S-JIS[2004-05-25/2008-12-02]

EclipseでのAnt

EclipseでJavaのコーディングをしていれば自動的にコンパイルされるけれど、build.xmlを作っておいて それを実行することも出来る。


antビュー

通常のビューと同じ手順で、antのビューを開く。

メニューバーの「ウィンドウ(W)」→「ビューの表示(V)」→「Ant」


build.xmlの追加

build.xmlを使うには、antビューにbuild.xmlを追加する必要がある。
追加するには、antビューの上方にある「ビルドファイルの追加(Eclipse2ではビルド・ファイルの追加)」をクリックする。そして、使用したいbuild.xmlを選択する。
または「検索でビルドファイルを追加検索でビルド・ファイルを追加」をクリックし、ワークスペースを検索して全てのbuild.xmlを追加することも出来る。

Eclipse3では、パッケージエクスプローラーに表示されているbuild.xmlをドラッグしてantビューにドロップすることでも 追加することが出来る。[2007-07-14]

build.xmlが正常なら、これでantビューにターゲット名の一覧が表示される。

もしbuild.xmlに異常があると、ターゲット一覧の代わりにエラー印が付き、マウスカーソルを持っていくとステータスバーにエラーメッセージが表示される。[2005-03-27]
taskdefで新しいタスクを定義している場合、そのタスクについても要素等をチェックしてくれるみたい。その結果エラーが出ることもある。(→


buildの実行

Eclipse2の場合、antビューに表示されているbuild.xml(又はさらにその下のターゲット)から実行したいものを選択し、右クリック→「実行」か選択されたビルド・ファイルのデフォルト・ターゲットの実行をクリックする。
build.xmlにエラーがある場合、実行される代わりにエラーメッセージが表示される。(→[2005-03-27]

Eclipse3の場合、antビューに表示されているbuild.xml(又はさらにその下のターゲット)から実行したいものを選択し、右クリック→「実行(R)」→「Antビルド」か選択されたターゲットの実行をクリックする。[2007-07-14]
右クリックのポップアップメニューだと、実行(あるいはデバッグ)の下に「Antビルド Alt+Shift+X,Q」と「Antビルド...」と「外部ツール」の3種類のメニューがある。

1 Antビルド Alt+Shift+X,Q ビルドファイルを実行する。 以前にオプション等を設定していた場合は、その設定のまま実行される。
2 Antビルド... 実行に関する設定ダイアログが開かれる。 実行時のantへの引数とか、色々指定できる。
外部ツール(E)... antビューに表示されている全てのビルドファイルに関して設定を行うダイアログが開かれる。  

実行オプションの指定

antの実行時オプションは、設定ダイアログで指定する。[2007-08-16]
例えば「-verbose」オプションを指定する場合、設定ダイアログの「メイン」タブを選択し、「引数(A)」に「-verbose」を記述する。
「JRE」タブの「VM引数(G)」には、(antはjavaコマンドで実行されるので)antを実行する際のJavaVMの引数を指定することが出来る。[2008-06-21]
例えば「-Xms512m -Xmx512m」とか。

クラスパス(「-lib」オプション)を指定するには、「クラスパス」タブを選択し、追加ボタンを押してライブラリーやjarファイルを指定する。[2007-11-18]
ボタンが押せない状態(使用不可状態)になっている場合は、「クラスパス(L)」内の「Antホーム」をクリック(選択)すると押せるようになる。


buildのエラー


native2asciiのエラー

Eclipse2でnative2asciiタスクを使う場合、設定をしておかないとエラーが出て実行できないことがある。


クラスパスへのライブラリーの追加

Antのタスクの中には、jspcftpscpの様に、タスクとしてのクラスは用意されていても、実行時には他のライブラリー(jarファイル)が必要となるものもある。[2008-12-02]
ライブラリ依存関係 …必要となる外部ライブラリー

EclipseのAnt実行時にそのjarファイルを参照する為に、以下のような設定が必要。

  1. Eclipseのメニューバーの「ウィンドウ(W)」→「設定(P)」で設定ダイアログを開く。
  2. 左ツリーから「Ant」⇒「ランタイム」を選択する。
  3. 右側の「クラスパス(L)」タブを選択する。
  4. 「グローバル項目」を選択する。
  5. 「外部JARの追加(X)」ボタンを押下し、jarファイルを指定する。

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