S-JIS[2019-12-21/2023-06-10]

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島(SQUARE-ENIX/2018-12-20/PS4)


概要

ドラゴンクエストビルダーズ2(通称ドラクエビルダーズ2、DQB2)はDQB1の続編。
ビルダーズのシリーズ(ブロックメイクRPGと呼称されている)は地形がブロックで構成されているので、自由に壊したり積み上げたりして新しい地形(町)を作ることが出来る。

DQB1はドラクエ1の「もしも」の世界、つまり竜王から世界の半分を貰う選択をした世界となっているが、
DQB2はドラクエ2の後の世界、つまりハーゴンや破壊神シドーが倒されて平和になった世界だ。
しかしゲームが始まって町?に行くと分かるが、なぜかハーゴン教団がすごい勢力を保っている。これがポイント。
DQB2は、ある意味ドラクエ2のエンディング後の追加ストーリー・外伝と言えるので、ブロックメイクに興味が無くても、ドラクエ2をやっていた人は是非DQB2をやるべきだと思う(笑)

ビルダーズのゲーム内の歴史の順序としては、ドラクエ1→DQB1→(100年くらい後?)→ドラクエ2→DQB2 になると思う。
ビルダーズの世界は、通常のドラクエにビルダーという職業(ビルダーズの主人公の職業)が追加されている感じ。
DQB1の事は住人との会話でたまに触れられる程度なので、DQB1を知らなくても問題なく遊べるでしょう。(知ってたらにやりとする感じ(笑))

ゲームシステム面ではDQB1よりずっと良くなっているので、DQB2をやってからDQB1をやろうとするとツライかもしれない^^;


DQB2は開発期間が足りなかったらしい。
発売直後は進行不能になるバグとか有って、話題になっていたorz
その後何度かバージョンアップして色々修正されたので、現在はそこまで大きな問題は無いはず。

メインストーリーから外れている時のキャラクターの台詞なんかは多少物足りないけど^^;


DQB1との違い

DQB2は、DQB1で不満点として挙がっていた事が大幅に改善されている。

ポイント 感想
ストーリーモード
フリービルドモード
DQB1ではストーリーモードと、物作りにだけ特化したフリービルドモードがあった。
DQB2ではそういったモード分けは無く、一体化している。
フリービルドモードに相当するのは「からっぽ島」だが、からっぽ島もストーリーに絡んでくる。
DQB1の素材島は作り直さなければそのまま残っていたが、DQB2の素材島は毎回生成される。
DQB1のバトル島に相当するものはDQB2には無い。
セーブデータ DQB1でセーブできるのは拠点の特定の場所のみだったが、DQB2では自由にセーブできる。
オートセーブ機能もある。
DQB1ではストーリーモードの各章とフリーモードは独立して、セーブデータも別々だった。
DQB2では一体化しており、クリアした島にもいつでも戻れる。(戻れない島もある)
マップサイズ 作れる範囲がすごく広くなった。特に高さは96ブロックになった。(DQB1は31ブロック)
ミニマップ 実際の地形に応じたミニマップが表示されるようになった。これはすごく便利!
ワープ 特定のワープポイントへ瞬間移動することが出来る。(ルーラではないので、天井があっても大丈夫)
アイテム所持数 アイテムが、1枠につき999個まで持てるようになった。(DQB1は99個)
また、アイテム(素材)によっては、無限に使えるようになる物がある。
一人称視点
ズーム
キャラクターを俯瞰して見る(通常の)視点と、一人称視点をいつでも切り替えられる。
また、ズーム(拡大縮小)も自由に出来る。
俯瞰視点では主人公の目の前のブロックしか操作できないが、一人称視点では離れた場所のブロックが操作できる。
「ビルダーアイ」が使えるようになると、俯瞰視点のまま離れた場所のブロックを操作できるようになる。
戦闘 敵との接触ダメージが無くなった。
装備の耐久度が無くなったので、武器や装備が壊れることは無い。
敵を倒すと経験値が入り、レベルアップするようになった。
(DQB1では「ビルダーは戦闘職ではないので、戦ってもレベルアップしない」という設定だった)
モンスター沸き DQB1のフリービルドモードでは、島に敵が出てくることは無かった。
DQB2のからっぽ島ではモンスターが沸く。(沸かないようにするアイテムもある)
ボス戦後の修理 ボス戦の終了後に、壊された地形が(ほぼ完全に)修理されるようになった。
扉ブロック DQB1では幅2×高さ2以上の大きさの扉しか無かったが、
DQB2では高さ1の扉、幅1や3の扉など色々追加された。また、カーテンも扉の役割をする。
特に「広場の入り口」は見た目の高さがほとんど無いので、(広々とした部屋を作りたい時に)とても使い勝手が良い。
部屋判定条件 DQB1では高さ2ブロックの壁で囲み、扉と明かりを設置すると部屋として認識された。
DQB2では明かりは不要になった。また、高さ1ブロックの扉を使う場合は、壁の高さも1ブロックでよい。
部屋の中に置いてある物によって部屋の種類が決まるが、
DQB2ではさらに、特定の部屋を並べると「かたまり」として特殊な扱い(城とか宿屋とか)になる。(ミニマップ上に表示され、音楽も変わる)
かたまり 特定のブロック(机と椅子みたいな)を並べると「かたまり」として(部屋の様な)特殊な機能になる。
グローブ ブロックを1個だけ持ち上げて運べる。(1ブロックだけ操作する際にいちいち壊さずにすむので便利)
落下ダメージ 高所から落下しても死ななくなった。(リアルさよりも物作りのしやすさを優先したのかな)
ダッシュ ダッシュ(走って移動する)が出来るようになった。
風のマント 空を飛ぶ(滑空する)ことが出来るようになった。
2段ジャンプ 2段ジャンプは出来なくなった。(2段ジャンプできる仲間モンスターは居る)
アクセサリー アクセサリー(落下しても死ななくなる靴とか2段ジャンプできるようになる靴とかお腹が減らなくなるベルトとか)は無くなった。
住人 ストーリーで出てきたキャラクターをからっぽ島に連れて行ける。(これもDQB1で非常に熱望されていた機能!)
住人は島で生活(食べたりトイレへ行ったり風呂に入ったり物を作ったり)する。
DQB1では「しられざる島」へ来た住人と会話することは出来なかったが、DQB2では(パターンは限られているが)会話できる。
住人同士も色々会話することがあり、見ていて楽しい(笑)

素材島へ行くときは住人から3人を選んで一緒に連れて行ける(一緒に戦ってくれる)。
仲間がブロックを乗り越えられなかったりしてはぐれると、DQB1では迎えに行くまでその場に留まっていたが、DQB2では瞬間移動して来るw
仲間モンスター 素材島で特定のモンスターを倒すと、仲間にする(からっぽ島の住人になる)ことが出来る。
乗ることが出来る仲間モンスターもいて、例えばキメラだと空を飛べたり、キラーパンサーだと2段ジャンプできたり、ゴーレムだと範囲破壊することが出来る。
DQB1では、水はマップの最下層2ブロックにしか置けなかった。
DQB2では水を置く高さ制限は無くなった。「かわきのつぼ」というアイテムで自由に水を出し、また消すことが出来る。
これにより、念願だった滝が作れるようになった。
(ただし、DQB1では一旦水ブロックが発生すると壁に当たるまで無限に広がったが、DQB2では一定範囲しか広がらない)
半ブロック
斜めブロック
配置されたブロックを削って、高さ半分のブロックにしたり、斜め(坂道)のブロックにしたりすることが出来る。
(左右半分や下半分が斜めといったブロックにすることは出来ない)
DQB2の新要素。植物を育てることが出来る。
染色 ブロックによっては、色を変えることが出来る。
料理
インゴット作り
料理やインゴットの製造には時間がかかるようになった。
壊しかけブロック DQB2で壊しかけたブロックを放っておくと、時間が経つと元に戻る。(DQB1ではそのままだったと思う)
連結ブロック ブロックによっては、連結することが出来る。
例えば窓を連結すると大きな窓になり、椅子を連結するとソファーになる。
屋根や線路も連結すると自動的に向きが計算される。(たまに間違うのはご愛嬌^^;)
トロッコ・線路 DQB1ではトロッコは持ち運びアイテムで、線路上を移動する際だけ現れた。
DQB2では線路上にトロッコを置いておき、移動する際はそれに乗る。
DQB2では、トロッコに勢いがついていれば、線路が途切れていてもジャンプできる!非常に爽快(笑)
また、線路の下にスイッチを配置しておけば、スイッチを押すことが出来る。(DQB1では裏技でも使わないと出来なかったと思う)
(DQB1では線路とブロックを上手く配置することで、線路を地下に敷いて地上を走る裏技があったが、DQB2では出来なくなっている)
ピストン キャラクターを弾き飛ばすピストンは当たり判定が修正され、(見た目はちょっと不自然なときもあるが)かなりちゃんと当たるようになった。
床スイッチ DQB1の床スイッチは地面に埋め込んで上部がスイッチになっている形式だったが、
DQB2の床スイッチは地面に貼り付けるような形式になった。
壁スイッチも同様。
大砲 DQB1の大砲は、発射した弾に敵が当たればダメージを与えることが出来たので、とても便利で強力な武器だった。
DQB2の大砲は、弾は敵に当たらず、地面に着弾して爆発してからダメージを与えるようになった。他の武器も加わったので、ほとんど使い道が無くなったorz
火付け 「壁掛けたいまつ」や「かまど」等は、(手で持つ)たいまつで火を点けることが出来る。
とくに「つみわら」というブロックに火を点けると大惨事になるw(つみわら火事)
マグネブロック DQB2の新機能。ブロックを動かすギミックが作れる。自分的にはDQB2の新ブロックの中で一番好き。
トランポリン DQB2の新機能。このブロックの上では高くジャンプすることが出来る。楽しい(笑)
大倉庫 DQB1の大倉庫の形をしたものはDQB2にもあるが、機能は普通の倉庫と同じになった。
そして名前が紛らわしいということで「がらくた倉庫」という格下げになった(苦笑)
釣り DQB2の標準では釣りは無くなった。DLCで出来るようになる。
みんなのビルド石 DQB1では作った物(一定範囲)をアップロードし、また他人が作った物をダウンロードすることが出来た。
DQB2ではこの機能は無くなった。
代わりに、島全体をアップロードし、他人がアップロードした島へ遊びに行けるようになった。
(他人の島のデータをダウンロードして、自由に動き回って見ることが出来るというもの。
 なので、壊しても元の人のデータには影響しない。素材を持ち帰ったりも出来ない)
掲示板 ゲーム内で写真を撮り、それをゲーム内の掲示板に投稿できる。
他人の投稿を見ることが出来、そこから他人の島へ遊びに行くことが出来る。
ビルダーペンシル 指定範囲のブロックを設計図にすることが出来る。建物を移築するのに便利。
住人が近くにいれば、設計図から建物を復元するのを手伝ってくれる(設計図通りに勝手に作ってくれる)。
マルチプレイ (島のダウンロードとは別に)最大4人で同時に1つの島の中で遊べる。協力して建物を作ったりできる。
(ただし、同じ機種(PS4同士、Nintendo Switch同士)でしかマルチプレイは出来ない)
しぐさ 拍手したり手を振ったりするモーションが出来る。主にマルチプレイ用かな。
天気の操作 天気を操作できるアイテムが追加された。
音楽の変更 音楽を鳴らすアイテムが追加された。

事前情報ではミニマップに塔が表示されていたと思うが、製品版では無くなった。
あと、事前情報では「ドラクエ2のように5つの紋章を集め、マスタービルダーを目指す」みたいな話があったと思うが、全く違うストーリーになった(笑)
からっぽ島の地下にあるものは、その名残りではないかと思う。

操作性が大幅にアップしていて、例えば空中へのブロック配置が便利になった。
DQB1では「ひびわれ土岩」を置いて、それにブロックを貼り付けて砂を踏むんで消す、みたいなことをするしか無かったものが、
DQB2ではグローブで置けば済んだり。

床スイッチや壁スイッチの形状が変わったので、もし100景コンテストでこれらのスイッチを使っていたら、DQB2では再現できなかったかもしれない。


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