね(笑)。

固定リンク / 2015.2.21


NEXT WORLD

 NHKのドキュメンタリーシリーズ。最初の放送は全部終わっちゃったけど、NHKスペシャル枠だからいつか再放送来ると信じてます、深夜に。うん、諸事情で一部見逃したのがあってねえ。夜9時とか10時とかは私にとっては録画で見る時間帯なので、気づけないと見逃すんだよなあ。
 最初は第1回の「未来はどこまで予測できるのか」にちょっと惹かれて見てみようと思ったんだけど、結局全部追いかけてしまった。人工知能犬「GENZO」の中の人は、サイトには記載がないけど、川島得愛さん(ベイマックスの日本語吹き替えやった人)じゃないかと思うけどどうだろう。
 まあそれはそれとして。
 現在の科学で出来ることを延長するとどうなるか、という、半々な未来感がなかなか面白かった。ドキュメンタリーパートよりもドラマパートの方が興味津々で見てたり。
 「ドラマ」と銘打つだけあって、それはありえないかもなぁ、というフィクション感が強かったけど、それはいい意味での「嘘っぽさ」だと思う。

 第1回。人々がみんな端末からの未来予測情報に頼っていて、目の前の交通信号よりも端末を信じて横断歩道を渡ろうとしないシーンがちょっとウケてもーた。あんなん現実になったら、そもそも信号機というシステム要らないんじゃないかと思ったり、じゃああそこで信号機自体が青にならないような制御はしないのか(信号機「だけ」が進歩しないのか)と思ったり。
 それにしてもドラマだからまあいいとして、あそこまで来ると物理的に目で見る端末を手で持つ必要は多分なくなってるような気がしますけどねえ。まあそこはドラマだから。

 第2回。若返りの薬飲みたいですか? のアンケートに否定回答が多かったのは日本的発想なのかもですねー。
 見た目だけ若返っても人間の脳や内臓の耐用年数がそう伸びるとは思えないけどなあ、っていうところでしょうか。特に脳が。あと逆に、じゃあいつまで生きたら死ぬ気になるのか、というのも疑問ですね。
 あと、技術で寿命がどうにでも出来る世の中になるなら、今の健康対策、血圧管理だの体重管理だのメタボ診断だの、そんなのが不要な世の中になる方が助からないすかね。膨らみ続ける医療費とかの問題もあるし、財政的にはどう考えてもそっちの方が助かるはず、つまり投資する価値がある分野だと思うんだけど。結局、カネがかかって、しかも絶対に減らせないのは医療と福祉だと思うので。…そっちに行っちゃうと今ある既得利権がなくなることを恐れてる人がいらっしゃる限り無理なのかしら。とか(※あくまで個人の感想です)。

 第3回。人間のパワーという言葉からフィジカル・アシストの話だけになるのかと思ったら。……脳が体から離れて単独で活動する未来ってどうなんでしょう。脳がやってる仕事のうち、思考や人格なんてものはほんの一部で、大半は肉体をコントロールするための司令塔じゃないかと思っているんだけど。部下なき上司になっちゃって本当に同じ仕事が出来るんだろうか。
 体の一部に不自由がある人が、脳がちゃんと動いていればその体の動きを取り戻せる(かも知れない)っていうのは、早く実現するといいですね。そっちの方がフィジカル・アシストという意味では正しい進化だという気もする。

 第4回。ちょっと見逃した。
 デジタルクローンは怖いねえ。怖過ぎる。愛していた夫をデジタル上に甦らせようとする、という試みは、愛情よりも怖さの方が先に来てしまった。
 ネット上でも平気で実名、顔なんかを晒せる文化圏だったらそういう試みはありなのかも知れないし、もしかしたらいい線まで行くこともありえるのかも知れない。けど、匿名文化が基本の日本人だと多分無茶な世界でしょうね。
 少なくとも私の場合、自分の死後に、ネット上に書かれている言葉たちを素材としてデジタルな人格が作られることがあるとしても、それは(リアルの)私を知る人から見れば決して私だとは認識されないはず。
 ネット人格という言葉、というか概念は日本独特なのかなあ。ここ(オンライン)にいる私はオフラインの自分とは別人だし。そしてそういう日本人は私だけではない、と思ってるし。
 それに。死者の人格って、生前に遺したもの(リアルでもネット上でも)から完璧に再構築されるものより、遺された人たちの心にある「思い出補正」込みの人格の方が、きっと何倍もステキだと思うんだけど。どうだろうその辺。介護してくれた嫁に対して生前怒鳴り続けていた義母さんとか、デジタルクローンで再生されたら終わることなく怒鳴り続ける訳で(だってそれが「本当」だからね)、そんなん何が楽しいのか。かと言って「怒鳴る」要素を排除して再現したらそれ本人じゃなくなる。
 みたいなことを考えながら見てた。

 第5回。火星行ったまま帰れない、は衝撃だなあ。それでも人生を賭けようとする人がいることも。というか、チェルノブイリやスリーマイル、フクシマとの温度差にちょっと思いを馳せてしまった。一瞬ね。100倍の放射線で暮らせる技術がもしあるなら、その方向が宇宙にしか向いていないのは何だか損失のような気がするの。「今」「地球上で」求めている人たちもいるんじゃないかしら、とか。
 高さ1kmの超高層ビルは、出来ちゃうんだろうなぁ、と思ったけど、どうしてみんな揃いも揃って「住む」ことを想定して設計してるんだろうとちょっとだけ思ったり。日本が災害大国だからそう感じるのでしょうかねえ。いざという時は自分の家で「遭難」することになるんじゃないかと思ったり、逆に、目の前に家があっても「帰宅困難者」になるんだろうなぁと思ったり。スカイツリーは生活空間ではないから地上600m超でもそんな怖くはないけど、それに暮らすことを考えると、たくさんの災害を潜って来た身にはぞっとする。たとえ有名建築家であろうとも、人間の「想定」は正しい、という信頼は全く持てなくなってしまっているのが昨今だと思うので。
 あと、単純に、どうして深海には行かないのかしら。宇宙よりだいぶ楽だと思うんだけど。今の建築建材は、放射能より水圧や塩害の方がまだ克服出来ていない、ってことなのかな?

 ……そんな感じで見てました(ほぼ録画で)。
 NHKだからこそ出来る分野、ですねえ。今の放送ならきっと30年後も残っているでしょうし、その時の現実と比べることもきっと出来るんだろうな。果たして現実はどーなっているんだろう。

固定リンク / 2015.2.14


時代の空気をキャッチしようと頑張ってる感

 そのビルオーナーはかつて、渋谷109を地方に作る気なんだろうか、というようなテナントを一斉にどっかんどっかんと誘致して、単なる大型スーパーだった場所を「ふぁっしょんびる」に変貌させたことがあります。当時のつぶやきがこの辺に。
 この策は実はかなり大当たりして、当時の週末の夕方は、東北各地とつないでいた高速バス乗り場が、ショップのブランドロゴ入りの袋をパンパンに膨らませた女子高生ばっかりでした。大袈裟でもなんでもなく。地元の新聞やTVニュースでもちょくちょく話題に上がりましたし。
 当時はネット通販で服を買うというのがまださほど一般的ではなかったから、そういう子たちは元々渋谷109までわざわざ買いに出かけていたんですよね、年数回とか、お小遣い貯めて。だから、県を1つ2つ越えれば買える距離になったことを物凄く喜んでいた。
 私だって、ネット通販がここまで広がる前は、CD買うためだけに東京出かけてた「前科」があるので、ジャンルは違えどその気持ちは理解出来ていました。はい(笑)。
 その成功ぶりに釣られて、周りの大型店舗が次々と「渋谷系」ファッションブランドの誘致に躍起になっていたりもした。
 まあ、だから、その意味では「先見性」はあった、ということなんですかね、オーナーさんは。

 で、そのビルオーナーは今度はアキバを作る気です。たぶん。
 地方だからちょっと一周回って遅れちゃってる気がするけど、でもまあ、これもまた時節なんだろうなぁ。
 ……というか、あれですね、「好きなモノに対してお金を使うことにためらわない層」として、あの頃は若者向けブランドショップのお客さんがそうだろう、と読んだ。で当たった。そして今は恐らくITガジェットとアニメ・コミック・ゲーム辺り、即ちアキバカルチャー周辺がそうだろう、と踏んだんだろうなぁ。そりゃまあ確かにこの周辺はお金使うのにためらいませんけどね……あれば、だけど。

 一番最初にビルに入って来た、というか戻って来たのは、1度撤退したソフマップです。中古PCの市場はあの当時とは比べ物にならないし、タブレットやらMVNO対策の中古スマホやらの商機もある訳で、まぁいいんじゃないか、とは思わなくもない。
 私は中古スマホのコーナーをじろじろ凝視して来たけど、あんな程度の展示スペースでも、私が今まで訪れたショップの何処よりも「広い」のだ。ただまあ……BIC SIM押し状態だから、ドコモばっかりだけどね…。仕方ないけどね。
 それでも、買い取りカウンターとかそれなりに賑わってたし、今度はもう少し頑張れるといいねえ。通販全盛時代でも、店舗に出来ることはそれなりにあると思いますし。

 ただ、ゲームやアニメグッズのコーナーはあそこまで広く取らなくても良かったんじゃないかと思わなくもないの。
 何故なら。
・アニメイト仙台
・ゲーマーズ仙台
・らしんばん
・アニメイトカフェ
 ……みたいなラインナップ殴り込んで来ている訳で。
 同じビルなんだから住み分けろなんだよソフマップ…。その客層取り合うのナシにしようぜ…。

 この辺りのものって今は通販があるし、ニッチ市場な訳で、店舗としてやる意味があるのかなあ、続くのかなあ、と心配していたのですが、実際覗いてみて、そんな心配はないかも、と一応。すんげー人です。みっしりでした。
 写真撮影OK、と張り紙してあるキャラの等身大パネルとか、巨大(人よりデカイ)キャラのぬいぐるみとか、リアルに触れることに意味のあるモノがあるのはやっぱり店舗ならではですね。
 あとコスプレ衣装とか小道具とかの品揃えが。ここまでの規模は初かも。
 それにアニメイトカフェ。既に満室続きのようで。これもリアルであるがゆえ、と考えると、……通販では出来ない何かをちゃんと持っているようで、何より。

 まあそんな訳でビル丸ごとプチアキバ化戦略が始まっております。
 アニメイトやゲーマーズのフロアは多分暫く安泰じゃないかなと感じましたが……ソフマップ。今度はいつまで持つのか(笑)。

固定リンク / 2015.2.7


通勤ノベルゲーム その18

●無限姉妹 走馬灯症候群

 弐進座さんの一本道ノベルゲーム。SFミステリーと呼んでいいのかな。
 舞台となる近未来では、人口が増え過ぎて資源が枯渇し、人類の存続が危うくなると判断され、人間はみんな、生まれてすぐに遺伝子情報を電子化されて肉体は廃棄されてしまいます。ネットワーク上で再現された現実世界のコピーである「現世」と、リアルの物質世界「現実」との間で、行き来をしながら生きることになっています。
 「現実」では、「縁身」(エンジン)と呼ばれるロボットに、人格の本体である「心核」(サイコア)が転送されることで体を持ち、動くことが可能になります。ただし、「現実」に存在出来る縁身の数は法律で決まっており(元々、人口増加対策としての縁身なので)、1つの縁身を複数の人間が共有し、交代で使うという制度になっています。
 ただ、遺伝子の電子化は、まれに失敗する人間が現れます。そういう人は相変わらず生身の肉体で「現実」のみで生活しています。このような生身の人間は「単身」(モノ)と呼ばれます。電子化に成功した大多数の人間は、対して「電子人」(でんしじん)と呼ばれます。

 主人公の仁くんは単身です。父親はとある大金持ち一家に生まれた子供でしたが、自由奔放過ぎる性格のためあちこちで子供を作り、彼には異母姉妹がいます。物語に登場するのは5人ほど。
 一族は仁くんを、単身の厄介者として疎んじています。ですので、この世界では存在する「自由孤児」という制度を使い、言ってみれば自ら勘当されて、家を飛び出します。苗字も変え、役所に申請して生活保護のようなものを受けながら細々と独り暮らしをしています。
 また、単身であることで、通う学校のすべてで理不尽ないじめを受け続けています。高校生になった今も同様、物語は彼がいじめグループに追い回されるシーンから始まります。
 ただ、高校生になってから1つだけ救いがありました。いじめグループが待ち伏せしている場所などを、仁くんに密告してくれるメールが届くようになったのです。差出人は不明。「助け舟」と呼んで、仁くんは彼(or彼女)に大変感謝をしています。お礼のメールも送るのですが、助け舟さんは密告以外は送ってくれず、個人的な会話に答えてくれたことはありません。

 そんな中で。彼の周りで電子人の変死事件が連続して起こります。縁身は大変に頑丈ですが、「現実」側で物理的に心核を破壊されると、その時に中にいた電子人は死亡してしまいます。ちなみに、現世側にいる間は、どんな不慮の事故でも彼らが死ぬことはなく、遺伝子に組み込まれた寿命までは自動的に生きることになっています。
 最初は交通事故、次は学校の中庭に飾られたモニュメントに体を突き刺されて死亡。いずれの場合も、仁くんが最初の目撃者・発見者であり、また、事件には何らかの形で仁くんをいじめているグループのメンバーが関わっています。そしてあるきっかけで、その被害者の1人こそが「助け舟」さんであったことが判明。彼は、「助け舟」さんの死の真相を確かめるべく、電子人である異母姉妹たちと協力して調査に乗り出すことになります。

 伏線の張り方がすんばらしいの。本当に。「真相」は意外なドンデン返しも含めて二転三転、その物語の展開自体も飽きずに読めてすごく面白いのですが、伏線が。最終的な真実に至るまでの間で、散りばめられた材料の結実のさせ方が鮮やか極まりない。ステキなストーリーテラーです、弐進座さん。

 ちなみに、Infinity-S作品の直後に見たせいもあるけど、字がデカい! ひゃっほう! 読みやすい! きゃっほう!(←単純) 通勤のお供には大変に快適です。

固定リンク / 2015.1.31


お、正統進化だ。とか思ってしまった

 話題をかっさらってる感があるね、au「AQUOS K」。Androidガラケーついに出た。
 これ待ってた人実はいる。テザリング出来るガラケー。電話機としてのガラケーの良さは愛しつつ、スマホ用のアプリとかもやりたいなーって人が、テザリング可ガラケー + iPod Touch(or SIMなしAndroid機何か)という組み合わせが出来たら望みが叶うのに、って話をしてたのだ。ただしWi-Fi WIN終わる頃の話だけれど。
 気持ちすっごく判る。ガラケーが同時にWi-Fiルータになるんだったらいいかもとは思っていた。そうすれば「回線」は1本で済むし。
 ……ただ、私の場合はau LTEが家で入らない時点で候補から外れざるを得ないんだけど、もし家で入ってたら、そしてカケホ強制さえなかったら、もしかしたらこれに機種変は真剣に考えたかも知れない。……カケホ強制さえなかったら……なかったら!(じたばた地団駄)
 それと、ガラケーの独自OSを開発・維持する必要がなくなるのもメーカーにとってはすごくいいことだと思う。GooglePlayの導線潰したりapk直挿しインストールも出来ないようにしてあるみたいだから、一般のAndroid機ほどの危険性はないと思いたいし。
 いつか3Gの規格がなくなって、ガラケーもLTEになる日が来れば、これが標準化の第一歩になるのかもですね。
 まだメインストリームにはならないだろうけれど、でも、シリーズ地道に重ねて行って欲しいな、これ。どうかイロモノで終わらず、良き試金石になりますように。

 それから。
 せりえみに第2弾が来たのでガラケーに戻らなくて済みそうです。3G非対応機なので家では圏外になりそうだけど。まあ私が機種変更を考える頃にはエリア整備されることを願っておこう。……あ、WiMAXは入るかな? ひょっとして。
 これから春は1機種は出し続けてもらえるのかな、au。だとしたらちょっと安堵。なくなったらガラケー戻るどころか、MNP視野に入れちゃうぞマジで。うふふー。

 もひとつ。
 ワイモバイルから出たハート型PHSすげー! セラムン好きじゃないので、全っ然欲しくないけど。でもすげー!
 一目見てびっくりして、スペック見てさらにびっくり。メールもブラウザもない通話専用機種だ…。うおお。どの層をターゲットにしてるんだかよく判らん。ファッションアイテムにしては維持費がかかり過ぎるし、なんつーか、コレクターが買ってすぐ解約して端末だけ手元に置いたりしそうな予感なのだが。
 あと、写真で見るだけだとストラップホールが見つからない。丸っこくてつるんつるんなので落としまくりそう。なので本当に携帯電話としての実用性に乏しいったりゃありゃしないよう。というかこのフォルム、ストラップつけてどっかにブラ下げて見せびらかしたくはならないのか? ならないんでしょうか!?
 ……凄い。とにかく凄い。自分が買う予定がなくても、こういう製品を出した決断には惜しみない拍手を贈りたい。そんな気分。
 というかエイビットって会社面白いー。イエデンワとか、フリスクサイズのストラップフォンもこの会社の製品か……。お金あり余ってたら投資したくなる会社。こういう人たちにこそ頑張って欲しいねえ。

固定リンク / 2015.1.24


そして今度はドーナツなのか

 コンビニ、コーヒーの次はドーナツらしい。
 本当に何でもやるなあ……とは思いつつ、実は「専業」とはそんなに喧嘩はしない気がするんだよなぁ。と、コーヒーを見ていると思うのだ。

 確かにコンビニコーヒーって既に定番化した感があって、私が仕事前に寄ってる店でも買ってる人が必ずいる。いないのを見たことがないと断言出来るほど。
 とはいえ、これだけ広がっても、だからと言ってスタバやタリーズといった「専業」は打撃になっているかと言えば、実はさほどでもないのですよね。代わりにアオリを食ったのは缶コーヒー。
 シアトル系専業は、付加価値をつけた高級志向で一貫している限り、全くコンビニとは客層が違う。食い合っていない、のかなぁと。
 ドーナツについても、各ニュース媒体では真っ先にミスタードーナツにマイクを向けている。けど、ぶっちゃけミスドもあんまり影響受けないんじゃなかろうか、となんとなく思っている。

 最初にセブンイレブンのドーナツ展開のニュース見た時、思い出したのはローソンが出している「クロワッサンドーナツ」。これ、ミスドが昨年、「Mr.クロワッサンドーナツ」展開し始めたのとほぼ同時期に並び始めて(こっちでは)、ミスドのもローソンのもどっちも食べ比べたやつがここにいます(挙手)。
 クロワッサン生地大好きなので、どっちもおいしくいただきました、
 けれども、ミスドの方が専業としての差別化に成功している感じはしました。フレイバーのセレクト含めて。ただ、崩れて食べにくいのはミスドの方だったけど。でもそれってクロワッサン好きにはむしろ高ポイントですわよねっ。輸送段階で崩れないようになんだろうけど、しっかりし過ぎてるのはマイナスなのよねっ。

 で。「ブルックリンD&D」もさっくり食べて来ました。デニッシュ好きとしては(←あっさり鞍替え)、確かに良い食感。ただ、私、加工されたバナナがあまり好きではなくて、ラインナップの1つがチョコバナナ(←食べられない)だっつーのが切なくてねえ。いやまあ、スイーツ系のド定番なんだからもちろん好きな人にはたまらんのでしょうけれども。ちなみに生のバナナは普通に食べます。

 コンビニは「それを目指して」行く所ではなくて、何かのついでに、って感じが強いんじゃないかと。「ドーナツを買いに」コンビニに行くという需要ではなくて、数ある商品の中の1つにドーナツもあるというだけで。
 なので当初、セブンイレブンのドーナツの話がニュースサイト等でここまで取り上げられていることがちょっと不思議だったのだ。じゃあ昨年のローソンのクロワッサンドーナツは何だったのかと…(笑)。
 コンビニには今までだって、パンコーナーの一角にドーナツも並んでいたのに、どーして今になってこういう騒ぎ方をされなきゃならんのか、と。
 だって、コンビニのドーナツは、今ニュースになっている新展開でも、「工場製」のものをただ運んで並べる形式なのは変わらないのに。なんというか、冬場におでんの置いてあったスペースに、オフシーズンはドーナツコーナー作る、みたいな感じじゃないの? ミスドは店舗で(最終的には)加工して出て来る、その上で当然生まれ得る質の優位性というのは(それなりに)出て来る気がするんです、やっぱり。
 だから、コンビニコーヒーがスタバにとって打撃にはならなかったように、コンビニドーナツはミスドの脅威にはならない気がする。あくまで個人の感想です。
 これからもミスタードーナツはいろいろ変わり種を頑張ればいいんじゃないかな。コンビニの商品開発はあまりにとんがったモノはやっぱり通らないし、種類も専業ほどは多く作れないのは確定なのだから。

固定リンク / 2015.1.17


初めてのPCリサイクル

 2連続で初体験話。
 今までPC及びその周辺は、私のお古を親戚(自営業)が事務所PCに再活用、みたいな感じだったので、PCリサイクルマークついていてもメーカーに送ったことなかったのです。
 Dellのパソコンと一緒に買ったディスプレイ、本体買い換えても続けて使っていたのですが、8年を経てさすがにお亡くなりになりました。ま、8年使えば充分です。お疲れ様でした。
 という訳で、ディスプレイだけ交換。IO DATAの17インチスクエアの一番安いやつで。今時はほとんどワイドなので、スクエア探す方が逆に大変な有様でしたが、全ては部屋のサイズによる制限なので致し方なし。どうせ広い画面使うようなことしないし、という理由ではなくて、そんな横に長いもの置く場所ない、という理由。
 ちなみに、一時期は、次はノートPCかタブレットPCでもいいかななんて考えていたのですが、考えてみたらUSBポートの数が少な過ぎるのだ。私にとっては。最低5つは欲しいなぁと思ってたらやっぱりデスクトップでないと無理なのだということに気づいた。

 まあそれはともかく。
 旧ディスプレイはDell(が指定する場所)に送り返すことになった。

 もう制度が始まって10年以上経つのですねえ。今回色々探し回って、初めて知ることが多かった。
 ただ実際は、年末の慌しい時期に重なっちゃったので、新ディスプレイの箱に旧ディスプレイを突っ込んで、Dellから来たラベルを貼るところまでやって、家族に「郵便局に持って行っておいて」と依頼してしまった。
 電話で集荷依頼とか出来ると書いてあったけど、平日家にいないしなぁ、と思っていた。
 そう、平日しかダメだと思ってた。
 土日でも(混雑してなければ)集荷に来てもらえるのだということを知ったのは、既に発送終わった後でございました。そうだったのか。

 パソコン本体はだいたい5年サイクルで買い換えてる。でこの子もそろそろ買い換えたいなと思ってる。ので、その時はまたリサイクル制度のお世話になることになるのかな。ちょっと電源周りの調子が悪いので、人様に里子に出せる状態ではないんだよな…マウスコンピュータ、外れロット引いちゃったみたいな感じ。2010年以前はちょっと弱かったみたいなので。ただ当時はサイズの問題で選んだから後悔はしてないけど。そう、全ては部屋の広さによって決まるのだ。
 次は集荷依頼をしてみよう。というか、本体は重たいしな…。自分じゃ運べない…。

固定リンク / 2015.1.10


初めてのWeb年賀

 まるでお約束のように年末にプリンタが壊れました(笑)。
 いやまあ、そもそもプリンタ自体使う機会がめっきり減ってしまっているから、年末年始にしか動かさないという人も世には大勢おりますですわよ、ね。私も最近はそんな1人だった訳で。
 それ以前にこのプリンタはほぼ10年付き合ってるので、そろそろ寿命でしょうな。当時は単にスキャナ/コピー/プリンタの3役ついてる中で一番安かったってだけで選択したのですが。
 HPのpsc1210です。長年お世話になりました。インクカートリッジ見つけるのも苦労する機種になっちゃったから、そろそろ潮時でしょうかねえ。
 たまにしか使わないことを考えるとしばらく持たなくていいかなあと思い始めている今日この頃。いざとなればコンビニのネットプリントもあるし。スキャナもコンビニのマルチコピー機で出来る時代になりましたものねえ。しみじみ。

 で、郵政省のはがきデザインキットから注文出来るネットで年賀状を使いました。年末ギリギリになっちゃったので直接発送したんですが、本当は自宅に届けてもらって一言書き添えてから投函したかったですねえ。印刷オンリーってのは本当は趣味に反する。間に合わなかったので申し訳ないけど。
 来年、じゃなかった、今年の年末は最初からお願いしようかな。インクカートリッジの購入費用とか考えるとどう考えても自作の方が高くつく。ここ毎年は年賀状印刷の時期のたびにカートリッジ買い直すハメになっちゃってたし(乾いちゃってるんですよね、あまり使わないから)。

 そんな訳で(どんな訳だ?)、明けましておめでとうございます。今年も思いついたことをぼんやり書くぞー。おー。

固定リンク / 2015.1.3


通勤ノベルゲーム その17

BluePrints〜ミライへのミチしるべ〜(全年齢版)

 み、みんなしてテキスト量の物凄さばっかりレビューしてる(原稿用紙1800枚分)。いや長さも確かに凄いけど、でもそれほどダレる感じはしないです。長さを感じない。でも長いね、うん。大ボリュームです。

 パトロネージ/リレーションと同じくInfinity-Sさんの作品。相変わらずの高クオリティだし立ち絵・イベントCGに至るまでまばたきするのも一緒。ただし、今回は低画質版が選択出来るようになっています。まばたきもOFFに出来ます。という訳で、ロードだけで一駅かからなくなったよ! やっほー!(そこが問題なのか、と作者さんに突っ込まれそうだ……いや通勤ゲーマーなのでね……)
 ただメニュー画面への遷移とか相変わらずまったりした動きではあります。メニュー出してセーブしてゲーム終了するのがやっぱり一駅仕事なの。しょんぼり。せりえみに、クアッドコアなのに。むー。物語じゃなくてメニュー操作でイライラしちゃうの。むー。

 さて、物語は。
 主人公は15歳の学生にしてIT企業の研究室長なんぞやってます。彼の父親(故人)もまた研究者で、その研究を引き継ぐように同じ仕事に就いています。
 昼間は学校、夕方以降は研究者、そんな生活をしています。
 父親は交通事故で死亡しているのですが、同じ事故で母親と、当時10歳だった幼馴染の慧桜(あすか)も死亡しており、両親が残した一軒家(結構広め)で独り暮らしをしています。
 慧桜は、主人公の父によって電脳上に魂が移されており(と本人は言っています)、死後はタブレット端末やスマホ、パソコンなど、主人公の家のあらゆるデジタルデバイス上にその姿を現します。彼女が主人公にとって今は唯一の家族と言えます。ちなみに、擬似人格とかそういうのではなく正真正銘の本人です。
 また、ある日フラッと、主人公の家の端末に人語を話すネコがやって来ます。彼もまた、元は人間だったと自称。どうやって電脳上に存在するのか自分ではよく判らないと言い、同じ境遇かも知れない慧桜の存在に魅かれるように辿り着いたらしいです。モカと名づけて家族が増えることに。
 学校では、幼馴染のおバカさんな月菜や、巨乳のおっとりクラスメイト琴音などが登場。そこに、イギリスから転校して来たセシリアも加わり、あれです、もちろんハーレムです。はい。PCの18禁版では彼女たちと、うふーんあはーんなシーンがあるみたいです。やってないけど。

 物語が進むにつれ、彼らの周りに暗雲が立ち込め始めます。主人公の家や学校のパソコン・サーバが異常なアタックを受けて崩壊寸前になったり。主人公の研究所の親会社は巨大IT企業ですが、その内部に不穏な動きがあったり。
 そして、とある不思議なコマのようなものを月菜が家で発見した時から、彼らは否応なく事件に巻き込まれて行きます。主人公の両親の死の秘密や、慧桜が何故今の姿になったのか、その謎も含めて、この世界で起きているある大きな陰謀について、真実が明らかになって行きます。

 基本は一本道ノベルです。パトロネージ/リレーションもそうでしたが、大事な選択肢の時は「セーブ推奨」のメッセージが画面に出るので、大人しく従ってセーブしておくべきです。
 最初は選択出来ない選択肢がありますが、ルートをクリアしてゆくごとに解放されていき、かつて選べなかった選択肢が選べるようになって行きます。で、結果として一本道のノベルのような形になっている訳です。

 「陰謀」の根幹は……というか、この物語のヒール(悪役)の設定ってなんかキワどいな、とちょっとドキドキしました。うう……。へ、変な横槍入りませんように(どきどき)。
 物語のキーとなる技術は、今のIT技術の延長戦上にあるもので、ちょっとありうるかも、と思わせるギリギリのフィクション。ストーリーライン自体はSFになるのだと思いますが、びっくりするほど荒唐無稽という訳でもない。なかなか面白い設定です。

 主人公の仕事のせいもあるけど、ITやコンピュータ用語が物凄い多発するので、知識0の人にとっては割とキツいかも知れない。日常でスマホやパソコン使ってる人だったら、まあ、なんとなーくは判る、程度かな。でもそこに引っかかっても無視して読んじゃって大丈夫だと思います、うん。物語の大枠までは迷子にならないかと。

 あとは……パトロネージ/リレーションの時も書いたけど文字が小さい、というか、解像度が高過ぎるんだってばさ(笑)。ちょっと目が寄るねえ。眉根にシワ出来るねえ。そういう小ささ。ただ下にウィンドウ出るタイプのこの手のノベルは、行数とか(1行の)文字数とか決め打ちして、何処で文章が途切れるのかっていうのも大切な演出の1つだから、文字サイズおいそれと変更出来ないのがなかなか難しいところ。次は、最初からハンドセット向けを考えてサイズ設計してもらえるとありがたいやね。うん。ノベルゲームなのだから、文字の読みやすさっていうのは絵の美しさより優先されるべき事項であると思う訳だよ、読んで欲しいと願うならば。

固定リンク / 2014.12.27


PSYCHO-PASS(2期)

 地方でも全話地上波とか、ノイタミナ強いなあ。枠が一定評価を受けた結果なんたろうなぁと解釈。少し前までは考えられなかった。しみじみ。

 ……まあ、あの一期の終わり方からして2期やる気満々なのは見えていたのですが、それにしても絞りましたね。カムイのみで1シーズン終わってしまったのか…そうか…と思ったら劇場版とか。そう来たか。
 あと、公式サイトが死にそうです。まあ気持ちは判らなくもないけどね……もし何かの機会があってWebデザイナーさんを探すとしたら、これ作った人とだけは仕事したくない、というタイプ。知りたいことが見つけられない。ここまで、サイトデザインに絶望したのは久し振りじゃわい。情報伝達という当たり前の役割を果たす気があるんかいのぅ。せめて軽量版というかテキスト版というか、そういうのが別に用意されていたらええんじゃがのぅ(何故か年寄りモード)。

 朱ちゃんが全能過ぎて怖い。まあアニメの主人公はたいてい変なところで全能設定持ってることはありますけど、でもなー。いやまあ、あーいう世界設定だと、朱ちゃんぐらいブレない人が1人くらいいないと、物語の芯までブレちゃうってのは判らなくもないんだけど。
 あとシビュラのありようが一部わかんなくなっちゃってちょっと動揺してます(笑)。年寄りには設定が高度過ぎるんだろうか。
 ……というかね。1期でシビュラに感知されなくする妨害ヘルメット的なアイテムが既に出て来てるのに、鹿矛囲がシビュラに感知されないことに対して戸惑いが過ぎる気がしたのですよね。だって妨害技術があって、それは1期の時点でヘルメットなんて持ち歩けるサイズになってて量産体制がある以上、2期までの間にヘアピンかバレッタかカチューシャくらいになっちゃってても全然驚かないし。だから感知出来てないこと自体はそんな珍しがることでもないような……とか思っちゃったんだけど。いやまあ、鹿矛囲の特殊性を考えると、そこで驚いておかないと後が続かないのは確かなんですけどね。

 体の一部移植されてドミネータ使えるようになっちゃうのは怖い、というか、生体認証って現代でも怖いんだよね。指紋認証のもので指紋盗まれたって、私は自分の意志で指紋を変更することなんか出来なくて、ずっと盗まれっ放しで対処方法がない。ただ、これは……なんで権限剥奪なりなんなりしなかったんやろね? 止められない、というか、そういういざという時のセキュリティがない、というのはシステムとして欠陥なような気がするけど、うーん、それだけ「過信」していたということなんですかねえ。
 むしろこういう、今で言う警官が拳銃奪われましたみたいなある種原始的な「事件」は、1期で(というか初期で)やった方が良かったネタのような気がする。

 あと今回、「他人を濁らせる人」がぼこぼこ出て来たのはちょっとびっくりした。というか多分私が誤解してたのかもだけど、シビュラの判定ってもっと人格それ自体の本質的な所を見てるものだと思ってたのです。だって数値が高いと殺されるっていうのは、本当に更生の可能性がなければやっちゃダメだろうと思うから。今期は簡単にリーサルやデストロイ出過ぎじゃないでしょうか、ディストピアとはいえ、鎖国してる訳じゃなかろうし、国連に乗り込まれるぞ日本(変な心配)。
 あと、濁らせる人がいてクリアにする人がいないという前提で動いてるのもちょっと「?」が浮かんだ。いやまあ、鹿矛囲の特殊性を考えると、そこで驚いておかないと後が(以下省略)。
 でもどっちにしても、他人の影響で動いた分はその人の本質ではない気がして。それで判定した数値で命を代償にされてしまうのは行き過ぎてる気もして。性善説に立ち過ぎてるかなぁ。

 みたいな疑問を感じながらの2期でした。1期に比べると説明くささ(?)が減ったせいでもあるとは思う。ある意味よりアニメ的になった、とは、言えるのかなあ。

固定リンク / 2014.12.20


細く長く続いて欲しいですね

 今や人形劇という分野に予算を割けるのはほぼNHKのみになっちゃった気がします。それだけ「営利」としては成り立っていない分野なのだなぁと痛感する訳ですが、それでも。
 やっぱり凄いんだよなぁ。という訳で見続けています、シャーロックホームズ。
 先日の新・三銃士といい、名作のリメイクがしばらく続くのかな。それでもいいから続けて欲しいですねえ。ひょうたん島やプリンプリンのようなオリジナルで製作して数字が取れるとは言い難い世界になっちゃってるし。今は。

 原作を殺人事件なしのミステリーに「翻訳」する手腕はさすが三谷さんと言ったところでしょうか。エンターテインメント・メーカーとしては一流過ぎて脱帽。もちろん、彼個人がホームズシリーズ好きなんだろうなあと思いますが。愛を感じます(笑)。

 もちろん、人形の造形及び操演は言わずもがな。相変わらずええ仕事してはる。
 リアリティではないフィクションならではの作り込み方の美しさ、というのが溢れてるからこの世界は面白い。映像作品という分野で、CGでいかにリアルに作り込むかって方面ばっかり評価されるのは違う、って思わされるのです。

 難はゲスト声優かなあ……。
 もちろん名前ある人で話題作りという一面はあるんだろうけど、時々引っかかる感じがちよっとしますね、誰というのは申し訳ないので言いませんけど。
 でもメインメンバーのキャスティングはいいですね。高木さんはこういうキャラクター似合い過ぎて素敵。あと、なんてったって今回はハドソン夫人の堀内敬子さんがいい。すごくいい! お気に入り(笑)。なんだろう……事件は変われど変わらない日常感というか、安心感があるんでしょうかねえ。初めて知ったのはサラリーマンNEOだったけど、彼女にはなんというか、役者魂を感じます。本人の色を消せるというか、役に溶け込むというか。それ凄く大切だと個人的には思ってるので。声優でもこれだもんなぁ。凄い人だなぁ。

固定リンク / 2014.12.13


「オフライン可」にちょっと泣く

 ガラケーの頃から実はちょこちょこお世話になっているアプリゲット。昔はアマチュアが作ったガラケー用のJavaアプリ検索に使ってたんですが、今のアプリゲットはスマホ用アプリ紹介サイトになっちゃってますね。まあ時代の流れってやつでしょう。
 で、実はこのアプリゲットで先月から、アプリ一覧ページのゲーム属性として、対応OS・有料/無料の他に「オフライン可」が表示されるようになりました。圏外でもプレイ出来るかどうか、ということです。
 田舎の通勤ゲーマーにとってこれはもうほぼ絶対なので(笑)、見た瞬間マジ泣きしそうになりましたってばよう。ダウンロードしてみてがっかりしなくて済むのはありがたいよう。

 今、特集ページで、毎週水曜日に「オフラインで遊べるものだけ」を選んだ連載が組まれています。そんな訳で水曜日は通い詰めていたり(笑)。ただ、ジャンルは無関係なので、ほうほう、と眺めて終わることが多いですけど。
 それでも、オフライン可能かどうか、という視点を持っているというだけで田舎にとっては救世主ですわよ。ウフフ。

 とはいえ、いわゆるカジュアルゲームの中でもバスルとかテーブル系のものって、そもそもオンラインの方が少ないんじゃないか……と思うのは甘いのです、今時は。
 ソーシャル要素入ったりするとオンラインで認証しないと起動しなかったりするのがある。ソーシャル要素を使わなくてもだ。もううんざりなんだよ、田舎なめんなー。

 ……と思ってたんだけど、都会でも地下鉄の駅間なんかはまだ不感地帯が若干残ってるんですかね、もしかして。都会の人でも仲間はいるんだろうか。

 たまにGREEやモバゲーなんかで「やってみたいゲーム」「事前登録したくなるゲーム」についてアンケートが飛んで来ることがあるんですが、私は常に第一条件が「オフライン可能かどうか」なので、マジメに回答するといつもかなりの時間を取られてしまいます。
 選択肢として用意されているのは、キャラだのストーリーだのゲームシステムだの、そんなものだけで、ほぼ全問に対して「その他」を選んで具体的に説明しなければならないハメになるのよね……。
 というか、どのキャリアもデータ量に制限があるのが当然になりつつあるので、別に圏外だらけの田舎ではなくても、「基本プレイにパケットを消費しない」ことに価値を感じる層はいると思うんですが、どうなんでしょうね、その辺。サイトやメールなんかと違って、ゲームで消費するパケット代で予想がつきにくくコントロールがしにくいものだと思うので。

固定リンク / 2014.12.6


通勤ノベルゲーム その16

ぼくのゆめみるみらい(全年齢版)

 全年齢版と断るからにはR18版があるということですね。はい。でもAndroidは全年齢版しかないので電車の中でプレイしても安心。物語自体もそんなに長くないショートノベルです。
 主人公は椎子さんという奥様とラブラブな仲良し夫婦なのですが、ある日、無情にも事故で椎子さんが還らぬ人に…。ボロボロに打ちひしがれる主人公に、昔からの奥様の親友である医師・由利絵さんがある「実験」を持ちかけます。それが成功すれば椎子さんは戻って来るかも知れない、と。
 半信半疑ながらもその可能性にすがった主人公。半年の時を経て、その約束は果たされます。確かに椎子さんは戻って来た。でも、彼女は……公式サイトにいらっしゃいますように、子供の姿になって戻って来るのです。

 姿は子供でも、中身は奥様です。あんなことやこんなことや、ああそうかR18版はきっとここできゃぁぁぁいけませんわそんな小さい子と…いやーん!(手の隙間からチラ見) みたいな展開もちょっとありーの。でも夫婦ですから。ええ。夫婦ですから!
 幸せな日々が帰って来たかに見えます、が、その幸せの後ろから、静かに「その日」は迫って来るのです……。

 シリアスです。切ないです。感受性の強い方にとっては泣きゲーで間違いないです。涙腺の弱い人は電車内はやめた方がいいのかも知れない。ある意味では「お約束」なのですが、それでもやっぱり泣けるお話になっています。
 美少女ゲーム(R18)は、単なるエロを超えて物語性を重視する一群が存在しますね。同人も商業も。この物語もその一群に入るものだろう、と思います。この物語が、R18であるがゆえに、世に知られることがない、というのは確かにもったいない。だってそこが本質じゃないもの、明らかに。
 ちなみに、無料ゲームで同人ゲームですが女子キャラフルボイス。豪勢だなオイ。でも通勤ゲーマーは音を消しているので堪能出来ませんでしたけれども。

固定リンク / 2014.11.29


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