S-JIS[2012-02-07] 変更履歴

Asakusa Frameworkインストール(人力車)

Jinrikishaを使ってAsakusa Frameworkをインストールするメモ。


人力車とは

Jinrikishaは、Asakusa Frameworkの開発環境を構築するインストーラー。

AsakusaFWの開発環境に必要なソフトをコマンド一発で全てインストールしてくれる。
MavenEclipseHadoop・AsakusaFW、必要であればOpenJDKも)

環境変数も自動的に設定してくれるので、事前の準備は特に必要ない。
CentOSの場合はユーザーディレクトリーの権限を変えたりする必要があるのだが、それもやってくれる。

なお、Jinrikishaの起動はsetup.shを実行するだけだが、Mavenをインストール後にMavenを使って色々jarファイルをダウンロードするので、それなりに時間はかかる。

インストールされるソフトは一つのディレクトリーの下に全てまとめられるので、既に同じソフトがインストールされている場合も影響は無い。(無駄なディスク領域を使うことになるとは言えるかもしれないが)
したがって、同一ソフトの異なるバージョンでも問題なく入れられる。


CentOSへのインストール(Maven時代)

Jinrikishaを使ってAsakusaFWをCentOSへインストールする手順。

  1. インストールするユーザー(AsakusaFWの開発用のユーザー)がsudoコマンドを使えるように設定しておく。
    (既存ユーザーでも構わないが、独立した専用のユーザーにしておく方が環境変数とか依存関係の面から、何かと便利そう)
  2. Jinrikishaのサイトからアーカイブをダウンロードする。(今回はLinux-64bit版を使用)
  3. ダウンロードしたアーカイブを適当な場所に展開する。
    $ cd /tmp
    $ tar xf ~/Desktop/jinrikisha-linux-64bit-0.1.0.tar.gz
    $ cd jinrikisha-linux-64bit/
    $ ls
    LICENSE VERSION _templates archives docs licenses setup.sh
  4. インターネット接続にプロキシーを使用する環境の場合、Mavenの設定ファイルにプロキシーの設定をする。
    $ vi _templates/maven/conf/settings.xml
      <proxies>
        <proxy>
          <protocol>http</protocol>
          <host>proxy.host.net</host>
          <port>80</port>
        </proxy>
      </proxies>
  5. OracleのJDKを使用したい場合は、事前にJDKをインストールし、環境変数JAVA_HOMEを設定しておく。
  6. setup.shを実行する。
    $ ./setup.sh
  7. JDKが見つからない(JAVA_HOMEが定義されていない)場合はOpenJDKをインストールするかどうか聞かれるので、インストールする場合はyを入力する。
  8. インストール先ディレクトリーを聞かれたら、適当な場所を入力する。(デフォルトは「$HOME/asakusa-develop」)
    この場所は環境変数ASAKUSA_DEVELOP_HOMEに定義される。
  9. 次にAsakusaFWのバージョンを入力する。
    (現時点で最新の0.2.5でいいと思う。ただし一緒にインストールされるサンプルソースexample-appはWindGate版となる)
  10. 環境変数を.bash_profileに追加するかどうか聞かれるので、追加してよい場合はyを入れる。
    なお、$ASAKUSA_DEVELOP_HOME/.rikisha_profileとして環境変数定義用のシェルが作られるので、.bash_profileに追加しない場合はそれを使う。
  11. デスクトップにEclipseのショートカットを追加するかどうか聞かれるので、yかnを入れる。
  12. この後、Maven・Hadoop(CDH3)・Eclipse・AsakusaFWがインストールされる。
    ここでjarファイルを大量にダウンロードするので時間がかかるが、ただ待っていればいい。
  13. ダウンロードが終わると.bash_profileの環境変数を反映させる為にOSを再起動するとうかどうか聞かれるが、ユーザーのログインだけやり直せばいいので、特にOSごと再起動する必要は無い。

サンプルとして$ASAKUSA_DEVELOP_HOME/workspaceの下にexample-appが作られている。
これをEclipseで使う場合は、Eclipseを起動した後にインポートすればいい。
また、開発中によく使うコマンドが$ASAKUSA_DEVELOP_HOME/READMEに一通り書かれているので便利。


その他のアーキタイプを使いたい場合は、通常のAsakusaFWのインストールと同じく、自分でmvnコマンドを使ってアーキタイプを指定する。

$ cd $ASAKUSA_DEVELOP_HOME/workspace
$ mvn archetype:generate -DarchetypeCatalog=http://asakusafw.s3.amazonaws.com/maven/archetype-catalog.xml

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