碧電12周年企画各地を走った ジョイフル気動車

■第46回 越乃Shu*Kura  14.6.9UP

キハ40552ほか3連の快速「越乃Shu*Kura」

既にジョイフル気動車は遠くまで出掛けないと撮れない、乗れない存在になっていますが、「越乃Shu*Kura」が新たに登場してから僅か2ヶ月にして撮影のチャンスを得られました。

●最近のジョイフルトレインの傾向

最近のジョイフルトレインの傾向としては、展望席、ハイデッカー、お座敷などのようなハードウエア(ソフトウエアの要素があるかも知れませんが。)だけではなく、車内でのイベントの実施や、地元の食材を中心にした料理を提供するなど、ソフト面での充実が顕著になっています。供食サービス自体は初めてではないものの、肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」の成功を受け、エクステリア、インテリアに手を加えた専用車両による同種の列車がJR各社でも登場し始めています。

●米どころ新潟らしく酒をテーマにした地酒列車

当車は酒造が盛んな新潟らしく、地酒が提供されることが大きな特徴になっています。Shu*Kuraとは単にお酒を指したネーミングではなく、他の言葉と掛けているようです。間に*が入る名称もユニークです。
 種車は新しいものでも製造後30年を過ぎ、既に廃車が出始めているキハ40系ですが、窓の大きさの変更を伴なうなど、内外装とも大掛かりな改造が行われています。窓は上下方向に拡大され、その手法は「リゾートしらかみ」の流れを汲んでいます。
 3両中1両はツアー客専用車。中間車は定員外のフリースペースで、生演奏などのイベントが行われます。そして、もう1両が一般発売の指定席車となっています。3両中1両がフリースペースとあっては、採算性は厳しいと思われ、収益を上げることよりも、話題性や宣伝効果に力点を置いているものと考えられます。
 その他、新潟県のバックアップが行われるなど、地元の期待が大きいと言えましょう。2015.3開業予定の北陸新幹線による来県客も意識したものになっており、今後の活躍が期待されるところです。

キハ40552ほか3連の快速「越乃Shu*Kura」 8361D 2014.6.8 信越本線 青海川−鯨波


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